大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【あの娘のために死ぬんだぜ】
(ボーッ、ボーッ、ボーッ…)
話は、私が特急《にちりん》に乗って宮崎駅へ向かっていた時であった。
時は、正午を過ぎた頃であった。
またところ変わって、サガノセキ港にて…
船の汽笛が快晴の空に響いた。
岸壁に国道九四フェリーが接岸した。
フェリーが接岸したあと、タラップが船体の側面についた。
その後、フェリーに乗っていた乗客たちがタラップを通って港に上陸した。
コノエアズサは、下船した乗客たちと一緒にフェリーから降りたあと待合室へ向かった。
…………………………
それからまた15分後であった。
またところ変わって、港の待合室にて…
待合室に黒色のサングラスをかけているダークブラウンのトレンチコート姿の男がいた。
アズサが例の男のもとに到着したと同時に、例の男が声をかけた。
「コノエアズサさまでございますね…弁護士の久々原《くぐはら》でございます…参りましょう。」
………………………
(キキキキ…ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
それからまた10分後であった。
アズサと久々原が乗り込んだ赤色のBMWが港の敷地から出発した。
車は、国道217〜502〜326号線を通って竹田市《たけだ》・阿蘇方面へ向けて走行した。
…………………………
ところ変わって、車内にて…
車内は、キンパクした空気に包まれていた。
後部座席に乗っている久々原とアズサは、ものすごくつらそうな表情を浮かべていた。
運転席と助手席には、構成員《チンピラ》ふたりが乗っていた。
サガノセキ港を出発してから2時間後のことであった。
またところ変わって、竹田市の国道57号線沿いにあるドライブインの近くにて…
この時、4人が乗っているBMWが停車した。
運転席に座っている構成員《チンピラ》が助手席に座っている構成員《チンピラ》に声をかけた。
「アニキ!!」
「どうした?」
「サツがいるぞ!!」
「なんだって!!」
「ケンモンしているみたいです。」
「ケンモン?」
「はい。」
…………………………
4人が乗っているBMWは、前にいる白のカローラのライトバンから後ろに4番目の位置に停車していた。
助手席に座っている構成員《チンピラ》は、イラついた声で運転席に座っている構成員《チンピラ》に声をかけた。
「おい!!」
「アニキ〜」
「(阿蘇へ向かう)他のルートはないのか!?」
「ありません〜」
「なんとかせえよ!!」
「そんなこと言われても〜」
………………………
それからまた8分後であった。
この時、前に停車していた水色ねダイハツミラ(軽四)に乗車していた若い夫婦にアクシデントが発生した。
ケーサツがアクシデントに対応していた時に、運転席に座っている構成員《チンピラ》が急ハンドルを切った。
(キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ…グォーン!!グォーン!!グォーン!!)
4人が乗っているBMWが猛スピードで走り去った。
「コラ!!止まれ!!」
「止まれ!!」
(グォーン!!キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー!!)
その後、ニッサンセドリックの黒パト20台が検問所から出発した。
BMWは、もと来たルートを通って大分方面へ向かった。
BMWと黒パト20台によるし烈なカーチェイスが始まった。
…………………………
(ゴーッ…)
時は、夕方4時50分頃であった。
私が乗っている東亜国内航空機が松山空港に到着した。
…………………………
それからまた20分後であった。
またところ変わって、空港の正面玄関にて…
ショルダーバックを持って飛行機から降りた私は、正面玄関にあるタクシー乗り場に停車しているトヨタクラウンのいよてつタクシーに乗り込んだ。
「運転手さん!!道後温泉駅までお願いします!!」
…………………
(キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ…ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
私が乗り込んだタクシーが松山空港の正面玄関前から出発した。
タクシーは、道後温泉《どうご》へ向かって走行した。
急がなきゃ…
イワマツの財産書《もくろく》が…
久々原の手に渡ってしまう…
どうしたらいいのだ…
…………………………
それからまた15分後であった。
(キーッ!!)
私が乗っているタクシーがいよてつ市内線(路面電車《トラム》)の道後温泉駅の駅前広場に到着した。
私は、運転手さんにタクシーチケットを渡したあとショルダーバックを持ってタクシーから降りた。
その後、私は急ぎ足で伊佐爾波坂《いさにわざか》にあるソヒ姐《ねえ》はんがいる置き屋へ向かった。
……………………
(グォーン!!グォーン!!グォーン!!ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー!!)
さて、その頃であった。
またところ変わって、大分県内の国道502号線にて…
久々原とアズサが乗っているBMWとニッサンセドリックの黒パト20台によるし烈なカーチェイスが繰り広げられていた。
カーチェイス開始から3時間が経過した時であった。
この付近にあるドライブインの駐車場から日野自動車の特大トレーラーが車道に出てきた。
「わああああ!!」
この時、運転席に座っていた構成員《チンピラ》が叫び声をあげながら急ブレーキをかけた。
(キーッ!!ドスン!!ガシャーン!!ドカーン!!ゴーッ!!)
久々原とアズサが乗っていたBMWがトレーラと接触したはずみで横転したあと大破した。
その後、大爆発を起こして炎上した。
久々原とアズサと構成員《チンピラ》ふたりは、大破した車内で死亡した。
……………………
時は、夕方6時10分頃であった。
またところ変わって、道後温泉伊佐爾波坂《どうごいさにわざか》にある置き屋にて…
道後温泉駅から急ぎ足でやって来た私は『ごめんください!!』と言うた。
「ごめんください!!どなたかいらっしゃいますか!?…ごめんください!!ごめんください!!」
この時、奥の部屋から赤色のふりそでと白の帯姿で顔におしろいを塗っている芸姑《げいこ》さんが応対に出た。
芸姑《げいこ》はんは、私に対してのんきな声で言うた。
「あらよーくんどうしたの?」
私は、切羽詰まった声で言うた。
「大急ぎでソヒ姐《ねえ》はんを呼んで!!」
「姐《ねえ》はん?」
「こっちは時間がないのだよ!!」
「姐《ねえ》はんは、昼過ぎに急用ができたから出かけると言うてさっき出たけど…」
私は、おどろいた声で言うた。
「なんだって…急用ができたから出かけた!?」
「ええ、そう言うたけど…」
「ソヒ姐《ねえ》はんは、どこへ行くと言うたの!?」
「さあ…うちは聞いてないけど…」
「聞いてない!?」
「だから、『急用ができた』と言うただけで…行き先までは聞いてないのよ。」
行き先を聞いてないって…
どうすりゃいいのだよ…
……………………
このままではあぶない…
あぶなくなったからソヒ姐《ねえ》はんに助けを求めに来たのに…
ソヒ姐《ねえ》はんが行方不明になった…
どうすりゃいいのだよ…
………………………
話は、私が特急《にちりん》に乗って宮崎駅へ向かっていた時であった。
時は、正午を過ぎた頃であった。
またところ変わって、サガノセキ港にて…
船の汽笛が快晴の空に響いた。
岸壁に国道九四フェリーが接岸した。
フェリーが接岸したあと、タラップが船体の側面についた。
その後、フェリーに乗っていた乗客たちがタラップを通って港に上陸した。
コノエアズサは、下船した乗客たちと一緒にフェリーから降りたあと待合室へ向かった。
…………………………
それからまた15分後であった。
またところ変わって、港の待合室にて…
待合室に黒色のサングラスをかけているダークブラウンのトレンチコート姿の男がいた。
アズサが例の男のもとに到着したと同時に、例の男が声をかけた。
「コノエアズサさまでございますね…弁護士の久々原《くぐはら》でございます…参りましょう。」
………………………
(キキキキ…ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
それからまた10分後であった。
アズサと久々原が乗り込んだ赤色のBMWが港の敷地から出発した。
車は、国道217〜502〜326号線を通って竹田市《たけだ》・阿蘇方面へ向けて走行した。
…………………………
ところ変わって、車内にて…
車内は、キンパクした空気に包まれていた。
後部座席に乗っている久々原とアズサは、ものすごくつらそうな表情を浮かべていた。
運転席と助手席には、構成員《チンピラ》ふたりが乗っていた。
サガノセキ港を出発してから2時間後のことであった。
またところ変わって、竹田市の国道57号線沿いにあるドライブインの近くにて…
この時、4人が乗っているBMWが停車した。
運転席に座っている構成員《チンピラ》が助手席に座っている構成員《チンピラ》に声をかけた。
「アニキ!!」
「どうした?」
「サツがいるぞ!!」
「なんだって!!」
「ケンモンしているみたいです。」
「ケンモン?」
「はい。」
…………………………
4人が乗っているBMWは、前にいる白のカローラのライトバンから後ろに4番目の位置に停車していた。
助手席に座っている構成員《チンピラ》は、イラついた声で運転席に座っている構成員《チンピラ》に声をかけた。
「おい!!」
「アニキ〜」
「(阿蘇へ向かう)他のルートはないのか!?」
「ありません〜」
「なんとかせえよ!!」
「そんなこと言われても〜」
………………………
それからまた8分後であった。
この時、前に停車していた水色ねダイハツミラ(軽四)に乗車していた若い夫婦にアクシデントが発生した。
ケーサツがアクシデントに対応していた時に、運転席に座っている構成員《チンピラ》が急ハンドルを切った。
(キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ…グォーン!!グォーン!!グォーン!!)
4人が乗っているBMWが猛スピードで走り去った。
「コラ!!止まれ!!」
「止まれ!!」
(グォーン!!キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー!!)
その後、ニッサンセドリックの黒パト20台が検問所から出発した。
BMWは、もと来たルートを通って大分方面へ向かった。
BMWと黒パト20台によるし烈なカーチェイスが始まった。
…………………………
(ゴーッ…)
時は、夕方4時50分頃であった。
私が乗っている東亜国内航空機が松山空港に到着した。
…………………………
それからまた20分後であった。
またところ変わって、空港の正面玄関にて…
ショルダーバックを持って飛行機から降りた私は、正面玄関にあるタクシー乗り場に停車しているトヨタクラウンのいよてつタクシーに乗り込んだ。
「運転手さん!!道後温泉駅までお願いします!!」
…………………
(キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ…ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
私が乗り込んだタクシーが松山空港の正面玄関前から出発した。
タクシーは、道後温泉《どうご》へ向かって走行した。
急がなきゃ…
イワマツの財産書《もくろく》が…
久々原の手に渡ってしまう…
どうしたらいいのだ…
…………………………
それからまた15分後であった。
(キーッ!!)
私が乗っているタクシーがいよてつ市内線(路面電車《トラム》)の道後温泉駅の駅前広場に到着した。
私は、運転手さんにタクシーチケットを渡したあとショルダーバックを持ってタクシーから降りた。
その後、私は急ぎ足で伊佐爾波坂《いさにわざか》にあるソヒ姐《ねえ》はんがいる置き屋へ向かった。
……………………
(グォーン!!グォーン!!グォーン!!ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー!!)
さて、その頃であった。
またところ変わって、大分県内の国道502号線にて…
久々原とアズサが乗っているBMWとニッサンセドリックの黒パト20台によるし烈なカーチェイスが繰り広げられていた。
カーチェイス開始から3時間が経過した時であった。
この付近にあるドライブインの駐車場から日野自動車の特大トレーラーが車道に出てきた。
「わああああ!!」
この時、運転席に座っていた構成員《チンピラ》が叫び声をあげながら急ブレーキをかけた。
(キーッ!!ドスン!!ガシャーン!!ドカーン!!ゴーッ!!)
久々原とアズサが乗っていたBMWがトレーラと接触したはずみで横転したあと大破した。
その後、大爆発を起こして炎上した。
久々原とアズサと構成員《チンピラ》ふたりは、大破した車内で死亡した。
……………………
時は、夕方6時10分頃であった。
またところ変わって、道後温泉伊佐爾波坂《どうごいさにわざか》にある置き屋にて…
道後温泉駅から急ぎ足でやって来た私は『ごめんください!!』と言うた。
「ごめんください!!どなたかいらっしゃいますか!?…ごめんください!!ごめんください!!」
この時、奥の部屋から赤色のふりそでと白の帯姿で顔におしろいを塗っている芸姑《げいこ》さんが応対に出た。
芸姑《げいこ》はんは、私に対してのんきな声で言うた。
「あらよーくんどうしたの?」
私は、切羽詰まった声で言うた。
「大急ぎでソヒ姐《ねえ》はんを呼んで!!」
「姐《ねえ》はん?」
「こっちは時間がないのだよ!!」
「姐《ねえ》はんは、昼過ぎに急用ができたから出かけると言うてさっき出たけど…」
私は、おどろいた声で言うた。
「なんだって…急用ができたから出かけた!?」
「ええ、そう言うたけど…」
「ソヒ姐《ねえ》はんは、どこへ行くと言うたの!?」
「さあ…うちは聞いてないけど…」
「聞いてない!?」
「だから、『急用ができた』と言うただけで…行き先までは聞いてないのよ。」
行き先を聞いてないって…
どうすりゃいいのだよ…
……………………
このままではあぶない…
あぶなくなったからソヒ姐《ねえ》はんに助けを求めに来たのに…
ソヒ姐《ねえ》はんが行方不明になった…
どうすりゃいいのだよ…
………………………