大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【安芸の宮島】

(カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)

時は、4月14日の朝7時10分頃であった。

またところ変わって、国鉄と広電の五日市駅にて…

国鉄と広電の路面電車《トラム》の2つのプラットホームに広島市内へ向かう10両編成の国鉄の電車と広電の路面電車《トラム》が同時に到着した。

ドアがひらいたと同時に、おおぜいの通勤通学客たちがいっせいに乗り込んだ。

……………………

ショルダーバックを持ってあてもなく歩いていた私は、国道沿いの歩道に設置されている電話ボックスに入った。

この時であった。

(ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!ジリリリリリリン!!)

四角のだいだい色のコイン投入式のプッシュホンからけたたましいベルが鳴り響いた。

私は、周囲の様子をよく見たあと受話器を手に取った。

「はいコリントイワマツヨシタカグラマシー!!…三永《みえ》さん…三永《みえ》さん!!」

…………………………

(ガチャン…カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ…カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ…ガチャン…カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ…)

またところ変わって、三原市中心部にある電話局にて…

局内に機械の音が響いていた。

三永《みえ》さんは、電話交換台の席に座っていた。

頭にヘッドホン型の受話器をつけている三永《みえ》さんは、受話器越しにいる私に対して声をかけた。

「ヨシタカさんは、五日市の駅にいるのね…ヨシタカさん…ゆうべ袋町公園で溝端屋の番頭《ばんと》はんと重井《しげい》が言い争っていた現場を聞いたよね。」
「ああ。」
「番頭《ばんと》はんと重井《しげい》が言い争っていた原因が分かったのよ。」
「なんだって。」

私は、受話器越しにいる三永《みえ》さんに声をかけた。

「三永《みえ》さん、それは一体どう言うことだ!?くわしく説明してほしい。」

電話交換台にいる三永《みえ》さんは、受話器越しにいる私に声をかけた。

「ごめんなさい…今ここで話すことはできないの…今からアタシ…ヨシタカさんのもとに行く。」
「分かった…どこへ行けばいいのだ!?」
「国鉄の宮島口駅へ行くわ…そこで11時に待ち合わせでいい?」
「分かった…11時に国鉄宮島口駅で会おう。」
「じゃあ、またあとで。」

……………………………

(ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…キーッ、プシュー…)

時は、午前11時に5分前であった。

またところ変わって、国鉄宮島口駅のプラットホームにて…

山陽本線《さんようせん》の下りのプラットホームに三原・広島方面から到着した10両編成の電車が到着した。

電車の扉がひらいたあと、三永《みえ》さんがプラットホームに降りた。

三永《みえ》さんは、改札口から出たあと待合室へ行った。

待合室にいた私は、三永《みえ》さんと合流したあと駅の外へ出た。

…………………………

時は、午後1時半頃であった。

またところ変わって、宮島の弥山《みせん》にあるもみじ公園の奥地にて…

三永《みえ》さんと私がいる場所は、一番上のロープウェイ乗り場から300メートル先にある森林の入り口であった。

三永《みえ》さんは、私に対して声をかけた。

「ヨシタカさん。」
「三永《みえ》さん。」
「ゆうべ、袋町公園で溝端屋の番頭《ばんと》はんと重井《しげい》がもめていた原因2つあるのよ。」
「原因は、2つある。」
「ええ…一つ目は、重井《しげい》の弟とクニタチの強盗犯の3人組の男のあわせて4人に…生命保険《ほけん》がかけられていたのよ。」
「生命保険《ほけん》が…かけられていた。」
「うん…たしか…死亡保険金は…一人あたり…5000兆円よ。」
「5000兆円…4人あわせて…2京円《けい》…」
「うん。」
「重井《しげい》は、そのうちの5000兆円をよこせと番頭《ばんと》はんに言うたのだね。」
「ええ。」
「二つ目は?」

私の問いに対して、三永《みえ》さんはこう答えた。

「重井《しげい》が5000兆円をよこせと言うたのは、セヴァスチャンじいさんが所有している超特大規模の財産よ。」
「セヴァスチャンじいさんが保有している超特大規模の財産だって!?」
「ええ。」
「なんで重井《しげい》がセヴァスチャンじいさんの超特大規模の財産を欲しがっているのだ!?」

三永《みえ》さんは、私の問いに対してこう答えた。

「理由はひとつ…女に与えるためよ。」
「女?」

三永《みえ》さんは、私に対してこう言うた。

「重井《しげい》には、外に女が7人いるのよ。」
「その女は…やっぱり…」
「その…やっぱりよ…7人とも、スナックやバーのホステスよ。」
「ホステス。」
「その中で、重井《しげい》はもっとも気に入ったホステスに対して…セヴァスチャンじいさんが所有している超特大規模の財産を与えようと考えていたのよ。」
「その…重井《しげい》が一番気に入っているホステスさんはと言うのは?」
「それはまたあとで話すわ。」

話は、そこで止まった。

…………………………

それから数分後であった。

三永《みえ》さんと私は、ロープウェイに乗って下の駅へ向かった。
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