大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【居酒屋】
時は、夜8時頃であった。
またところ変わって、富山市中心部の中央通りサンロード(アーケード街)の裏手の酒場街にある小さな居酒屋にて…
カウンターの席に、あつかんが入っている白い徳利とおちょこと冷や奴が置かれていた。
ユーセンのスピーカーから五木ひろしさんと木の実ナナさんのデュエット曲『居酒屋』が流れていた。
カウンターの席に座っている私は、あつかんをのみながら考え事をしていた。
きょう1日…
あちらこちらを歩き回ったので…
すごく疲れたな…
……………………………
それからまた90分後であった。
飲み屋から出た私は、アーケード街へ出る道を歩いていた。
しかし、途中で道に迷ってしまった。
困った…
どうすればいいのだ…
……………………
この時であった。
この露地《ばしょ》のどこかで男女が言い争いをしていた声が聞こえた。
あの声はたしか…
番頭《ばんと》はん…
…ともう一人は…
ほたるさん…
………………………
シッソウしたと思うほたるさんが…
なんで富山《ここ》にいたのだ…
……………………
より不安な気持ちにかられた私は、男女が言い争っている現場に近づいた。
私は、現場の200メートル手前まで接近したあとショルダーバックを抱きしめた状態でゆっくりと座り込んだ。
身を潜めていた私は、番頭《ばんと》はんとほたるさんが言い争っている様子を聞いた。
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でほたるさんに言うた。
「おいコラ!!オドレはどこのどこまでこすい女だ!?小田島《あのジジイ》は、わしに対して暴力をふるったのだぞ!!…コラ!!よそ見せずに人の話を聞けや!!」
ほたるさんは、ものすごく泣きそうな声で言うた。
「ちょっとやめてよ…あんたのいきどおる気持ちはわかるけど、おだやかになってよ〜」
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でほたるさんに言うた。
「おだやかに話し合いをしろだと!?」
ほたるさんは、ものすごく泣きそうな声で番頭《ばんと》はんに言うた。
「小田島さんは苦しんでいるのよ…今回のもめ事を解決する方法が分からないと言うて困っているのよ〜」
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でほたるさんに言うた。
「ふざけるな!!もめ事を解決する方法が分からないと言うて逃げようなんてそうはいかないぞ!!」
「小田島さんはそんな人じゃないわよ!!」
「おい!!オドレはいつから小田島《クソジジイ》の肩を持つようになったのだ!?」
「持ってないわよ〜」
「やかましいオラ!!…小田島《クソジジイ》がオトシマエをつけないと言うのであれば、あんたが代わりにオトシマエをつけろ!!」
「だから、どうしろと言うのよ〜」
「こらえてほしいのであれば、1億…1億を払ったらこらえてやるぞ!!」
「1億!?」
「払うのか払わないのかどっちや!?」
ほたるさんは、泣きそうな声で言うた。
「そんな大金ないわよ〜」
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声で言うた。
「なんや!!払わないだと!?」
ほたるさんは、ものすごく泣きそうな声で番頭《ばんと》はんに言うた。
「そんなことよりもおだやかに話し合いをしてよ〜」
「アカン!!1億払え!!」
「だからそんな大金はないと言うてるでしょ!!」
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でほたるさんに言うた。
「おいコラ!!警察《サツ》にチクッたらどないなるんかわかってるだろうな!!」
ほたるさんは、キーッと怒った声で番頭《ばんと》はんに言うた。
「あんたはどこのどこまでクソバカよ!!」
「なんや!!わしのことをクソバカと言うたな!!」
「クソバカをクソバカと言うてどこが悪いのよ!!ミミズ!!ゲジゲジ!!」
「なんや!!もういっぺん言うてみろ!!」
このあと、番頭《ばんと》はんとほたるさんは怒鳴り声をあげながら悪口をぶつけ合った。
ショルダーバックを抱きしめた状態で身を潜めていた私は、震えまくった。
…………………………
時は、1月28日の朝8時頃であった。
またところ変わって、富山市内にある和菓子屋にて…
ほたるさんと共にシッソウしたと思われる三永《みえ》さんは、和菓子屋《このみせ》でひっそりと暮らしていた。
日中は、店の奥にある製造場で働いていた。
この時であった。
店舗に愛媛県警の刑事たち10人がやってきた。
10人の刑事たちは、1982年8月に発生したホステス殺人事件の容疑者の女を追って富山《ここ》へ来た。
製造場にいた三永《みえ》さんは、足早に逃げ出した。
「ちょっと!!どこへ行くのよ!?お仕事がたくさん残っているわよ!!」
三永《みえ》さんは、女性従業員さんの呼び声をさえぎる形で製造場から逃げ出した。
「課長!!容疑者の女がいたようです!!」
「追え!!」
続いて、愛媛県警《けんけい》の刑事たち10人が製造場に入ったあと裏口へ向かった。
またところ変わって、店の裏口にて…
三永《みえ》さんは、裏口に止めていた自転車に乗り込んだあと出発しようとした。
この時であった。
三永《みえ》さんは、裏口で待ち構えていた4人の構成員《チンピラ》たちとはち合わせた。
4人の構成員《チンピラ》たちは、ものすごく怒った声で言うた。
「アニキ!!」
「どうした!?」
「三永《おんな》を見つけやした!!」
「オドレクソ三永《アマ》!!」
自転車から降りた三永《みえ》さんは、近くにあった鉄パイプを手に取ったあと4人の構成員《チンピラ》たちの頭を激しく殴りつけた。
(ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!)
「ああああ!!」
この時、愛媛県警《けんけい》の刑事たち10人が裏口から出てきた。
「課長!!」
「おい、早く逮捕しろ!!」
三永《みえ》さんは、鉄パイプを捨てたあとその場から逃走した。
愛媛県警《けんけい》の刑事たち10人は、逃げ出した三永《みえ》さんの追跡を始めた。
このあと、番頭《ばんと》はんがやってきた。
番頭《ばんと》はんは、頭から血を流して倒れていた構成員《チンピラ》たちに声をかけた。
「おい!!どうしたのだ!?」
「アニキ…クソ三永《アマ》に…やられた…カタキを取ってくれ〜」
頭から血を流して倒れていた4人の構成員《チンピラ》たちは、全員死亡した。
怒り狂った番頭《ばんと》はんは、このあと二岡総裁《そうさい》のポケベルを鳴らすために電話をかけに行った。
三永《みえ》さんが4人の構成員《チンピラ》たちを殴り殺したことが二岡総裁《そうさい》に伝わった。
三永《みえ》さんは、愛媛県警《けんけい》と二岡総裁《そうさい》たちに追われる羽目になった。
またところ変わって、富山市中心部の中央通りサンロード(アーケード街)の裏手の酒場街にある小さな居酒屋にて…
カウンターの席に、あつかんが入っている白い徳利とおちょこと冷や奴が置かれていた。
ユーセンのスピーカーから五木ひろしさんと木の実ナナさんのデュエット曲『居酒屋』が流れていた。
カウンターの席に座っている私は、あつかんをのみながら考え事をしていた。
きょう1日…
あちらこちらを歩き回ったので…
すごく疲れたな…
……………………………
それからまた90分後であった。
飲み屋から出た私は、アーケード街へ出る道を歩いていた。
しかし、途中で道に迷ってしまった。
困った…
どうすればいいのだ…
……………………
この時であった。
この露地《ばしょ》のどこかで男女が言い争いをしていた声が聞こえた。
あの声はたしか…
番頭《ばんと》はん…
…ともう一人は…
ほたるさん…
………………………
シッソウしたと思うほたるさんが…
なんで富山《ここ》にいたのだ…
……………………
より不安な気持ちにかられた私は、男女が言い争っている現場に近づいた。
私は、現場の200メートル手前まで接近したあとショルダーバックを抱きしめた状態でゆっくりと座り込んだ。
身を潜めていた私は、番頭《ばんと》はんとほたるさんが言い争っている様子を聞いた。
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でほたるさんに言うた。
「おいコラ!!オドレはどこのどこまでこすい女だ!?小田島《あのジジイ》は、わしに対して暴力をふるったのだぞ!!…コラ!!よそ見せずに人の話を聞けや!!」
ほたるさんは、ものすごく泣きそうな声で言うた。
「ちょっとやめてよ…あんたのいきどおる気持ちはわかるけど、おだやかになってよ〜」
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でほたるさんに言うた。
「おだやかに話し合いをしろだと!?」
ほたるさんは、ものすごく泣きそうな声で番頭《ばんと》はんに言うた。
「小田島さんは苦しんでいるのよ…今回のもめ事を解決する方法が分からないと言うて困っているのよ〜」
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でほたるさんに言うた。
「ふざけるな!!もめ事を解決する方法が分からないと言うて逃げようなんてそうはいかないぞ!!」
「小田島さんはそんな人じゃないわよ!!」
「おい!!オドレはいつから小田島《クソジジイ》の肩を持つようになったのだ!?」
「持ってないわよ〜」
「やかましいオラ!!…小田島《クソジジイ》がオトシマエをつけないと言うのであれば、あんたが代わりにオトシマエをつけろ!!」
「だから、どうしろと言うのよ〜」
「こらえてほしいのであれば、1億…1億を払ったらこらえてやるぞ!!」
「1億!?」
「払うのか払わないのかどっちや!?」
ほたるさんは、泣きそうな声で言うた。
「そんな大金ないわよ〜」
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声で言うた。
「なんや!!払わないだと!?」
ほたるさんは、ものすごく泣きそうな声で番頭《ばんと》はんに言うた。
「そんなことよりもおだやかに話し合いをしてよ〜」
「アカン!!1億払え!!」
「だからそんな大金はないと言うてるでしょ!!」
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でほたるさんに言うた。
「おいコラ!!警察《サツ》にチクッたらどないなるんかわかってるだろうな!!」
ほたるさんは、キーッと怒った声で番頭《ばんと》はんに言うた。
「あんたはどこのどこまでクソバカよ!!」
「なんや!!わしのことをクソバカと言うたな!!」
「クソバカをクソバカと言うてどこが悪いのよ!!ミミズ!!ゲジゲジ!!」
「なんや!!もういっぺん言うてみろ!!」
このあと、番頭《ばんと》はんとほたるさんは怒鳴り声をあげながら悪口をぶつけ合った。
ショルダーバックを抱きしめた状態で身を潜めていた私は、震えまくった。
…………………………
時は、1月28日の朝8時頃であった。
またところ変わって、富山市内にある和菓子屋にて…
ほたるさんと共にシッソウしたと思われる三永《みえ》さんは、和菓子屋《このみせ》でひっそりと暮らしていた。
日中は、店の奥にある製造場で働いていた。
この時であった。
店舗に愛媛県警の刑事たち10人がやってきた。
10人の刑事たちは、1982年8月に発生したホステス殺人事件の容疑者の女を追って富山《ここ》へ来た。
製造場にいた三永《みえ》さんは、足早に逃げ出した。
「ちょっと!!どこへ行くのよ!?お仕事がたくさん残っているわよ!!」
三永《みえ》さんは、女性従業員さんの呼び声をさえぎる形で製造場から逃げ出した。
「課長!!容疑者の女がいたようです!!」
「追え!!」
続いて、愛媛県警《けんけい》の刑事たち10人が製造場に入ったあと裏口へ向かった。
またところ変わって、店の裏口にて…
三永《みえ》さんは、裏口に止めていた自転車に乗り込んだあと出発しようとした。
この時であった。
三永《みえ》さんは、裏口で待ち構えていた4人の構成員《チンピラ》たちとはち合わせた。
4人の構成員《チンピラ》たちは、ものすごく怒った声で言うた。
「アニキ!!」
「どうした!?」
「三永《おんな》を見つけやした!!」
「オドレクソ三永《アマ》!!」
自転車から降りた三永《みえ》さんは、近くにあった鉄パイプを手に取ったあと4人の構成員《チンピラ》たちの頭を激しく殴りつけた。
(ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!)
「ああああ!!」
この時、愛媛県警《けんけい》の刑事たち10人が裏口から出てきた。
「課長!!」
「おい、早く逮捕しろ!!」
三永《みえ》さんは、鉄パイプを捨てたあとその場から逃走した。
愛媛県警《けんけい》の刑事たち10人は、逃げ出した三永《みえ》さんの追跡を始めた。
このあと、番頭《ばんと》はんがやってきた。
番頭《ばんと》はんは、頭から血を流して倒れていた構成員《チンピラ》たちに声をかけた。
「おい!!どうしたのだ!?」
「アニキ…クソ三永《アマ》に…やられた…カタキを取ってくれ〜」
頭から血を流して倒れていた4人の構成員《チンピラ》たちは、全員死亡した。
怒り狂った番頭《ばんと》はんは、このあと二岡総裁《そうさい》のポケベルを鳴らすために電話をかけに行った。
三永《みえ》さんが4人の構成員《チンピラ》たちを殴り殺したことが二岡総裁《そうさい》に伝わった。
三永《みえ》さんは、愛媛県警《けんけい》と二岡総裁《そうさい》たちに追われる羽目になった。