大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【黒い霧の町】
それからまた70分後であった。
私は、国鉄波止浜駅で各駅停車《どんこう》から降りたあと歩いて次の目的地へ向かった。
………………………
またところ変わって、渡し場(波止浜港)のすぐ近くにある釣具屋にて…
私は、釣具屋に併設されているたばこ屋にいるおばちゃんに声をかけた。
「すみません。」
「はい。」
「お時間よろしいでしょうか?」
「はい。」
「あの…私は…人を探しているのです。」
「人を探している?」
「えーとですね…」
私は、ショルダーバックの中から写真が入っているパスケースを取り出したあとたばこ屋のおばちゃんに写真を見せた。
パスケースに入っている写真は、ソヒ姐《ねえ》はんが写っていた。
…………………
「こちらの方でございますが…ご存じでしょうか?」
たばこ屋のおばちゃんは、私に対してこう言うた。
「ああ、思い出したわ!!」
「えっ?」
「あんたが探している女性をゆうべ見たわよ。」
「ちょっと待ってください!!」
私は、写真が入っているパスケースをショルダーバックに収納したあとショルダーバックの中からメモパッドとゼブラシャーボーを取り出した。
私は、ゼブラシャーボーの本体を右に回してシャープペンシルにセットしたあとたばこ屋のおばちゃんに声をかけた。
「おばちゃん、その…写真に写っていた女性をみたのはゆうべの何時頃でしたか!?」
「時間は、昨夜の11時半頃だったわ。」
「11時半…場所は!?」
「場所は…地堀公園《じぼりこうえん》だったわ~」
私は、シャーボのシャープペンシルを使ってメモパッドにメモ書きをしながら『昨夜11時半…地堀公園《じぼりこうえん》…』と言うた。
…………………………
それからまた10分後であった。
またところ変わって、渡し場の待合室の入り口付近に設置されている電話ボックスにて…
私は、四角のだいだい色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
かけた先は、道後温泉《どうご》の置き屋であった。
「もしもしコリントです…ソヒ姐《ねえ》はんが昨夜11時半頃に地堀公園《じぼりこうえん》にいたことが分かった!!…誰から聞いたかって…渡し場の近くにあるたばこ屋のおばちゃんから聞いた…」
私は、メモパッドに書かれているメモ書きをみながら会話をした。
「話聞いてよ!!…たばこ屋のおばちゃんから聞いた話だけど…ソヒ姐《ねえ》はんが地堀公園《こうえん》に来る2〜3時間前に…なんか知らんけれど…白色の(トヨタ)カリーナが公園の周辺をゆっくりとした速度で走っていたのを見たと話した…いや、それがなにかは分からないけど…それとは別の話だけど…」
私は、メモパッドを1枚めくったあとメモ書きされている内容をみながら話した。
「実は…ここ3〜4日のあいだに…問題の(トヨタ)カリーナが…決まった時間…深夜11時台になると…地堀公園《こうえん》の前に来ることがつづいてる…と言う話を聞いた…いや、カリーナのこととソヒ姐《ねえ》はんのことについては直接関係があるかどうかはわからないのだよ!!…聞いた話はそれだけや!!…はい、はい…」
……………………
時は、深夜11時頃であった。
またところ変わって、地堀公園《じぼりこうえん》の入り口付近にて…
公園の入り口付近に問題のカリーナが停車したあと、助手席の扉がひらいた。
その後、伊予絣《かすり》の着物姿のソヒ姐《ねえ》はんが助手席に乗り込んだ。
この時、ショルダーバックを持って歩いていた私が通りかかった。
同時に、問題のカリーナが公園の前から走り出した。
追いかけなきゃ…
(ブロロロロロロロロロロロロロロロ…)
この時であった。
公園付近の道路に黒のトヨタコロナの高部タクシーのタクシーがやって来たので、すぐに停めた。
「タクシー!!」
(キーッ!!)
タクシーが停車したあと、後部座席の扉がひらいた。
私は、タクシーに乗り込んだあと運転手さんに声をかけた。
「運転手《おっちゃん》!!公園の前から逃げ出したあのカリーナを追いかけて!!」
(バタン…キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ…ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
私が乗り込んだタクシーの後部座席のドアが閉まったあと、公園の前から走り出した。
………………………
タクシーは、郷山の県道今治波方港線《けんどう》の坂道を通って波方地区へ向かった。
前を走っていたカリーナが猛スピードで走っていたので、タクシーとの距離はだいぶ離れていた。
追跡開始から8分後だった。
猛スピードで走っていたカリーナは、波方港付近の三叉路を左折した。
タクシーの車内にて…
私は、運転手《おっちゃん》に声をかけた。
「運転手《おっちゃん》!!…大角浜の海浜公園《こうえん》へ行って!!」
………………
それからまた10分後であった。
またところ変わって、大角浜海浜公園の駐車場にて…
(キーッ!!)
この時、黒のトヨタコロナの高部タクシーのタクシーが停車した。
私は、駐車場に停まっている問題のカリーナをみたあとゼブラシャーボーのシャープペンシルを使ってメモパッドにメモ書きをした。
その後、私は運転手《おっちゃん》に声をかけた。
「運転手《おっちゃん》、大西町の山之内橋《やまのうち》にある国道沿いの(終夜営業の)ラーメンへ行って!!」
(キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
それからまた2分後であった。
黒のトヨタコロナの高部タクシーのタクシーが駐車場から出発した。
問題のカリーナは、レンタカーだった…
カリーナを運転していたやつは…
一体、誰なんだ…
…………………………
私は、国鉄波止浜駅で各駅停車《どんこう》から降りたあと歩いて次の目的地へ向かった。
………………………
またところ変わって、渡し場(波止浜港)のすぐ近くにある釣具屋にて…
私は、釣具屋に併設されているたばこ屋にいるおばちゃんに声をかけた。
「すみません。」
「はい。」
「お時間よろしいでしょうか?」
「はい。」
「あの…私は…人を探しているのです。」
「人を探している?」
「えーとですね…」
私は、ショルダーバックの中から写真が入っているパスケースを取り出したあとたばこ屋のおばちゃんに写真を見せた。
パスケースに入っている写真は、ソヒ姐《ねえ》はんが写っていた。
…………………
「こちらの方でございますが…ご存じでしょうか?」
たばこ屋のおばちゃんは、私に対してこう言うた。
「ああ、思い出したわ!!」
「えっ?」
「あんたが探している女性をゆうべ見たわよ。」
「ちょっと待ってください!!」
私は、写真が入っているパスケースをショルダーバックに収納したあとショルダーバックの中からメモパッドとゼブラシャーボーを取り出した。
私は、ゼブラシャーボーの本体を右に回してシャープペンシルにセットしたあとたばこ屋のおばちゃんに声をかけた。
「おばちゃん、その…写真に写っていた女性をみたのはゆうべの何時頃でしたか!?」
「時間は、昨夜の11時半頃だったわ。」
「11時半…場所は!?」
「場所は…地堀公園《じぼりこうえん》だったわ~」
私は、シャーボのシャープペンシルを使ってメモパッドにメモ書きをしながら『昨夜11時半…地堀公園《じぼりこうえん》…』と言うた。
…………………………
それからまた10分後であった。
またところ変わって、渡し場の待合室の入り口付近に設置されている電話ボックスにて…
私は、四角のだいだい色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。
かけた先は、道後温泉《どうご》の置き屋であった。
「もしもしコリントです…ソヒ姐《ねえ》はんが昨夜11時半頃に地堀公園《じぼりこうえん》にいたことが分かった!!…誰から聞いたかって…渡し場の近くにあるたばこ屋のおばちゃんから聞いた…」
私は、メモパッドに書かれているメモ書きをみながら会話をした。
「話聞いてよ!!…たばこ屋のおばちゃんから聞いた話だけど…ソヒ姐《ねえ》はんが地堀公園《こうえん》に来る2〜3時間前に…なんか知らんけれど…白色の(トヨタ)カリーナが公園の周辺をゆっくりとした速度で走っていたのを見たと話した…いや、それがなにかは分からないけど…それとは別の話だけど…」
私は、メモパッドを1枚めくったあとメモ書きされている内容をみながら話した。
「実は…ここ3〜4日のあいだに…問題の(トヨタ)カリーナが…決まった時間…深夜11時台になると…地堀公園《こうえん》の前に来ることがつづいてる…と言う話を聞いた…いや、カリーナのこととソヒ姐《ねえ》はんのことについては直接関係があるかどうかはわからないのだよ!!…聞いた話はそれだけや!!…はい、はい…」
……………………
時は、深夜11時頃であった。
またところ変わって、地堀公園《じぼりこうえん》の入り口付近にて…
公園の入り口付近に問題のカリーナが停車したあと、助手席の扉がひらいた。
その後、伊予絣《かすり》の着物姿のソヒ姐《ねえ》はんが助手席に乗り込んだ。
この時、ショルダーバックを持って歩いていた私が通りかかった。
同時に、問題のカリーナが公園の前から走り出した。
追いかけなきゃ…
(ブロロロロロロロロロロロロロロロ…)
この時であった。
公園付近の道路に黒のトヨタコロナの高部タクシーのタクシーがやって来たので、すぐに停めた。
「タクシー!!」
(キーッ!!)
タクシーが停車したあと、後部座席の扉がひらいた。
私は、タクシーに乗り込んだあと運転手さんに声をかけた。
「運転手《おっちゃん》!!公園の前から逃げ出したあのカリーナを追いかけて!!」
(バタン…キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ…ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
私が乗り込んだタクシーの後部座席のドアが閉まったあと、公園の前から走り出した。
………………………
タクシーは、郷山の県道今治波方港線《けんどう》の坂道を通って波方地区へ向かった。
前を走っていたカリーナが猛スピードで走っていたので、タクシーとの距離はだいぶ離れていた。
追跡開始から8分後だった。
猛スピードで走っていたカリーナは、波方港付近の三叉路を左折した。
タクシーの車内にて…
私は、運転手《おっちゃん》に声をかけた。
「運転手《おっちゃん》!!…大角浜の海浜公園《こうえん》へ行って!!」
………………
それからまた10分後であった。
またところ変わって、大角浜海浜公園の駐車場にて…
(キーッ!!)
この時、黒のトヨタコロナの高部タクシーのタクシーが停車した。
私は、駐車場に停まっている問題のカリーナをみたあとゼブラシャーボーのシャープペンシルを使ってメモパッドにメモ書きをした。
その後、私は運転手《おっちゃん》に声をかけた。
「運転手《おっちゃん》、大西町の山之内橋《やまのうち》にある国道沿いの(終夜営業の)ラーメンへ行って!!」
(キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
それからまた2分後であった。
黒のトヨタコロナの高部タクシーのタクシーが駐車場から出発した。
問題のカリーナは、レンタカーだった…
カリーナを運転していたやつは…
一体、誰なんだ…
…………………………