大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【デンジャー・ラブ】
時は、5月1日の午前11時過ぎであった。
またところ変わって、国鉄若松駅付近にあるごはん屋にて…
店内に設置されている18型のナショナルクイントリックスの画面に福岡放送テレビが映っていた。
この時間は『スター誕生』が放送されていたが、むかしのような形(萩本欽一さんが司会していた1970年代)で放送されていなかった。
店内にいる私は、ブリの照り焼き定食でランチを摂っていた。
むつみさんが行方不明になってからまもなく1週間になるが、これと言った収穫はなかった。
一体、なにがどうなっているのか…
さっぱり分からない…
……………………………
時は、午後12時半頃であった。
またところ変わって、国鉄若松駅の待合室にて…
私は、待合室のベンチに座っていた行商のおばちゃんに声をかけたあと話をした。
おばちゃんは、小倉の旦過市場《いちば》で魚屋を営んでいた。
おばちゃんは、今朝一番に響灘《うみ》でとれたての海産物を大量に持って来たあとここで行商《しょうばい》をしていた。
……………………
話は変わって…
私は、おばちゃんに対して旦過市場《いちば》の裏手でむかしから営業している例のスナックのことについてたずねた。
おばちゃんは、私に対してこう答えた。
「ああ、あんたが言ったスナックは知ってるわよ。」
「そうですか…あの、おばちゃんにひとつたずねたいことがあるけどかまいませんか?」
「ええ。」
私は、パスケースに入っている写真をおばちゃんに見せた。
写真に映っているのは、むつみさんであった。
「あの…(パスケースに入っている)写真に写っている女性が…先月の末頃に行方不明になりました…私は…(パスケースに入っている)写真に写っている女性を探しているのです。」
おばちゃんは、私に対して『ああ、あの店のチーママさんね。』と答えた。
私は『ご存知でしたね。』と言うたあと、おばちゃんに声をかけた。
「おばちゃん、あと2〜3点ほどたずねたいことがあるけどかまいませんか?」
「はい。」
私は、写真が入っているパスケースをショルダーバックに収納した。
その後、ショルダーバックの中からメモパッドとゼブラシャーボーの本体を取り出した。
ゼブラシャーボーの本体を右に回してシャープペンシルを出したあと、おばちゃんに声をかけた。
「おばちゃんお待たせ…おばちゃん。」
「はい。」
「あの…おばちゃんが知ってるそのスナックのことだけど…直近2〜3年以内になんらかのトラブルがあった…と言う話は聞いてますか?」
「トラブル?」
「ああ、ほんの小さなことでもいいです…たとえば、あの…ああ、ドーハン(ホステスさんが男性客《きゃく》と一緒に店に出勤すること)をめぐるもめ事とか…あの…ほんの小さなことでもいいです…知っている範囲内でいいので、お話を聞かせてください。」
おばちゃんは、私に対して『そうねぇ〜』と言うたあとこう答えた。
「直近2〜3年以内にあったもめ事と言うたら…あんたが言うた『ドーハンのもめ事』ぐらいよ…あんたが言うとおりのほんの小さなもめ事以外に、目立ったトラブルは聞いてないわよ。」
「そうですか。」
私は、ゼブラシャーボーの本体を左へ3度回して赤色のボールペンを出したあとメモパッドに『直近2〜3年以内に起きたもめ事は、全部小さいことだったがそれは本当か?』と書いた。
………………………
(ボーッ、トントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントン…プォー、プォー…)
それからまた100分後であった。
私は、渡船《ふね》に乗って戸畑側へ戻った。
渡船《ふね》の汽笛の音が晴れ渡っている青空《そら》に響いた。
…………………………
時は、夕方5時半頃であった。
またところ変わって、国鉄戸畑駅の待合室にある公衆電話のコーナーにて…
私は、10円の赤電話機を使って電話をかけていた。
「あっもしもし、コリントです…三永《みえ》さん。」
……………………………
(ガチャン、カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ…)
またところ変わって、三原市中心部にある電話局にて…
局内に機械の音が響いていた。
電話交換台の席に座っている三永《みえ》さんは、ヘッドホン型の受話器を使って電話の応対をしていた。
三永《みえ》さんは、受話器越しにいる私に対して声をかけた。
「ヨシタカさんは、戸畑にいるのね。」
「ああ。」
「アタシ、今から新幹線に乗って小倉へ行くわ。」
「新幹線に乗って小倉へ行く?」
「うん。」
「オレも今から電車に乗って小倉へ行く。」
「分かったわ…ヨシタカさん…小倉駅の下りの新幹線ホームで待っててね。」
「小倉駅の下りの新幹線ホームだね…分かった。」
「じゃあ、またあとで。」
…………………………
(ゴーッ…)
時は、夜7時30分頃であった。
またところ変わって、小倉駅の新幹線ホームにて…
新幹線の下りホームに博多行きのこだまが到着した。
新幹線が停車したあと、ドアがひらいた。
その後、車内にいた三永《みえ》さんが降りた。
私は、三永《みえ》さんに声をかけた。
「三永《みえ》さん。」
「お待たせ…行きましょう。」
…………………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
それからまた3時間後であった。
三永《みえ》さんと私は、小倉駅から出発したあとモノレール沿いの道を歩いて国道3号線へ向かった。
この時間、三永《みえ》さんと私は小倉北区内の国道3号線の歩道を歩いていた。
車道には、自動車がたくさん走っていた。
三永《みえ》さんと私は…
どこへ行こうとしているのだ…
……………………………
またところ変わって、国鉄若松駅付近にあるごはん屋にて…
店内に設置されている18型のナショナルクイントリックスの画面に福岡放送テレビが映っていた。
この時間は『スター誕生』が放送されていたが、むかしのような形(萩本欽一さんが司会していた1970年代)で放送されていなかった。
店内にいる私は、ブリの照り焼き定食でランチを摂っていた。
むつみさんが行方不明になってからまもなく1週間になるが、これと言った収穫はなかった。
一体、なにがどうなっているのか…
さっぱり分からない…
……………………………
時は、午後12時半頃であった。
またところ変わって、国鉄若松駅の待合室にて…
私は、待合室のベンチに座っていた行商のおばちゃんに声をかけたあと話をした。
おばちゃんは、小倉の旦過市場《いちば》で魚屋を営んでいた。
おばちゃんは、今朝一番に響灘《うみ》でとれたての海産物を大量に持って来たあとここで行商《しょうばい》をしていた。
……………………
話は変わって…
私は、おばちゃんに対して旦過市場《いちば》の裏手でむかしから営業している例のスナックのことについてたずねた。
おばちゃんは、私に対してこう答えた。
「ああ、あんたが言ったスナックは知ってるわよ。」
「そうですか…あの、おばちゃんにひとつたずねたいことがあるけどかまいませんか?」
「ええ。」
私は、パスケースに入っている写真をおばちゃんに見せた。
写真に映っているのは、むつみさんであった。
「あの…(パスケースに入っている)写真に写っている女性が…先月の末頃に行方不明になりました…私は…(パスケースに入っている)写真に写っている女性を探しているのです。」
おばちゃんは、私に対して『ああ、あの店のチーママさんね。』と答えた。
私は『ご存知でしたね。』と言うたあと、おばちゃんに声をかけた。
「おばちゃん、あと2〜3点ほどたずねたいことがあるけどかまいませんか?」
「はい。」
私は、写真が入っているパスケースをショルダーバックに収納した。
その後、ショルダーバックの中からメモパッドとゼブラシャーボーの本体を取り出した。
ゼブラシャーボーの本体を右に回してシャープペンシルを出したあと、おばちゃんに声をかけた。
「おばちゃんお待たせ…おばちゃん。」
「はい。」
「あの…おばちゃんが知ってるそのスナックのことだけど…直近2〜3年以内になんらかのトラブルがあった…と言う話は聞いてますか?」
「トラブル?」
「ああ、ほんの小さなことでもいいです…たとえば、あの…ああ、ドーハン(ホステスさんが男性客《きゃく》と一緒に店に出勤すること)をめぐるもめ事とか…あの…ほんの小さなことでもいいです…知っている範囲内でいいので、お話を聞かせてください。」
おばちゃんは、私に対して『そうねぇ〜』と言うたあとこう答えた。
「直近2〜3年以内にあったもめ事と言うたら…あんたが言うた『ドーハンのもめ事』ぐらいよ…あんたが言うとおりのほんの小さなもめ事以外に、目立ったトラブルは聞いてないわよ。」
「そうですか。」
私は、ゼブラシャーボーの本体を左へ3度回して赤色のボールペンを出したあとメモパッドに『直近2〜3年以内に起きたもめ事は、全部小さいことだったがそれは本当か?』と書いた。
………………………
(ボーッ、トントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントントン…プォー、プォー…)
それからまた100分後であった。
私は、渡船《ふね》に乗って戸畑側へ戻った。
渡船《ふね》の汽笛の音が晴れ渡っている青空《そら》に響いた。
…………………………
時は、夕方5時半頃であった。
またところ変わって、国鉄戸畑駅の待合室にある公衆電話のコーナーにて…
私は、10円の赤電話機を使って電話をかけていた。
「あっもしもし、コリントです…三永《みえ》さん。」
……………………………
(ガチャン、カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ…)
またところ変わって、三原市中心部にある電話局にて…
局内に機械の音が響いていた。
電話交換台の席に座っている三永《みえ》さんは、ヘッドホン型の受話器を使って電話の応対をしていた。
三永《みえ》さんは、受話器越しにいる私に対して声をかけた。
「ヨシタカさんは、戸畑にいるのね。」
「ああ。」
「アタシ、今から新幹線に乗って小倉へ行くわ。」
「新幹線に乗って小倉へ行く?」
「うん。」
「オレも今から電車に乗って小倉へ行く。」
「分かったわ…ヨシタカさん…小倉駅の下りの新幹線ホームで待っててね。」
「小倉駅の下りの新幹線ホームだね…分かった。」
「じゃあ、またあとで。」
…………………………
(ゴーッ…)
時は、夜7時30分頃であった。
またところ変わって、小倉駅の新幹線ホームにて…
新幹線の下りホームに博多行きのこだまが到着した。
新幹線が停車したあと、ドアがひらいた。
その後、車内にいた三永《みえ》さんが降りた。
私は、三永《みえ》さんに声をかけた。
「三永《みえ》さん。」
「お待たせ…行きましょう。」
…………………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
それからまた3時間後であった。
三永《みえ》さんと私は、小倉駅から出発したあとモノレール沿いの道を歩いて国道3号線へ向かった。
この時間、三永《みえ》さんと私は小倉北区内の国道3号線の歩道を歩いていた。
車道には、自動車がたくさん走っていた。
三永《みえ》さんと私は…
どこへ行こうとしているのだ…
……………………………