大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【夜汽車の女】
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
時は、朝8時半過ぎであった。
私は、土佐新荘駅橋から各駅停車《どんこう》に乗って再び旅に出た。
窪川駅《くぼかわ》で一旦列車から降りたあと、予土線の各駅停車《どんこう》に乗り換えて宇和島方面へ向かった。
宇和島駅には、夜10時58分頃に到着した。
ショルダーバックを持って列車から降りた私は、改札口を通ったあと駅の外へ出た。
………………………
日付が変わって、3月20日の深夜2時過ぎであった。
またところ変わって、宇和島市伊吹町《しないいぶきちょう》の国道56号線沿いにあるラブホにて…
部屋には、うすぐらい灯りが灯っていた。
タブルベッドに寝転んでいる私は、ソニーのケータイラジオにイヤホンをつけた状態でラジオを聴いていた。
イヤホンから南海放送ラジオで放送されている『笑福亭鶴光《ツルコー》のオールナイトニッポン』が流れていた。
この時間は、リスナーさんから送られたハガキで構成された『替え歌ギャグ』のコーナーに入ったところであった。
(カチッ…)
私は、ラジオの電源をオフにしたあとふとんに潜り込んだ。
どいつもこいつもふざけやがって…
私の人生の思い出の歌をいじるだけいじったから…
許さんぞ!!
………………………………
さて、その頃であった。
またところ変わって、須崎市の新荘漁港にて…
三永《みえ》さんは、漁港の中にある魚市場《いちば》の裏にある古びた露地にいた。
三永《みえ》さんが古びた露地に入った時であった。
三永《みえ》さんがいる場所から300メートル先の場所から女の泣きそうな声が聞こえた。
三永《みえ》さんは、現場の100メートル手前まで接近したあと身を潜めた。
その後、三永《みえ》さんは録音マイクがついているゼブラシャーボーを取り出したあと、マイクがある部分を現場に向けた。
あれはハルナさんと溝端屋の番頭《ばんと》はん…
どうしてこんなところにいるのよ…
…………………………
100メートル先の場所にて…
ハルナさんは、泣きそうな声で番頭《ばんと》はんに許しごいをした。
「お願いですやめてください!!アタシは、小さいけれど自分のおみせを持つことができるまでに5年かかったのよ…風俗店《おみせ》ができてこれからだと言う時に、あんたはうちの幸せをぶち壊したのよ!!なんてことしてくれんのよ!!」
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でハルナさんをイカクした。
「ふざけるな!!あんたはこの5年の間、人さまの金銭をたかり続けていたじゃないか!!…なにが小さいけれど自分のおみせを持つことができだ…わらわせるなよ!!」
ハルナさんは、ものすごく怒った声で番頭《ばんと》はんに言うた。
「あんたは人の家を破壊したから近いうちに刑事告訴するわよ!!」
「やれよ!!そないなったらワテも徹底的に戦うぞ!!ワテの知人の知人のそのまた知人に大阪府警《ふけい》の幹部がいるんや!!…それよりもネーチャン…ワテから借りた金をいつになったら返《けえ》すのだよ!?」
「だから返すわよ!!」
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でハルナさんをイカクした。
「あのなネーチャンよ…ネーチャンはワテに対して言うたそのセリフは聞きあきたよ…ネーチャンが言うた『返すわよ』は口先だけや!!」
「違うわよ!!手もとに原資がないのよ!!」
「どないに言うてもアカンぞ!!合わせて2京《けい》9000兆円分の債務を耳そろえて返《けえ》せや!!」
「そんな金額をいっぺんに払えと言われてもできないわよ!!」
ハルナさんは、番頭《ばんと》はんに対して泣き叫びながら『京《けい》タンイの超大金《たいきん》を払えない!!』と言うた。
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でハルナさんをイカクした。
「おいネーチャン!!そななことを言うたらどないなるんかわかっとんやろな!!」
「知らないわよ!!」
「こっちはな…5年前にネーチャンが知人の奥さまがとさでん会館の中にある純喫茶店《サテン》で会話していた内容を立ち聞きしていたのだぞ!!」
番頭《ばんと》はんは、ハルナさんが5年前に伏《ふせ》の奥さまに対して借金の保証人になってほしいと頼んでいた現場を立ち聞きしていたと言うた。
ハルナさんは『やめて!!』と叫んだ。
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でハルナさんをイカクした。
「なにがやめてだ!!…こっちは…ネーチャンが知人の奥さまに対してつきまといをしていた現場を隠し撮りしていたのだよ!!」
思い切りブチ切れた番頭《ばんと》はんは、ネガ(フィルム)が入っているジップ式のビニール袋を見せながらハルナさんをイカクした。
「ネーチャンが知人の奥さまに対してつきまといをしていた現場はこのネガ(フィルム)に写っているのだぞ!!…ネーチャンは、知人の奥さまに対して、借金の保証人を引き受けてほしいとしつように頼んだ!!…ネーチャンは、知人の奥さまが首をたてにふるまで…しつこくつきまとった…『保証人になってほしい』『迷惑はかけないから』『この通りお願い』…と言うて…しつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこく…しつこくつきまとった!!」
「やめてください!!」
「ネーチャンがどない言うてもワテは言い続けるぞ!!」
このあと、番頭《ばんと》はんは、ハルナさんが犯したあやまちを次々とバクロした。
「ネーチャンはその後も知人の奥さまにしつこくつきまといつづけた…いつだったかおぼえてないけど、知人の奥さまが飲食店で宇治金時(かき氷)を食べていた時に、奥さまが座っている席にずうずうしく座った!!…そして…店の人に対して『同じものください』と言うて頼んだ!!」
「だって…アタシも宇治金時が食べたかった…」
番頭《ばんと》はんは、腹巻に隠していたサバイバルナイフを取り出したあと刃先をハルナさんに向けた。
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
ハルナさんは、より激しい叫び声をあげた。
番頭《ばんと》はんは、ハルナさんに対して怒った声でイカクした。
「ふざけるなストーカー女!!」
「アタシのどこがストーカーよ!!」
「飲食店で知人が座っている席にずうずうしく座ったあと店の人に『同じもの』と言うて注文したこと自体がストーカーだよ!!」
「アタシは、みんなと同じ物が食べたかっただけよ!!」
思い切りブチ切れた番頭《ばんと》はんは、ハルナさんを地面に倒したあと押さえつけた。
ハルナさんは『やめて!!』と叫んだ。
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
番頭《ばんと》はんは、ハルナさんが着ていた赤紫色のセーターをナイフで斬《き》り裂いた。
「やめて!!助けて!!助けて!!…助けて!!…(ダンナ)!!」
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
番頭《ばんと》はんは、ハルナさんが着ていた白いブラウスをナイフで斬《き》り裂いた。
番頭《ばんと》はんは、ブラウスの下に着ていた黒のTシャツをナイフで斬《き》り裂こうとした。
ハルナさんが『くすんくすん』と泣き出したので、番頭《ばんと》はんは、そこで止めたあと怒った声で言うた。
「そないに助けてほしいのであれば、合計2京《けい》9000兆円分の債務を耳そろえて返《けえ》すんだな!!」
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
ハルナさんは、くすんくすんと泣いていた。
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でハルナさんをイカクした。
「ネーチャンがどないに泣いてもアカンもんはアカンぞ!!…こっちはネーチャンがオトシマエをつけるまでどこまでも追い続けるぞ!!」
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
番頭《ばんと》はんにイカクされたハルナさんは、くすんくすんと泣き続けた。
(カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ…)
番頭《ばんと》はんは『ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ〜』と嗤《わら》いながらミノルタの一眼レフカメラを使ってハルナさんがボロボロになった姿を撮影した。
………………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
時は、3月20日の朝7時頃であった。
私は、ラブホから出たあとヒッチハイクした長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、国道56号線〜県道伊予川内線〜国道11号線を通って東へ向かった。
トラックの車内にて…
私は、万年筆を使ってスーパーマップルの四国地方の道路地図に書き込みをしていた。
ハルナさんの周りの様子がきわめて危なくなった…
これからどうすればいいのか…
分からない…
…………………………
時は、朝8時半過ぎであった。
私は、土佐新荘駅橋から各駅停車《どんこう》に乗って再び旅に出た。
窪川駅《くぼかわ》で一旦列車から降りたあと、予土線の各駅停車《どんこう》に乗り換えて宇和島方面へ向かった。
宇和島駅には、夜10時58分頃に到着した。
ショルダーバックを持って列車から降りた私は、改札口を通ったあと駅の外へ出た。
………………………
日付が変わって、3月20日の深夜2時過ぎであった。
またところ変わって、宇和島市伊吹町《しないいぶきちょう》の国道56号線沿いにあるラブホにて…
部屋には、うすぐらい灯りが灯っていた。
タブルベッドに寝転んでいる私は、ソニーのケータイラジオにイヤホンをつけた状態でラジオを聴いていた。
イヤホンから南海放送ラジオで放送されている『笑福亭鶴光《ツルコー》のオールナイトニッポン』が流れていた。
この時間は、リスナーさんから送られたハガキで構成された『替え歌ギャグ』のコーナーに入ったところであった。
(カチッ…)
私は、ラジオの電源をオフにしたあとふとんに潜り込んだ。
どいつもこいつもふざけやがって…
私の人生の思い出の歌をいじるだけいじったから…
許さんぞ!!
………………………………
さて、その頃であった。
またところ変わって、須崎市の新荘漁港にて…
三永《みえ》さんは、漁港の中にある魚市場《いちば》の裏にある古びた露地にいた。
三永《みえ》さんが古びた露地に入った時であった。
三永《みえ》さんがいる場所から300メートル先の場所から女の泣きそうな声が聞こえた。
三永《みえ》さんは、現場の100メートル手前まで接近したあと身を潜めた。
その後、三永《みえ》さんは録音マイクがついているゼブラシャーボーを取り出したあと、マイクがある部分を現場に向けた。
あれはハルナさんと溝端屋の番頭《ばんと》はん…
どうしてこんなところにいるのよ…
…………………………
100メートル先の場所にて…
ハルナさんは、泣きそうな声で番頭《ばんと》はんに許しごいをした。
「お願いですやめてください!!アタシは、小さいけれど自分のおみせを持つことができるまでに5年かかったのよ…風俗店《おみせ》ができてこれからだと言う時に、あんたはうちの幸せをぶち壊したのよ!!なんてことしてくれんのよ!!」
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でハルナさんをイカクした。
「ふざけるな!!あんたはこの5年の間、人さまの金銭をたかり続けていたじゃないか!!…なにが小さいけれど自分のおみせを持つことができだ…わらわせるなよ!!」
ハルナさんは、ものすごく怒った声で番頭《ばんと》はんに言うた。
「あんたは人の家を破壊したから近いうちに刑事告訴するわよ!!」
「やれよ!!そないなったらワテも徹底的に戦うぞ!!ワテの知人の知人のそのまた知人に大阪府警《ふけい》の幹部がいるんや!!…それよりもネーチャン…ワテから借りた金をいつになったら返《けえ》すのだよ!?」
「だから返すわよ!!」
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でハルナさんをイカクした。
「あのなネーチャンよ…ネーチャンはワテに対して言うたそのセリフは聞きあきたよ…ネーチャンが言うた『返すわよ』は口先だけや!!」
「違うわよ!!手もとに原資がないのよ!!」
「どないに言うてもアカンぞ!!合わせて2京《けい》9000兆円分の債務を耳そろえて返《けえ》せや!!」
「そんな金額をいっぺんに払えと言われてもできないわよ!!」
ハルナさんは、番頭《ばんと》はんに対して泣き叫びながら『京《けい》タンイの超大金《たいきん》を払えない!!』と言うた。
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でハルナさんをイカクした。
「おいネーチャン!!そななことを言うたらどないなるんかわかっとんやろな!!」
「知らないわよ!!」
「こっちはな…5年前にネーチャンが知人の奥さまがとさでん会館の中にある純喫茶店《サテン》で会話していた内容を立ち聞きしていたのだぞ!!」
番頭《ばんと》はんは、ハルナさんが5年前に伏《ふせ》の奥さまに対して借金の保証人になってほしいと頼んでいた現場を立ち聞きしていたと言うた。
ハルナさんは『やめて!!』と叫んだ。
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でハルナさんをイカクした。
「なにがやめてだ!!…こっちは…ネーチャンが知人の奥さまに対してつきまといをしていた現場を隠し撮りしていたのだよ!!」
思い切りブチ切れた番頭《ばんと》はんは、ネガ(フィルム)が入っているジップ式のビニール袋を見せながらハルナさんをイカクした。
「ネーチャンが知人の奥さまに対してつきまといをしていた現場はこのネガ(フィルム)に写っているのだぞ!!…ネーチャンは、知人の奥さまに対して、借金の保証人を引き受けてほしいとしつように頼んだ!!…ネーチャンは、知人の奥さまが首をたてにふるまで…しつこくつきまとった…『保証人になってほしい』『迷惑はかけないから』『この通りお願い』…と言うて…しつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこく…しつこくつきまとった!!」
「やめてください!!」
「ネーチャンがどない言うてもワテは言い続けるぞ!!」
このあと、番頭《ばんと》はんは、ハルナさんが犯したあやまちを次々とバクロした。
「ネーチャンはその後も知人の奥さまにしつこくつきまといつづけた…いつだったかおぼえてないけど、知人の奥さまが飲食店で宇治金時(かき氷)を食べていた時に、奥さまが座っている席にずうずうしく座った!!…そして…店の人に対して『同じものください』と言うて頼んだ!!」
「だって…アタシも宇治金時が食べたかった…」
番頭《ばんと》はんは、腹巻に隠していたサバイバルナイフを取り出したあと刃先をハルナさんに向けた。
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
ハルナさんは、より激しい叫び声をあげた。
番頭《ばんと》はんは、ハルナさんに対して怒った声でイカクした。
「ふざけるなストーカー女!!」
「アタシのどこがストーカーよ!!」
「飲食店で知人が座っている席にずうずうしく座ったあと店の人に『同じもの』と言うて注文したこと自体がストーカーだよ!!」
「アタシは、みんなと同じ物が食べたかっただけよ!!」
思い切りブチ切れた番頭《ばんと》はんは、ハルナさんを地面に倒したあと押さえつけた。
ハルナさんは『やめて!!』と叫んだ。
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
番頭《ばんと》はんは、ハルナさんが着ていた赤紫色のセーターをナイフで斬《き》り裂いた。
「やめて!!助けて!!助けて!!…助けて!!…(ダンナ)!!」
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
番頭《ばんと》はんは、ハルナさんが着ていた白いブラウスをナイフで斬《き》り裂いた。
番頭《ばんと》はんは、ブラウスの下に着ていた黒のTシャツをナイフで斬《き》り裂こうとした。
ハルナさんが『くすんくすん』と泣き出したので、番頭《ばんと》はんは、そこで止めたあと怒った声で言うた。
「そないに助けてほしいのであれば、合計2京《けい》9000兆円分の債務を耳そろえて返《けえ》すんだな!!」
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
ハルナさんは、くすんくすんと泣いていた。
番頭《ばんと》はんは、ものすごく怒った声でハルナさんをイカクした。
「ネーチャンがどないに泣いてもアカンもんはアカンぞ!!…こっちはネーチャンがオトシマエをつけるまでどこまでも追い続けるぞ!!」
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
番頭《ばんと》はんにイカクされたハルナさんは、くすんくすんと泣き続けた。
(カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ…)
番頭《ばんと》はんは『ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ〜』と嗤《わら》いながらミノルタの一眼レフカメラを使ってハルナさんがボロボロになった姿を撮影した。
………………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
時は、3月20日の朝7時頃であった。
私は、ラブホから出たあとヒッチハイクした長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、国道56号線〜県道伊予川内線〜国道11号線を通って東へ向かった。
トラックの車内にて…
私は、万年筆を使ってスーパーマップルの四国地方の道路地図に書き込みをしていた。
ハルナさんの周りの様子がきわめて危なくなった…
これからどうすればいいのか…
分からない…
…………………………