大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【その時の空】

私は、4月23日から28日までのあいだにかけて下関市内にあるバー・スナックでカラオケ流しをしておひねりをかせいだ。

5日で合計700万円をかせいだ。

……………………

時は、4月29日の午前11時半頃であった。

またところ変わって、おのだサンパーク内にあるスーパーストアにて…

私は、文房具売り場で万年筆のスペアインク(カードリッジ式)の10本入りのケース30箱を購入した。

その後、一階の食料品・生活用品売り場で貝印のひげそり用のT字カミソリとシェービングクリームとライオンホワイトアンドホワイト(歯磨き粉)とリストライオン(歯ブラシ)とライオンマリンフレッシュ(石鹸)2個など…

当面必要な品物をたくさん購入した。

あと、衣料品売り場で替えのブリーフ10着を購入した。

放浪《このたび》はまだ当面つづくので、必要最低限の物はそろえておいた。

時は、午後2時半頃であった。

またところ変わって、おのだサンパークのメインゲート付近にて…

メインゲート付近におおぜいの人たちがたくさん集まっていた。

おおぜいの人たちは、ザワザワとさわいでいた。

一体、何があったのか…

………………………

それからまた数分後であった。

メインゲートの出入り口から山口県警《けんけい》の刑事たち30人が容疑者の男を引きずりながら出てきた。

容疑者の男は、顔がぶくぶくに腫れていた。

こともあろうに、容疑者の男は溝端屋の番頭《ばんと》はんだった。

溝端屋の番頭《ばんと》はんは、叫び声をあげた。

「離せ!!離せオラ!!」
「やかましい!!さわぐな!!」
「来るんだよ!!」
「なんやオラ!!」
「抵抗する気か!!」
「やれ!!」

思い切りブチ切れた30人の刑事たちは、ボロボロに傷ついた番頭《ばんと》はんを集団で暴行した。

30人の刑事たちから集団暴行を受けた番頭《ばんと》はんは、刑事たちに引きずられながら外へ出た。

私がメインゲートにやって来たのは、それからまた数分後であった。

メインゲート付近に集まっていた人たちは、ひどく動揺していた。

私は、おおぜいの人たちの一人に声をかけた。

「すみません。」
「はい。」
「一体、何があったのですか?」
「一階の輸入物を販売する店にヤクザの男がやって来て営業妨害を加えたのです。」
「ヤクザの男が…言いがかりをつけに来た?」
「ええ。」

まさか…

………………………

またところ変わって、むつみさんが経営している店にて…

私は、店にいる女性店員さんの一人に声をかけた。

「もしもし。」
「はい。」
「あの〜、一体なにがあったのですか?」

女性店員さんは、すごく困った声で私に言うた。

「さっき、ヤクザの男が言いがかりをつけに来たのです。」
「言いがかりをつけに来た!?」
「ええ。」

私は、女性店員さんの一人に声をかけた。

「ねーちゃん。」
「はい。」
「なんか思いあたるフシはある?」
「えっ?」
「この最近、この店でなんらかのトラブルが発生したと言う話は聞いてない?」
「さあ、私たちは聞いてないのです。」
「聞いてない!?」
「はい。」
「困ったな…ねーちゃん、むつみさんはいる!?」
「ママ?」
「ええ。」

この時であった。

店の奥にいた女性店員さんがものすごくイラついた声で叫んでいたのを聞いた。

「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!つながらない!!」

私は、女性店員さんの一人に声をかけた。

「ねーちゃん…ねーちゃん!!」
「はい。」
「電話がつながらないってどう言うことだよ!!」
「ママと連絡が取れなくなったのです!!」
「なんだって…音信不通になった!?」

大変だ!!

むつみさんが行方不明になった!!

むつみさんは、どこへ行ったのだ!!

………………………

(ガチャン…カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ…ガチャン…カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ…)

時は、夕方4時過ぎであった。

またところ変わって、三原市内の中心部にある電話局の電話交換室にて…

局内に機械の音が響いていた。

三永《みえ》さんは、電話交換台の席に座っていた。

電話局の人が三永《みえ》さんのもとにやって来た。

電話局の人は、三永《みえ》さんに対して『つながりました。』と声をかけた。

三永《みえ》さんは、ヘッドホン型の受話器を頭につけたあと会話をする準備を整えた。

(カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)

またところ変わって、国鉄南小野田駅の付近にて…

警笛が鳴っていて遮断器《バー》が降りている踏み切りに小野田方面行きの列車がゆっくりと通過していた。

私は、駅の付近に設置されている電話ボックスにいた。

私は、四角のだいだい色のコイン投入式のプッシュホンを使って電話をかけていた。

「三永《みえ》さん…三永《みえ》さん大変だ!!非常事態が発生した!!…むつみさんが行方不明になったぞ!!…三永《みえ》さん聞いてる!?」

三永《みえ》さんは、受話器越しにいる私に対して声をかけた。

「むつみちゃんが行方不明になったのね…一体なにがあったの?」
「きょうの午後に、おのだサンパークで事件が発生した!!…溝端屋の番頭《ばんと》はんがむつみさんが経営している店に言いがかりをつけに来たようだ!!」
「それで?」
「言いがかりをつけに来た番頭《ばんと》はんがケーサツに逮捕された!!」
「溝端屋の番頭《ばんと》はんが逮捕された?」
「ああ…分かっている話はそれだけだ。」
「分かったわ…じゃあ、またあとで。」

三永《みえ》さんは、私にひと声かけたあとヘッドホン型の受話器を頭から外して首元にかけた。

三永《みえ》さんは、大きく息をしたあと『むつみちゃんが行方不明になった…』と言うた。
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