大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【冬の蜂(はち)】
時は、夕方4時半頃であった。
またところ変わって、三津浜港の待合室にて…
港の待合室にほたるさんと私がいた。
私は、チケット売り場で柳井港《やない》へ向かう乗船券《チケット》を購入していた。
ほたるさんは、公衆電話のコーナーにいた。
ほたるさんは、10円の赤電話機を使って電話をかけていた。
通話先は、三永《みえ》さんがいると思われる場所であった。
ほたるさんは、怒った声で受話器越しにいる三永《みえ》さんに言うた。
「もしもし三永《みえ》ちゃん…ほたるです…あんたは一体なにを考えているのよ!!…よーくんを危ない目に遭わせるつもりなの!?…うちは三永《みえ》ちゃんが心配だから言うたのよ!!…もしもし!!人の話を聞いてよ!!」
電話は、そこで切れた。
それから数秒後であった。
私は、ほたるさんに声をかけた。
「ほたるさんお待たせ!!チケットを買ったよ!!」
「今行くわよ〜」
………………………………
(ボーッ、ボーッ、ボーッ、ボーッ、ボーッ…)
時は、夕方5時半頃であった。
ほたるさんと私は、柳井港《やない》行きの防予汽船フェリーに乗って再び旅に出た。
フェリーの二等客室《きゃくしつ》にて…
カーペットの上にスーパーマップルの中国地方の道路地図がひらいた状態で置かれていた。
私は、万年筆を使って地図上に書き込みをしていた。
ぼーっとした表情を浮かべていたほたるさんは、考えごとをしていた。
柳井港《やない》には、夜7時40分頃に到着した。
………………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
それからまた150分後であった。
ほたるさんと私は、柳井港《みなと》でヒッチハイクした長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、国道188号線を通って徳山方面へ向かった。
日付が変わって、3月22日の深夜2時15分頃に国鉄下松駅に到着した。
(途中で食事やトイレ休憩などをした時間も含まれる)
…………………………
時は、3月22日の明け方5時50分頃であった。
またところ変わって、国鉄下松駅の待合室にて…
ほたるさんは、待合室にあるベンチに座っていた。
それから5分後であった。
みどりの窓口から戻って来た私は、ほたるさんに声をかけた。
「ほたるさんお待たせしました〜」
「よーくん。」
「チケット買いました〜」
「乗る列車は?」
「西鹿児島行きの(寝台特急)はやぶさ。」
「ブルートレインに乗るの?」
「ほたるさん!!行きますよ!!」
「分かったわよ〜」
……………………………
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
時は、朝6時40分頃であった。
ほたるさんと私は、寝台特急はやぶさに乗って再び旅に出た。
ほたるさんと私は、個室B寝台車に乗っていた。
私は、みどりの窓口で購入したチケットをほたるさんに渡しながら言うた。
「ほたるさん。」
「よーくん。」
「ほたるさんは下関までだったね。」
「ええ。」
ほたるさんが受け取ったチケットの最終目的地は、長門市駅であった。
私は、ほたるさんに対して下関駅で降りたあとの乗り継ぎ列車を教えた。
ほたるさんは『山陰本線《さんいんせん》の各駅停車《どんこう》ね。』と答えたあと私に声をかけた。
「よーくんはどこで降りるの?」
「さあ…決めてない。」
「決めてないのね。」
「ああ。」
……………………………
(ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…キーッ、プシュー…)
時は、8時26分頃であった。
寝台特急はやぶさが下関駅に到着した。
ほたるさんは、列車から降りたあと山陰本線《さんいんせん》のプラットホームへ歩いて向かった。
個室B寝台車にいる私は、左腕につけているロレックスの腕時計を見ながら『8時半』と言うた。
………………………
さて、その頃であった。
またところ変わって、東予市の高須海岸の近くにあるラブホにて…
ラブホの部屋にあるダブルベットに裸になっている日下部と白のじゅばん姿のルツコが寝ていた。
日下部の胸に抱きついて甘えているルツコに対して、日下部が声をかけた。
「ルツコ。」
「なあに?」
「セヴァスチャンと言うジジイが持っている超特大規模の財産は?」
「ああ、あれね…イナイの奥さまがセヴァスチャンと言うじいさんに2京円《けいえん》を渡したと言うたわよ。」
「セヴァスチャンのジジイは、カネを受け取ったか。」
「ええ。」
「それじゃあ、目録《リスト》は手に入れたのだな。」
「ええ、もちろんよ。」
日下部は、安心した表情で言うた。
「これで…(経営が)かたむいていたジムの運営資金ができた…ルツコ…ありがとう…」
「ウフフ…」
……………………
このあと、ルツコと日下部は布団の中に潜ったあと愛し合った。
………………………
(ジャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…)
それからまた60分後であった。
この時、部屋にいたのはルツコだけであった。
白色のじゅばん姿のルツコは、日下部が着ていた白のジャケットの内ポケットに入っていた黒の長財布を取り出した。
その後、財布の中に入っていた現金200万円を抜き取ったあとルツコが愛用しているランスルーのハンドバッグに入れようとした。
折り悪くこの時、日下部が浴室から出てきた。
日下部は、ルツコに対してものすごい血相で怒鳴りつけた。
「ルツコ!!」
「ええ!?」
「何やってるのだ!!」
「ええ!?」
「おいドロボー!!」
「ごめんなさい!!」
「ふざけるな!!」
「だからごめんなさいと言うたわよ!!…イヤ!!」
(パチーン!!パチーン!!パチーン!!パチーン!!パチーン!!)
思い切りブチ切れた日下部は、ルツコの顔を平手打ちで激しくたたいた。
激怒したルツコは『なにすんのよ!!』と怒鳴り声をあげた。
日下部は、よりし烈な怒りを込めながらルツコに言うた。
「ふざけるなドロボー!!」
「アタシのどこがドロボーよ!!」
「だまれ!!」
(ガツーン!!)
よりし烈な怒りに震えていた日下部は、ルツコの顔をグーで殴りつけた。
ルツコは、床の上に倒れた。
よりし烈な怒りに震えていた日下部は、床の上に倒れたルツコの髪の毛をつかみながら怒鳴りつけた。
「この野郎!!ふざるな!!」
「いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい!!」
「よくもおれを裏切ったな!!やっつけてやる!!」
「やめて!!」
(ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!)
思い切りブチ切れた日下部は、ルツコの顔をグーで激しく殴りつけた。
それから数分後であった。
日下部から暴行を受けたルツコが亡くなった。
しかし…
……………………
「ルツコ!!ルツコ!!ルツコ!!お~いルツコ!!」
日下部は、死亡したルツコの遺体に声をかけつづけた。
この時であった。
二人がいる部屋に20人のヤクザの男たちが乱入した。
「アニキ!!」
「どうした!?」
「ルツコが死んでるぞ!!」
「なんや!!」
「オドレ日下部!!」
20人のヤクザ連中たちにからまれた日下部は『この野郎!!ぶっ殺してやる!!』と叫んだあと連中たちに向かって行った。
「わああああああああああああああああああああ!!」
「この野郎!!」
「やっちまえ!!」
(ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカ!!)
ヤクザ連中たちから返り討ちを食らった日下部は、ボロボロに傷ついた状態で亡くなった。
ちょうどこの時であった。
溝端屋の番頭《ばんと》はんが部屋にやって来た。
「ああ、竹宮のアニキ!!」
「おう…日下部は?」
「日下部は死にやした。」
「日下部は死んだのか…おい、遺体を運び出せ!!」
「運び出す!?」
「サツが来る前に運び出せ!!」
「へえ、わかりやした〜」
このあと、ヤクザ連中たちは日下部とルツコの遺体を部屋から運び出した。
その後、番頭《ばんと》はんが二人が所持していた品物を強奪した。
…………………………
それからまた20分後であった。
事件現場の部屋のベッドの上にルツコが着けていたワコールのブラジャーが置かれていた。
……………………………
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
さて、その頃であった。
私が乗っている寝台特急はやぶさは、博多駅を出発したあと鳥栖駅へ向かっていた。
個室B寝台車に乗っている私は、朝寝をしていた。
一体、なにがどうなっているのか…
わからなくなった…
…………………………
またところ変わって、三津浜港の待合室にて…
港の待合室にほたるさんと私がいた。
私は、チケット売り場で柳井港《やない》へ向かう乗船券《チケット》を購入していた。
ほたるさんは、公衆電話のコーナーにいた。
ほたるさんは、10円の赤電話機を使って電話をかけていた。
通話先は、三永《みえ》さんがいると思われる場所であった。
ほたるさんは、怒った声で受話器越しにいる三永《みえ》さんに言うた。
「もしもし三永《みえ》ちゃん…ほたるです…あんたは一体なにを考えているのよ!!…よーくんを危ない目に遭わせるつもりなの!?…うちは三永《みえ》ちゃんが心配だから言うたのよ!!…もしもし!!人の話を聞いてよ!!」
電話は、そこで切れた。
それから数秒後であった。
私は、ほたるさんに声をかけた。
「ほたるさんお待たせ!!チケットを買ったよ!!」
「今行くわよ〜」
………………………………
(ボーッ、ボーッ、ボーッ、ボーッ、ボーッ…)
時は、夕方5時半頃であった。
ほたるさんと私は、柳井港《やない》行きの防予汽船フェリーに乗って再び旅に出た。
フェリーの二等客室《きゃくしつ》にて…
カーペットの上にスーパーマップルの中国地方の道路地図がひらいた状態で置かれていた。
私は、万年筆を使って地図上に書き込みをしていた。
ぼーっとした表情を浮かべていたほたるさんは、考えごとをしていた。
柳井港《やない》には、夜7時40分頃に到着した。
………………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
それからまた150分後であった。
ほたるさんと私は、柳井港《みなと》でヒッチハイクした長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、国道188号線を通って徳山方面へ向かった。
日付が変わって、3月22日の深夜2時15分頃に国鉄下松駅に到着した。
(途中で食事やトイレ休憩などをした時間も含まれる)
…………………………
時は、3月22日の明け方5時50分頃であった。
またところ変わって、国鉄下松駅の待合室にて…
ほたるさんは、待合室にあるベンチに座っていた。
それから5分後であった。
みどりの窓口から戻って来た私は、ほたるさんに声をかけた。
「ほたるさんお待たせしました〜」
「よーくん。」
「チケット買いました〜」
「乗る列車は?」
「西鹿児島行きの(寝台特急)はやぶさ。」
「ブルートレインに乗るの?」
「ほたるさん!!行きますよ!!」
「分かったわよ〜」
……………………………
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
時は、朝6時40分頃であった。
ほたるさんと私は、寝台特急はやぶさに乗って再び旅に出た。
ほたるさんと私は、個室B寝台車に乗っていた。
私は、みどりの窓口で購入したチケットをほたるさんに渡しながら言うた。
「ほたるさん。」
「よーくん。」
「ほたるさんは下関までだったね。」
「ええ。」
ほたるさんが受け取ったチケットの最終目的地は、長門市駅であった。
私は、ほたるさんに対して下関駅で降りたあとの乗り継ぎ列車を教えた。
ほたるさんは『山陰本線《さんいんせん》の各駅停車《どんこう》ね。』と答えたあと私に声をかけた。
「よーくんはどこで降りるの?」
「さあ…決めてない。」
「決めてないのね。」
「ああ。」
……………………………
(ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…キーッ、プシュー…)
時は、8時26分頃であった。
寝台特急はやぶさが下関駅に到着した。
ほたるさんは、列車から降りたあと山陰本線《さんいんせん》のプラットホームへ歩いて向かった。
個室B寝台車にいる私は、左腕につけているロレックスの腕時計を見ながら『8時半』と言うた。
………………………
さて、その頃であった。
またところ変わって、東予市の高須海岸の近くにあるラブホにて…
ラブホの部屋にあるダブルベットに裸になっている日下部と白のじゅばん姿のルツコが寝ていた。
日下部の胸に抱きついて甘えているルツコに対して、日下部が声をかけた。
「ルツコ。」
「なあに?」
「セヴァスチャンと言うジジイが持っている超特大規模の財産は?」
「ああ、あれね…イナイの奥さまがセヴァスチャンと言うじいさんに2京円《けいえん》を渡したと言うたわよ。」
「セヴァスチャンのジジイは、カネを受け取ったか。」
「ええ。」
「それじゃあ、目録《リスト》は手に入れたのだな。」
「ええ、もちろんよ。」
日下部は、安心した表情で言うた。
「これで…(経営が)かたむいていたジムの運営資金ができた…ルツコ…ありがとう…」
「ウフフ…」
……………………
このあと、ルツコと日下部は布団の中に潜ったあと愛し合った。
………………………
(ジャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…)
それからまた60分後であった。
この時、部屋にいたのはルツコだけであった。
白色のじゅばん姿のルツコは、日下部が着ていた白のジャケットの内ポケットに入っていた黒の長財布を取り出した。
その後、財布の中に入っていた現金200万円を抜き取ったあとルツコが愛用しているランスルーのハンドバッグに入れようとした。
折り悪くこの時、日下部が浴室から出てきた。
日下部は、ルツコに対してものすごい血相で怒鳴りつけた。
「ルツコ!!」
「ええ!?」
「何やってるのだ!!」
「ええ!?」
「おいドロボー!!」
「ごめんなさい!!」
「ふざけるな!!」
「だからごめんなさいと言うたわよ!!…イヤ!!」
(パチーン!!パチーン!!パチーン!!パチーン!!パチーン!!)
思い切りブチ切れた日下部は、ルツコの顔を平手打ちで激しくたたいた。
激怒したルツコは『なにすんのよ!!』と怒鳴り声をあげた。
日下部は、よりし烈な怒りを込めながらルツコに言うた。
「ふざけるなドロボー!!」
「アタシのどこがドロボーよ!!」
「だまれ!!」
(ガツーン!!)
よりし烈な怒りに震えていた日下部は、ルツコの顔をグーで殴りつけた。
ルツコは、床の上に倒れた。
よりし烈な怒りに震えていた日下部は、床の上に倒れたルツコの髪の毛をつかみながら怒鳴りつけた。
「この野郎!!ふざるな!!」
「いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい!!」
「よくもおれを裏切ったな!!やっつけてやる!!」
「やめて!!」
(ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!)
思い切りブチ切れた日下部は、ルツコの顔をグーで激しく殴りつけた。
それから数分後であった。
日下部から暴行を受けたルツコが亡くなった。
しかし…
……………………
「ルツコ!!ルツコ!!ルツコ!!お~いルツコ!!」
日下部は、死亡したルツコの遺体に声をかけつづけた。
この時であった。
二人がいる部屋に20人のヤクザの男たちが乱入した。
「アニキ!!」
「どうした!?」
「ルツコが死んでるぞ!!」
「なんや!!」
「オドレ日下部!!」
20人のヤクザ連中たちにからまれた日下部は『この野郎!!ぶっ殺してやる!!』と叫んだあと連中たちに向かって行った。
「わああああああああああああああああああああ!!」
「この野郎!!」
「やっちまえ!!」
(ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカ!!)
ヤクザ連中たちから返り討ちを食らった日下部は、ボロボロに傷ついた状態で亡くなった。
ちょうどこの時であった。
溝端屋の番頭《ばんと》はんが部屋にやって来た。
「ああ、竹宮のアニキ!!」
「おう…日下部は?」
「日下部は死にやした。」
「日下部は死んだのか…おい、遺体を運び出せ!!」
「運び出す!?」
「サツが来る前に運び出せ!!」
「へえ、わかりやした〜」
このあと、ヤクザ連中たちは日下部とルツコの遺体を部屋から運び出した。
その後、番頭《ばんと》はんが二人が所持していた品物を強奪した。
…………………………
それからまた20分後であった。
事件現場の部屋のベッドの上にルツコが着けていたワコールのブラジャーが置かれていた。
……………………………
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
さて、その頃であった。
私が乗っている寝台特急はやぶさは、博多駅を出発したあと鳥栖駅へ向かっていた。
個室B寝台車に乗っている私は、朝寝をしていた。
一体、なにがどうなっているのか…
わからなくなった…
…………………………