大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【ビードロ恋細工】
時は、夜8時40分頃であった。
またところ変わって、広電宮島口駅から西へ500メートル先の国道2号線沿いにある終夜営業のラーメン屋にて…
三永《みえ》さんと私は、カウンターの席に座っていた。
カウンターの上には、ぎょうざダブルと唐揚げ定食とサントリータコハイの大ジョッキが置かれていた。
三永《みえ》さんは、タコハイをひと口のんだあと私に対して声をかけた。
「ヨシタカさん。」
「三永《みえ》さん。」
「アタシ…重井《しげい》のことを知ってるのよ。」
「重井《しげい》のことを…知ってる…って。」
「重井《しげい》を最初に見たのは、北九州の小倉にあるバーよ。」
「小倉にあるバー…そのバーは、小倉のどのあたりにあるの?」
「旦過市場《いちば》の裏の露地にあったお店よ…今は、店のマスターは変わっているから…さまがわりしたけど…」
三永《みえ》さんは、タコハイをひと口のんだあと私に声をかけた。
「話は、1年前の4月頃だったわ…アタシは、そこのバーで働いていたのよ。」
「三永《みえ》さん、問題のバーで働いていたのだね。」
「そうよ。」
「その…重井《しげい》がセヴァスチャンじいさんの超特大規模の財産を与える予定だったホステスさんは、そこにいたのだね。」
「いたわよ。」
三永《みえ》さんは、私に対して声をかけた。
「ごはん食べましょう。」
「ああ。」
このあと、三永《みえ》さんと私は再び夕食を食べ始めた。
…………………………
それからまた100分後であった。
またところ変わって、ラーメン屋の敷地内にある自販機コーナーの建物内にて…
テーブルの上には紙コップのブラックコーヒーが置かれていた。
三永《みえ》さんは、コーヒーをひと口のんだあと私に声をかけた。
「重井《しげい》は、セヴァスチャンじいさんの超特大規模の財産を…やよいちゃんに贈る予定だったのよ。」
「その…やよいちゃんと言うホステスさんは…どんな人だったの?」
「20歳の女子大生よ。」
「女子大生。」
「おうちがまずしいので、奨学金制度を利用して学費を確保したのよ。」
「ホステスになったのは、奨学金を返還するためだった…と言うことか。」
「そうだと思う。」
「重井《しげい》は、やよいと言うホステスを助けたいから…セヴァスチャンじいさんが所有している超特大規模の財産を…贈ろうと思い立った。」
「それもあるけど、やよいちゃんには…夢があったのよ。」
「夢があった?」
「小さいけれど、ジブンのお店を持つことよ。」
「ジブンのお店を持つこと。」
「小さいお店から、大きな事業をしたいって…やよいちゃんはアタシに話していたわ。」
「重井《しげい》が最初にお店に来たのはいつ?」
「1年前の4月よ…くわしく言うと、4月8日の夜だったわ。」
「4月8日の夜…」
「重井《しげい》がやよいちゃんをデキアイするようになったのは、それから5日後の夜だったわ。」
「4月13日頃だね。」
私は、ゼブラシャーボーのシャープペンシルを使ってテーブルの上に置かれているメモパッドにメモ書きをしながら『最初に重井《しげい》が来た日は、1982年4月8日の夜…』と言うたあと、三永《みえ》さんに声をかけた。
「もう一度確認を取るけど、重井《しげい》が最初に来店した日は4月8日の夜だったね。」
「ええ。」
「重井《しげい》は、最初に来店した日から毎晩店に来ていたの?」
「来ていたわよ…日曜祝日以外は…」
私は、ゼブラシャーボーのシャープペンシルを使ってメモパッドにメモ書きをしながら『日曜祝日以外は毎晩店に来ていた…』と言うたあと三永《みえ》さんに声をかけた。
「…と言うことは、重井《しげい》が三永《みえ》さんをデキアイするようになったのは、5日目の夜…だった。」
「そうよ。」
三永《みえ》さんは、私に対して重井《しげい》がやよいをデキアイしていたことを話した。
「あの時、重井《しげい》は…高級ブランド品を大量に持っていたわよ。」
場面は変わって、1年前の4月13日の夜のことであった。
またところ変わって、小倉の旦過市場《いちば》の裏手にあるバーにて…
重井《しげい》は、やよいに対してブランド品を手渡しながら優しく言うた。
「はい、プレゼントだよ〜」
「わぁ〜、うれしい〜…ありがとう。」
やよいは、紙袋の中からプレゼント品を取り出した。
紙袋の中には、やよいが欲しがっていたココシャネルのハンドバッグが入っていた。
やよいは、紙袋から取り出したココシャネルのハンドバッグをみながら喜んだ。
「わぁ〜、ココシャネルのハンドバッグ〜…オジサマ〜、ありがとう…大好きよ。」
やよいは、重井《しげい》に抱きついたあとたくさん甘えた。
……………………
自販機コーナーにて…
私は、三永《みえ》さんに対して声をかけた。
「それ以降もやよいは、重井《しげい》に対して愛を求め続けたのだね。」
「そうよ…重井《しげい》が店に毎晩来るようになった日から9日目の夜だった…重井《しげい》は、やよいちゃんを店外《そと》へ連れ出したのよ。」
「店外《そと》へ連れ出した?」
「うん。」
………………………
また場面は変わって、小倉のバーにて…
やよいは、重井《しげい》に対して甘えた声で言うた。
「ねえオジサマ〜」
「なあに?」
「オジサマの愛がほしいのよ〜」
「やよいちゃん。」
「ねえいいでしょ〜」
やよいは、重井《しげい》の胸に抱きついたあと無我夢中で甘えまくった。
……………………
また場面は変わって、自販機コーナーにて…
私は、三永《みえ》さんに対して声をかけた。
「その結果、重井《しげい》はやよいを店外《そと》へ連れ出したのだね。」
「うん。」
「三永《みえ》さんがいたお店は…客とホステスが店外デートをすることは禁止だったの?」
「そうよ。」
「それじゃあ、重井《しげい》はどうやってやよいを店の外へ連れ出したのか?」
「わかんない。」
三永《みえ》さんは、飲みかけのコーヒーをひと口のんだあと私に声をかけた。
「アタシがいたお店では…男性客《きゃく》とホステスが店外デートをしていたことがバレたら大ゴトになるのよ。」
「大ゴトになる?」
「ええ。」
「例えば?」
「男性客《きゃく》が出入禁止《できん》になるのよ…ひどい場合には、ヤクザが介入することがあるのよ!!」
「なんだって!?」
「だから、店のホステスさんの中に…ヤクザの男と婚約している人がいるのよ。」
「なんとも言えん…」
私は、コーヒーをひと口のんだあと三永《みえ》さんに声をかけた。
「三永《みえ》さん。」
「なあに?」
「三永《みえ》さん以外でやよいのことを知っている人はいるの?」
「店のチーママだったむつみさんだったわ。」
「そのむつみさんに聞いたら何かわかるかもしれない…むつみさんと言う人はどこで暮らしているの?」
「お店をやめたあと、小野田へ移り住んだわ。」
「小野田。」
「小野田のサンパーク(ショッピングモール)で…用品店を営んでいるのよ。」
「分かった…それじゃあ、今すぐに小野田へ行こう!!小野田へ行ったら…重井《しげい》とやよいのことが…わかるかもしれない!!」
………………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
それからまた100分後であった。
三永《みえ》さんと私は、ヒッチハイクした長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、国道2号線を通って下関方面へ向かった。
小野田で暮らしているむつみさんに聞いたら…
詳しいことがわかるかもしれない…
急げ!!
急いで行こう!!
…………………………
またところ変わって、広電宮島口駅から西へ500メートル先の国道2号線沿いにある終夜営業のラーメン屋にて…
三永《みえ》さんと私は、カウンターの席に座っていた。
カウンターの上には、ぎょうざダブルと唐揚げ定食とサントリータコハイの大ジョッキが置かれていた。
三永《みえ》さんは、タコハイをひと口のんだあと私に対して声をかけた。
「ヨシタカさん。」
「三永《みえ》さん。」
「アタシ…重井《しげい》のことを知ってるのよ。」
「重井《しげい》のことを…知ってる…って。」
「重井《しげい》を最初に見たのは、北九州の小倉にあるバーよ。」
「小倉にあるバー…そのバーは、小倉のどのあたりにあるの?」
「旦過市場《いちば》の裏の露地にあったお店よ…今は、店のマスターは変わっているから…さまがわりしたけど…」
三永《みえ》さんは、タコハイをひと口のんだあと私に声をかけた。
「話は、1年前の4月頃だったわ…アタシは、そこのバーで働いていたのよ。」
「三永《みえ》さん、問題のバーで働いていたのだね。」
「そうよ。」
「その…重井《しげい》がセヴァスチャンじいさんの超特大規模の財産を与える予定だったホステスさんは、そこにいたのだね。」
「いたわよ。」
三永《みえ》さんは、私に対して声をかけた。
「ごはん食べましょう。」
「ああ。」
このあと、三永《みえ》さんと私は再び夕食を食べ始めた。
…………………………
それからまた100分後であった。
またところ変わって、ラーメン屋の敷地内にある自販機コーナーの建物内にて…
テーブルの上には紙コップのブラックコーヒーが置かれていた。
三永《みえ》さんは、コーヒーをひと口のんだあと私に声をかけた。
「重井《しげい》は、セヴァスチャンじいさんの超特大規模の財産を…やよいちゃんに贈る予定だったのよ。」
「その…やよいちゃんと言うホステスさんは…どんな人だったの?」
「20歳の女子大生よ。」
「女子大生。」
「おうちがまずしいので、奨学金制度を利用して学費を確保したのよ。」
「ホステスになったのは、奨学金を返還するためだった…と言うことか。」
「そうだと思う。」
「重井《しげい》は、やよいと言うホステスを助けたいから…セヴァスチャンじいさんが所有している超特大規模の財産を…贈ろうと思い立った。」
「それもあるけど、やよいちゃんには…夢があったのよ。」
「夢があった?」
「小さいけれど、ジブンのお店を持つことよ。」
「ジブンのお店を持つこと。」
「小さいお店から、大きな事業をしたいって…やよいちゃんはアタシに話していたわ。」
「重井《しげい》が最初にお店に来たのはいつ?」
「1年前の4月よ…くわしく言うと、4月8日の夜だったわ。」
「4月8日の夜…」
「重井《しげい》がやよいちゃんをデキアイするようになったのは、それから5日後の夜だったわ。」
「4月13日頃だね。」
私は、ゼブラシャーボーのシャープペンシルを使ってテーブルの上に置かれているメモパッドにメモ書きをしながら『最初に重井《しげい》が来た日は、1982年4月8日の夜…』と言うたあと、三永《みえ》さんに声をかけた。
「もう一度確認を取るけど、重井《しげい》が最初に来店した日は4月8日の夜だったね。」
「ええ。」
「重井《しげい》は、最初に来店した日から毎晩店に来ていたの?」
「来ていたわよ…日曜祝日以外は…」
私は、ゼブラシャーボーのシャープペンシルを使ってメモパッドにメモ書きをしながら『日曜祝日以外は毎晩店に来ていた…』と言うたあと三永《みえ》さんに声をかけた。
「…と言うことは、重井《しげい》が三永《みえ》さんをデキアイするようになったのは、5日目の夜…だった。」
「そうよ。」
三永《みえ》さんは、私に対して重井《しげい》がやよいをデキアイしていたことを話した。
「あの時、重井《しげい》は…高級ブランド品を大量に持っていたわよ。」
場面は変わって、1年前の4月13日の夜のことであった。
またところ変わって、小倉の旦過市場《いちば》の裏手にあるバーにて…
重井《しげい》は、やよいに対してブランド品を手渡しながら優しく言うた。
「はい、プレゼントだよ〜」
「わぁ〜、うれしい〜…ありがとう。」
やよいは、紙袋の中からプレゼント品を取り出した。
紙袋の中には、やよいが欲しがっていたココシャネルのハンドバッグが入っていた。
やよいは、紙袋から取り出したココシャネルのハンドバッグをみながら喜んだ。
「わぁ〜、ココシャネルのハンドバッグ〜…オジサマ〜、ありがとう…大好きよ。」
やよいは、重井《しげい》に抱きついたあとたくさん甘えた。
……………………
自販機コーナーにて…
私は、三永《みえ》さんに対して声をかけた。
「それ以降もやよいは、重井《しげい》に対して愛を求め続けたのだね。」
「そうよ…重井《しげい》が店に毎晩来るようになった日から9日目の夜だった…重井《しげい》は、やよいちゃんを店外《そと》へ連れ出したのよ。」
「店外《そと》へ連れ出した?」
「うん。」
………………………
また場面は変わって、小倉のバーにて…
やよいは、重井《しげい》に対して甘えた声で言うた。
「ねえオジサマ〜」
「なあに?」
「オジサマの愛がほしいのよ〜」
「やよいちゃん。」
「ねえいいでしょ〜」
やよいは、重井《しげい》の胸に抱きついたあと無我夢中で甘えまくった。
……………………
また場面は変わって、自販機コーナーにて…
私は、三永《みえ》さんに対して声をかけた。
「その結果、重井《しげい》はやよいを店外《そと》へ連れ出したのだね。」
「うん。」
「三永《みえ》さんがいたお店は…客とホステスが店外デートをすることは禁止だったの?」
「そうよ。」
「それじゃあ、重井《しげい》はどうやってやよいを店の外へ連れ出したのか?」
「わかんない。」
三永《みえ》さんは、飲みかけのコーヒーをひと口のんだあと私に声をかけた。
「アタシがいたお店では…男性客《きゃく》とホステスが店外デートをしていたことがバレたら大ゴトになるのよ。」
「大ゴトになる?」
「ええ。」
「例えば?」
「男性客《きゃく》が出入禁止《できん》になるのよ…ひどい場合には、ヤクザが介入することがあるのよ!!」
「なんだって!?」
「だから、店のホステスさんの中に…ヤクザの男と婚約している人がいるのよ。」
「なんとも言えん…」
私は、コーヒーをひと口のんだあと三永《みえ》さんに声をかけた。
「三永《みえ》さん。」
「なあに?」
「三永《みえ》さん以外でやよいのことを知っている人はいるの?」
「店のチーママだったむつみさんだったわ。」
「そのむつみさんに聞いたら何かわかるかもしれない…むつみさんと言う人はどこで暮らしているの?」
「お店をやめたあと、小野田へ移り住んだわ。」
「小野田。」
「小野田のサンパーク(ショッピングモール)で…用品店を営んでいるのよ。」
「分かった…それじゃあ、今すぐに小野田へ行こう!!小野田へ行ったら…重井《しげい》とやよいのことが…わかるかもしれない!!」
………………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
それからまた100分後であった。
三永《みえ》さんと私は、ヒッチハイクした長距離トラックに乗って再び旅に出た。
トラックは、国道2号線を通って下関方面へ向かった。
小野田で暮らしているむつみさんに聞いたら…
詳しいことがわかるかもしれない…
急げ!!
急いで行こう!!
…………………………