大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
第80話・時の過ぎゆくままに

【時の過ぎゆくままに】

話は、指宿市《いぶすき》を出発してから2日後の3月29日のことであった。

この日(3月29日)の午前10時50分頃であった。

私が乗っている長距離トラックが大分県豊後大野市犬飼《ぶんごおおのいぬかい》の国道10と326号線の分岐の交差点付近にある終夜営業のラーメン屋の駐車場に到着した。

ショルダーバックを持ってトラックから降りた私は、運転手《うんちゃん》に一礼したあと歩いてラーメン屋へ向かった。

……………………

またところ変わって、ラーメン屋の中にて…

カウンターの席に座っている私は、ぎょうざダブルと酢豚定食でランチを摂っていた。

この時間、店にいるのは私と若いカップルさんの二組だけであった。

若いカップルさんは、カウンターから20歩先の席に座っていた。

若いカップルさんが座っている席のテーブルには、サントリーの瓶ビールと肴《あて》のエビチリと肉団子が並んでいた。

テーブルの周りにはから瓶が10本前後並んでいた。

若いカップルさんは、ネクラな表情を浮かべていた。

カウンターにいる私は、ひとことも言わずにランチを摂っていた。

…………………………

時は、午後12時半頃であった。

またところ変わって、敷地内に併設されている自販機コーナーにて…

私は、ショルダーバックをひざの上にのせた状態で赤色のコカコーラのロゴ入りのベンチに座っていた。

ベンチに座っている私は、ラジオを聴いていた。

ソニーのケータイラジオにつけているイヤホンから南海放送ラジオで放送されている『想い出のリズム』が流れていた。

この時、沢田研二さんの歌で『時の過ぎゆくままに』がかかった。

歌を聴いていた私は、ラーメン屋で酔っぱらっていた若いカップルを思い出した。

あのふたりは…

別れ話をしていたと思う…

あのふたりは…

冷静になって…

話し合いをすることが…

できないのか…

………………………

(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

それからまた70分後であった。

ショルダーバックを持って再び歩き出した私は、国道10号〜502号線を歩いて臼杵方面へ向かった。

車道に自動車がたくさん走っていた。

臼杵市の中心部に到着したのは、3月30日の夕方4時半頃であった。

3月31日の正午《ひる》すぎに臼杵港で三永《みえ》さんと会う予定である。
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