大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【竹田の子守唄】

日付が変わって、1月22日の深夜3時半頃であった。

またところ変わって、大洲市北山の国道56号線沿いにある無人の自販機コーナーの建物の中にて…

テーブルの上に、自販機で購入した日清どん兵衛きつねうどんとソニーのケータイラジオが置かれていた。

ケータイラジオのスピーカーから南海放送ラジオで放送されている『いすゞ歌うヘッドライト』が聞こえていた。

いすに座っている私は、うどんが出来上がるまでのあいだ考え事をしていた。

これから先…

どうすればいいのだ…

………………………

ああ…

今夜は…

冷えるよ…

…………………………

(ピー)

それから5分後であった。

うどんが出来上がったので、ふたをあけた。

その後、うどんを食べ始めた。

ラジオのスピーカーから、民謡『竹田の子守唄』が聞こえていた。

建物の外にて…

この時、白い雪がたくさん降っていた。

外の気温は、マイナス8度であった。

自販機コーナーの敷地に白い雪が積もっていた。

…………………………

またところ変わって、星空の世界にて…

小さな星くずが流れている川のほとりに桜子たち(80億39人)と深眠の私がいた。

桜子たち(80億39人)は、グスングスンと泣きながら深眠の私の身体にキスをしていた。

しかし、私は目覚めなかった。

みどりを抱っこしているアンナは、小さな星くずが流れている川に入っていた。

アンナとみどりは、声をあげて泣いていた。

「ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン…」
「オギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャー!!」
「ヤダー!!ヨシタカが死ぬのはヤダー!!ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン!!」
「オギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャーオギャー!!」

アンナとみどりが流したたくさんの涙が川に落ちた。

小さな星くずたちがたくさん増えていた。

小さな星くずたちは、下流に流れたあと空の下に一気に流れ落ちた。

………………………………

またところ変わって、自販機コーナーの敷地にて…

この時、雪の降り方が強くなった。

自販機コーナーの周辺の地域に雪がたくさん積もっていた。

自販機コーナーの建物内にて…

テーブルの上に置かれているソニーのケータイラジオのスピーカーから民謡『竹田の子守唄』が聞こえていた。

歌を聴きながらうどんを食べていた私は、悲しくなったので泣き出した。

「ううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう…オレ…行くところをなくした…帰る家もない…うううううううううううううううううううううううううううううう…むかえてくださる妻子もいない…うううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう…」

私は、震える声で泣きながら日清どん兵衛きつねうどんを食べ続けた。

そのあいだも、雪はたくさん降っていた。

……………………………
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