大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【いいってことよ】
時は、4月1日の朝6時50分頃であった。
電話交換台にいる私は、万年筆を使ってメモパッドに記載した内容を手帳に転記する作業をしていた。
ゆうべ、二岡総裁《におか》と番頭《ばんと》はんが会話していた時の様子を一文字ずつ丁寧に転記した。
朝7時10分頃に手帳に転記する作業が終了した。
私は、手帳と万年筆とメモパッドとゼブラシャーボーをショルダーバックの中に収納したあとフタをした。
……………………
それからまた7分後であった。
宿直の人が私のもとにやって来たあと『つながりました。』と声をかけた。
私は、ヘッドフォン型の受話器を頭につけた。
またところ変わって、小才角《こさいかく》にある釣り宿にて…
釣宿の敷地に黒のキャデラックが停車していた。
宿から出てきた二岡総裁《におか》と田嶋組長《くみちょう》と番頭《ばんと》はんがキャデラックに乗り込んだ。
(バタン…キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ…ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
扉が閉まったあと、キャデラックが走り出した。
……………………………
この時、部屋にいた三永《みえ》さんが窓のすき間から敷地内の様子を見ていた。
三永《みえ》さんは、二岡総裁《におか》と田嶋組長《くみちょう》と番頭《ばんと》はんが釣宿《やど》から出発したことを確認したあと、電話口に戻った。
三永《みえ》さんは、受話器を再び取ったあと受話器越しにいる私に声をかけた。
「もしもしヨシタカさん。」
私は、受話器越しにいる三永《みえ》さんに対して声をかけた。
「二岡総裁《におか》と田嶋組長《くみちょう》と番頭《ばんと》はんは、釣宿《やど》から出発したのだね…分かった…ゆうべの話は全部聞いた…ハルナさんと日下部とルツコの遺体は(玉川と朝倉の境目にある)さやの峠の近く(の森林)に埋められたことも…死亡保険金がとてつもない額だった…みんな聞いた…三永《みえ》さん…いつ頃だったかおぼえてないけど…あの時、三永《みえ》さんから受け取った地図が美祢市だったことが分かった…日下部が経営していたジムは…美祢市にあったのだね。」
「ええ、そうよ。」
三永《みえ》さんは、受話器越しにいる私に対して声をかけた。
「ヨシタカさん…あの近辺はまだ危ないから近づかないでね!!」
「あの近辺が…まだ危ない!?」
「とにかく…日下部が経営していたジムの近辺に田嶋組《たじま》の構成員《チンピラ》たちがウロウロしているのよ!!」
私は、受話器越しにいる三永《みえ》さんに対して声をかけた。
「よし分かった。」
「じゃあ、まだあとで。」
(ガチャ…ツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツー…)
電話は、そこで切れた。
私は、ヘッドフォン型の受話器を頭から外したあと大きくため息をついた。
…………………………
それからまた70分後であった。
またところ変わって、国鉄臼杵駅の待合室にて…
ショルダーバックを持って再び旅に出た私は、みどりの窓口へ向かおうとした。
この時であった。
(ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー…)
ズボンの前ポケットに入っているポケベルが鳴った。
私は、ポケベルを前ポケットから出したあとディスプレイに表示されているメッセージを読みながら『三永《みえ》さんからだ…』とつぶやいた。
……………………
(ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!)
またところ変わって、小才角《こさいかく》にある釣り宿の三永《みえ》さんがいる部屋にて…
部屋に備え付けの四角のハンドル式の黒電話機からけたたましいベルが鳴り響いた。
三永《みえ》さんは、受話器を取ったあと受話器越しにいる私に対して声をかけた。
「もしもし、三永《みえ》です。」
またところ変わって、臼杵駅の待合室にある公衆電話のコーナーにて…
私は、10円の赤電話機を使って電話をかけていた。
私は、受話器越しにいる三永《みえ》さんに対して声をかけた。
「三永《みえ》さん…今、臼杵駅についたところだよ…三永《みえ》さんはまだ小才角《こさいかく》の釣宿《やど》にいるのか…なに?…サガノセキ?…サガノセキのことでなにか分かったのか!?」
三永《みえ》さんは、受話器越しにいる私に対して声をかけた。
「ヨシタカさん…ハルナさんは一人ではなくふたりでサガノセキへ行く予定だったのよ。」
「ふたり。」
私は、受話器越しにいる三永《みえ》さんに対して声をかけた。
「ハルナさんは、単独じゃなく…ツレと一緒にサガノセキへ向かう予定だったのか!?…それで、ハルナさんのツレは誰や!?…コノエアズサ…ハルナさんは、コノエアズサと一緒にサガノセキへ向かう予定だったのだ…と言うことか!!」
「そうよ。」
三永《みえ》さんは、受話器越しにいる私に対して声をかけた。
「それともう一つ…ハルナさんとコノエアズサがサガノセキの港に到着したあとに誰と合流する予定だったのかと言うことも分かったわよ。」
「なんだって…それは誰なんだ!?」
「ハルナさんと顔が似ている女性よ…その人はね…」
三永《みえ》さんは、私に対して衝撃的な事実を話した。
三永《みえ》さんから衝撃的な事実を聞いた私は、おどろいた声で言うた。
「なんだって…ハルナさんの双子の妹!?…おい、それは本当のことか!?」
「ほんとうの話よ。」
「三永《みえ》さん、ハルナさんに双子の妹がいたと言う話をどこで聞いたのだよ!?」
「分からないわ。」
「分からないと言うけどよ〜」
三永《みえ》さんは、受話器越しにいる私に対して声をかけた。
「話しを変えるけど…ハルナさんとコノエアズサがサガノセキでハルナさんの双子の妹さんと合流したあとのこともわかったのよ…3人は…サガノセキでもう一人の人物と会う予定だったのよ。」
「もう一人の人物!?」
「ええ。」
「それは誰だ!?」
「仲介者を引き受けた男よ!!」
「仲介者を引き受けた男!?」
「ええ…その男は…宮崎にある…暴力団組織の顧問弁護士よ!!」
「なんてこった〜」
私は、受話器越しにいる三永《みえ》さんに対して声をかけた。
「…と言うことは、サガノセキの港の待合室にハルナさんの双子の妹さんとヤクザの顧問弁護士がいると言うことか!?…だろうな~」
「話はそれだけよ…じゃあ、またあとで。」
(ガチャ…ツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツー…)
通話は、そこで切れた。
ハルナさんとコノエアズサは…
サガノセキの港の待合室で…
ハルナさんの双子の妹さんと…
ヤクザの顧問弁護士の男と…
合流したあと…
どこかへ向かう予定だった…
………………………
「もしかしたら…あれ(イワマツの財産書《もくろく》)を狙っているかもしれない!!…どうすればいいのだ!?」
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
それからまた30分後であった。
私は、臼杵駅から下りの特急にちりんに乗って宮崎駅へ向かった。
ショルダーバックをひざの上にのせた状態で座席に座っている私は、コンパス時刻表の日豊本線(小倉ー宮崎)のページをひらいたあとゼブラシャーボーの赤ボールペンを使って書き込みをしていた。
………………………
(ゴーッ!!)
それからまた3時間後であった。
私は、宮崎ブーゲンビリア空港を飛び立った東亜国内航空機に乗って松山空港へ向かった。
松山空港に到着したあと、道後温泉《どうご》にいるソヒ姐《ねえ》はんのもとへ向かう予定であった。
とにかく急がなきゃ…
…………………………
電話交換台にいる私は、万年筆を使ってメモパッドに記載した内容を手帳に転記する作業をしていた。
ゆうべ、二岡総裁《におか》と番頭《ばんと》はんが会話していた時の様子を一文字ずつ丁寧に転記した。
朝7時10分頃に手帳に転記する作業が終了した。
私は、手帳と万年筆とメモパッドとゼブラシャーボーをショルダーバックの中に収納したあとフタをした。
……………………
それからまた7分後であった。
宿直の人が私のもとにやって来たあと『つながりました。』と声をかけた。
私は、ヘッドフォン型の受話器を頭につけた。
またところ変わって、小才角《こさいかく》にある釣り宿にて…
釣宿の敷地に黒のキャデラックが停車していた。
宿から出てきた二岡総裁《におか》と田嶋組長《くみちょう》と番頭《ばんと》はんがキャデラックに乗り込んだ。
(バタン…キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ…ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
扉が閉まったあと、キャデラックが走り出した。
……………………………
この時、部屋にいた三永《みえ》さんが窓のすき間から敷地内の様子を見ていた。
三永《みえ》さんは、二岡総裁《におか》と田嶋組長《くみちょう》と番頭《ばんと》はんが釣宿《やど》から出発したことを確認したあと、電話口に戻った。
三永《みえ》さんは、受話器を再び取ったあと受話器越しにいる私に声をかけた。
「もしもしヨシタカさん。」
私は、受話器越しにいる三永《みえ》さんに対して声をかけた。
「二岡総裁《におか》と田嶋組長《くみちょう》と番頭《ばんと》はんは、釣宿《やど》から出発したのだね…分かった…ゆうべの話は全部聞いた…ハルナさんと日下部とルツコの遺体は(玉川と朝倉の境目にある)さやの峠の近く(の森林)に埋められたことも…死亡保険金がとてつもない額だった…みんな聞いた…三永《みえ》さん…いつ頃だったかおぼえてないけど…あの時、三永《みえ》さんから受け取った地図が美祢市だったことが分かった…日下部が経営していたジムは…美祢市にあったのだね。」
「ええ、そうよ。」
三永《みえ》さんは、受話器越しにいる私に対して声をかけた。
「ヨシタカさん…あの近辺はまだ危ないから近づかないでね!!」
「あの近辺が…まだ危ない!?」
「とにかく…日下部が経営していたジムの近辺に田嶋組《たじま》の構成員《チンピラ》たちがウロウロしているのよ!!」
私は、受話器越しにいる三永《みえ》さんに対して声をかけた。
「よし分かった。」
「じゃあ、まだあとで。」
(ガチャ…ツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツー…)
電話は、そこで切れた。
私は、ヘッドフォン型の受話器を頭から外したあと大きくため息をついた。
…………………………
それからまた70分後であった。
またところ変わって、国鉄臼杵駅の待合室にて…
ショルダーバックを持って再び旅に出た私は、みどりの窓口へ向かおうとした。
この時であった。
(ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー…)
ズボンの前ポケットに入っているポケベルが鳴った。
私は、ポケベルを前ポケットから出したあとディスプレイに表示されているメッセージを読みながら『三永《みえ》さんからだ…』とつぶやいた。
……………………
(ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!)
またところ変わって、小才角《こさいかく》にある釣り宿の三永《みえ》さんがいる部屋にて…
部屋に備え付けの四角のハンドル式の黒電話機からけたたましいベルが鳴り響いた。
三永《みえ》さんは、受話器を取ったあと受話器越しにいる私に対して声をかけた。
「もしもし、三永《みえ》です。」
またところ変わって、臼杵駅の待合室にある公衆電話のコーナーにて…
私は、10円の赤電話機を使って電話をかけていた。
私は、受話器越しにいる三永《みえ》さんに対して声をかけた。
「三永《みえ》さん…今、臼杵駅についたところだよ…三永《みえ》さんはまだ小才角《こさいかく》の釣宿《やど》にいるのか…なに?…サガノセキ?…サガノセキのことでなにか分かったのか!?」
三永《みえ》さんは、受話器越しにいる私に対して声をかけた。
「ヨシタカさん…ハルナさんは一人ではなくふたりでサガノセキへ行く予定だったのよ。」
「ふたり。」
私は、受話器越しにいる三永《みえ》さんに対して声をかけた。
「ハルナさんは、単独じゃなく…ツレと一緒にサガノセキへ向かう予定だったのか!?…それで、ハルナさんのツレは誰や!?…コノエアズサ…ハルナさんは、コノエアズサと一緒にサガノセキへ向かう予定だったのだ…と言うことか!!」
「そうよ。」
三永《みえ》さんは、受話器越しにいる私に対して声をかけた。
「それともう一つ…ハルナさんとコノエアズサがサガノセキの港に到着したあとに誰と合流する予定だったのかと言うことも分かったわよ。」
「なんだって…それは誰なんだ!?」
「ハルナさんと顔が似ている女性よ…その人はね…」
三永《みえ》さんは、私に対して衝撃的な事実を話した。
三永《みえ》さんから衝撃的な事実を聞いた私は、おどろいた声で言うた。
「なんだって…ハルナさんの双子の妹!?…おい、それは本当のことか!?」
「ほんとうの話よ。」
「三永《みえ》さん、ハルナさんに双子の妹がいたと言う話をどこで聞いたのだよ!?」
「分からないわ。」
「分からないと言うけどよ〜」
三永《みえ》さんは、受話器越しにいる私に対して声をかけた。
「話しを変えるけど…ハルナさんとコノエアズサがサガノセキでハルナさんの双子の妹さんと合流したあとのこともわかったのよ…3人は…サガノセキでもう一人の人物と会う予定だったのよ。」
「もう一人の人物!?」
「ええ。」
「それは誰だ!?」
「仲介者を引き受けた男よ!!」
「仲介者を引き受けた男!?」
「ええ…その男は…宮崎にある…暴力団組織の顧問弁護士よ!!」
「なんてこった〜」
私は、受話器越しにいる三永《みえ》さんに対して声をかけた。
「…と言うことは、サガノセキの港の待合室にハルナさんの双子の妹さんとヤクザの顧問弁護士がいると言うことか!?…だろうな~」
「話はそれだけよ…じゃあ、またあとで。」
(ガチャ…ツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツー…)
通話は、そこで切れた。
ハルナさんとコノエアズサは…
サガノセキの港の待合室で…
ハルナさんの双子の妹さんと…
ヤクザの顧問弁護士の男と…
合流したあと…
どこかへ向かう予定だった…
………………………
「もしかしたら…あれ(イワマツの財産書《もくろく》)を狙っているかもしれない!!…どうすればいいのだ!?」
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
それからまた30分後であった。
私は、臼杵駅から下りの特急にちりんに乗って宮崎駅へ向かった。
ショルダーバックをひざの上にのせた状態で座席に座っている私は、コンパス時刻表の日豊本線(小倉ー宮崎)のページをひらいたあとゼブラシャーボーの赤ボールペンを使って書き込みをしていた。
………………………
(ゴーッ!!)
それからまた3時間後であった。
私は、宮崎ブーゲンビリア空港を飛び立った東亜国内航空機に乗って松山空港へ向かった。
松山空港に到着したあと、道後温泉《どうご》にいるソヒ姐《ねえ》はんのもとへ向かう予定であった。
とにかく急がなきゃ…
…………………………