大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【愛がとどかない】
(カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
時は、夜8時40分頃であった。
またところ変わって、国鉄鳥ノ木駅にて…
警報機が鳴っていて遮断器《バー》がおりている踏み切りに下りの伊予市行きの各駅停車《どんこう》がゆっくりとした速度で通過した。
場所は、駅の入り口にある電話ボックスにて…
私は、四角の黄色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし、夜分遅くにお電話をおかけしてもうしわけございません…重信町志津川南にお住まいの◎本さまのおたくでございますか?…お世話になります…コリントイワマツヨシタカグラマシーと申します…あの〜、そちらにイナイハルナさんはお越しになられていますか?…はい、松山でファッションクラブを経営なされていた女性でございますが…ああ、いらっしゃいませんか…わかりました…もし、本人がそちらにお越しになられたらお伝えしたいことがございます…『コリントが心配なされていた』とお伝えいただけますか?…よろしくお願いいたします…お世話になりました。」
(ガチャ…ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ…)
私が右手でフックを下げたと同時に返却口に10円玉がたくさん出た。
私は、赤のラッションペンを使ってメモパッドに『確認済み』と書いた。
………………………
それからまた120分後であった。
またところ変わって、フジ伊予店(スーパーストア)の敷地内にある電話ボックスにて…
私は、四角のだいだい色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし、こんな夜遅くにお電話をおかけしてもうしわけございません…川内町北方にお住まいの△田さまのお宅ですか?…お世話になりますコリントイワマツヨシタカグラマシーと申します…あの…そちらにイナイハルナさんはお越しになられてますか?…松山でファッションクラブを経営していた女性…はい、その方でございます…あの、ハルナさんはそちらにいらっしゃいますか?…そうですか…わかりました…」
……………………
ハルナさんは…
どこへ行ったのだ…
あちらこちらの家に電話したのに…
どこにもいない…
…………………………
それからまた8分後であった。
私は、スーパーマップルの四国地方の道路地図の『奥道後』(松山市道後温泉周辺と東温市の)広域図に万年筆で書き込みをしていた。
地図の上に、万年筆の青インクの筆跡《あと》がびっしりとついていた。
松山市と東温市で暮らしているハルナさんの友人知人方の家に電話をかけて確認を取った。
しかし、ハルナさんはどこにもいなかった。
…………………………
それから3分後であった。
私は、スーパーマップルと万年筆をショルダーバックに収納した。
続いて、メモパッドと赤と黒のラッションペン2本をショルダーバックに収納した。
その直後であった。
(ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!)
この時、けたたましいベルが鳴り響いたので受話器を取った。
「はいコリントイワマツヨシタカグラマシー!!」
受話器のスピーカーから三永《みえ》さんの声が聞こえた。
「ヨシタカさん…ヨシタカさん…よね。」
「その声は…三永《みえ》さん…三永《みえ》さんどこにいるの!?」
またところ変わって、北条市粟井坂《ほうじょうあわいざか》の国道196号線沿いにあるラブホにて…
ラブホの部屋に白のTシャツ1枚の姿の三永《みえ》さんがいた。
三永《みえ》さんは、部屋に設置されている電話機を使って電話をかけていた。
「ヨシタカさん…今…北条市粟井坂《ほうじょうあわいざか》にある…ラブホにいるのよ。」
「ラブホ?」
「うん。」
「部屋にいるのは三永《みえ》さんだけ?」
「アタシともう一人…」
「男《つれ》がいるのか!?」
「男《つれ》は今…フロにいるわよ…」
「あっ、そうか…」
またところ変わって、フジ伊予店の敷地内に設置されている電話ボックスにて…
私は、受話器越しにいる三永《みえ》さんに声をかけた。
「三永《みえ》さん…オレに話したいことがあって書けたのだね…松山でファッションクラブを経営していたハルナさんのことか!?」
「ごめんね…もうすぐ男がフロから出てくるのよ…今は話すことができないの…」
「あっ、そうか…分かった…それじゃあまたな…」
(ガチャ…)
私は、受話器をゆっくりとフックに置いたあと大きく息をした。
…………………………
時は、夜8時40分頃であった。
またところ変わって、国鉄鳥ノ木駅にて…
警報機が鳴っていて遮断器《バー》がおりている踏み切りに下りの伊予市行きの各駅停車《どんこう》がゆっくりとした速度で通過した。
場所は、駅の入り口にある電話ボックスにて…
私は、四角の黄色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし、夜分遅くにお電話をおかけしてもうしわけございません…重信町志津川南にお住まいの◎本さまのおたくでございますか?…お世話になります…コリントイワマツヨシタカグラマシーと申します…あの〜、そちらにイナイハルナさんはお越しになられていますか?…はい、松山でファッションクラブを経営なされていた女性でございますが…ああ、いらっしゃいませんか…わかりました…もし、本人がそちらにお越しになられたらお伝えしたいことがございます…『コリントが心配なされていた』とお伝えいただけますか?…よろしくお願いいたします…お世話になりました。」
(ガチャ…ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ…)
私が右手でフックを下げたと同時に返却口に10円玉がたくさん出た。
私は、赤のラッションペンを使ってメモパッドに『確認済み』と書いた。
………………………
それからまた120分後であった。
またところ変わって、フジ伊予店(スーパーストア)の敷地内にある電話ボックスにて…
私は、四角のだいだい色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
「もしもし、こんな夜遅くにお電話をおかけしてもうしわけございません…川内町北方にお住まいの△田さまのお宅ですか?…お世話になりますコリントイワマツヨシタカグラマシーと申します…あの…そちらにイナイハルナさんはお越しになられてますか?…松山でファッションクラブを経営していた女性…はい、その方でございます…あの、ハルナさんはそちらにいらっしゃいますか?…そうですか…わかりました…」
……………………
ハルナさんは…
どこへ行ったのだ…
あちらこちらの家に電話したのに…
どこにもいない…
…………………………
それからまた8分後であった。
私は、スーパーマップルの四国地方の道路地図の『奥道後』(松山市道後温泉周辺と東温市の)広域図に万年筆で書き込みをしていた。
地図の上に、万年筆の青インクの筆跡《あと》がびっしりとついていた。
松山市と東温市で暮らしているハルナさんの友人知人方の家に電話をかけて確認を取った。
しかし、ハルナさんはどこにもいなかった。
…………………………
それから3分後であった。
私は、スーパーマップルと万年筆をショルダーバックに収納した。
続いて、メモパッドと赤と黒のラッションペン2本をショルダーバックに収納した。
その直後であった。
(ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!)
この時、けたたましいベルが鳴り響いたので受話器を取った。
「はいコリントイワマツヨシタカグラマシー!!」
受話器のスピーカーから三永《みえ》さんの声が聞こえた。
「ヨシタカさん…ヨシタカさん…よね。」
「その声は…三永《みえ》さん…三永《みえ》さんどこにいるの!?」
またところ変わって、北条市粟井坂《ほうじょうあわいざか》の国道196号線沿いにあるラブホにて…
ラブホの部屋に白のTシャツ1枚の姿の三永《みえ》さんがいた。
三永《みえ》さんは、部屋に設置されている電話機を使って電話をかけていた。
「ヨシタカさん…今…北条市粟井坂《ほうじょうあわいざか》にある…ラブホにいるのよ。」
「ラブホ?」
「うん。」
「部屋にいるのは三永《みえ》さんだけ?」
「アタシともう一人…」
「男《つれ》がいるのか!?」
「男《つれ》は今…フロにいるわよ…」
「あっ、そうか…」
またところ変わって、フジ伊予店の敷地内に設置されている電話ボックスにて…
私は、受話器越しにいる三永《みえ》さんに声をかけた。
「三永《みえ》さん…オレに話したいことがあって書けたのだね…松山でファッションクラブを経営していたハルナさんのことか!?」
「ごめんね…もうすぐ男がフロから出てくるのよ…今は話すことができないの…」
「あっ、そうか…分かった…それじゃあまたな…」
(ガチャ…)
私は、受話器をゆっくりとフックに置いたあと大きく息をした。
…………………………