大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【サヨナラを君に言わせて】
(ミーンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミーン…ジー…ミーンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミーン…ジー…)
時は、7月24日の午前11時10分頃であった。
この日も、雲ひとつない快晴であった。
ラジオの天気予報で、広島市の日中の予想最高気温は39度と伝えられた。
木々にとまっているミンミンゼミとアブラゼミの鳴き声が響いていた。
またところ変わって、広島市中区八丁堀にある市民病院にて…
市民病院の敷地にある庭園に横野の家のご主人と私がいた。
病院には、横野さんの末の娘さん(4歳)が入院していた。
ものすごくつらい表情を浮かべていたご主人は、今の気持ちを私に伝えた。
「今日、担当の医師から『(末の娘)さんは、年を越すことが難しくなりました…』と告げられました。」
「なんで年を越すことが難しくなったのですか?」
「(末の娘)は、きのうの夕方頃に肺炎を起こしました。」
「肺炎を起こした?」
「ええ。」
「末の娘さんは、いつ頃からこちら(市民病院)に入院したのですか?」
「1年前の夏です。」
「1年前の夏頃から…」
「はい。」
「あの〜、ご主人さまのお宅にはお子さまは何人いらっしゃるのですか?」
「長男と娘が3人いますが…長男は川西の私の実家へ…長女(小3)は前々妻の…次女(小1)は、前妻の実家へ預けました。」
「末の娘さんを看病するために…3人のお子さまたちはそれぞれの実家へお移りになられたのですね…もう一度、子どもたちと一緒に暮らすと言うお考えは?」
「ありません。」
「どうしてですか?」
ご主人は、ものすごくつらい表情で私に言うた。
「2人の娘は、8月末に渡米することが決まりました。」
「渡米するって?」
「海外養子縁組が成立したので、日本から離れます。」
「長男さんはたしか、信州へ行きましたよね。」
「行きました…信州で暮らしているエッセイストの先生方の主宰の子どもキャンプに参加します…3週間の予定で現地に滞在しますが…その…3週間のあいだに決めなければならないのです。」
「それはなんでしょうか?」
「(長男)をアルゼンチンで暮らしている最初の妻の姉夫婦の家に養子に出すことが…訣《き》まりました。」
「アルゼンチン?」
「はい。」
「その…最初の妻のお姉さまの夫婦の家は…」
「小麦を生産している…農園です。」
「そうですか。」
「最初の妻の姉のダンナは、現地の人です。」
「あの〜、最初の奥さまのお姉さまのダンナさんは、この話をご存知ですか?」
「ご存知ですよ…姉夫婦は子供がいないのです。」
「分かりました…しかし、末の娘さんは…」
「(横野のご主人、よりあつかましい声で言う)さっきも言うたでしょ!!年を越すことが難しくなったから覚悟してくださいと医者から言われたのだよ!!」
「すみませんでした〜」
横野のご主人は、ものすごくあつかましい声でこう言うた。
「末の娘の看病が終わったら、妻と離婚することを訣《き》めました!!」
「奥さまと離婚なされるのですか?」
「はい!!」
「その後は、どうなさるおつもりですか?」
「川西《じっか》へ帰ります!!」
「そうですか。」
横野のご主人は、私に対して怒った口調で言うた。
「私は…結婚なんかしたくなかったのです!!…結婚以外にも生きていく方法があったのに…実家のモンが『どーしてもどーしてもどーしてもどーしてもどーしてもどーしてもどーしても…』と小うるさく言うたから仕方なく結婚しただけです。」
「そうですか。」
横野のご主人は、私に対して怒った口調で言うた。
「3人の前妻たちは、連れ子がいた状態で私と結婚しました…今の妻が私と結婚した時は、胎内に末の娘がいました。」
「それじゃあ、長男さんと3人の娘さんはご主人の子どもさんではないのですね。」
「そうですよ!!…長男と2人の娘は、前妻たちの内縁の夫の子どもです。」
「では、末の娘さんは?」
「妻のいとこの子どもですよ!!」
「奥さまのいとこの子ども?」
「そうです…今の妻と再婚したきっかけは、妻といとこを強制的に引き離すためでした。」
「……………………。」
横野のご主人は、私に対して怒った口調で言うた。
「もういいですか!?…病院へ戻ります!!」
私は、困った表情で横野のご主人に言うた。
「ご主人、ご主人のお気持ちはよく分かりますが…もう一度ご夫婦でよく話し合いをしたほうがよろしいかと思います。」
「(横野のご主人、激しい口調で言うた)あなたは私に命令する気ですか!?」
「いえ、私はそんなつもりで言うたわけではないのです…あの…あなたは今の奥さまのどう言った部分に不満があるのですか?」
私の問いに対して、横野のご主人は怒った口調で答えた。
「妻のいとこが寝ぼけていたからです。」
「奥さまのいとこが寝ぼけていた?」
「妻のいとこが妻と結婚したいと言うて寝ぼけていた…妻のいとこの寝ぼけた性格を一発で治すために妻は私と結婚したのです!!」
「それを言うた人は誰ですか?」
「妻の父親です!!…あの時…妻の胎内に末の娘がいたのです!!」
「末の娘さんの実のお父さまはどなたですか?」
「妻のいとこです!!」
「それは本当ですか?」
「妻のいとこが妻をレイプしたのです!!」
「もう分かりました…それ以上は聞きたくありません…私はこれで…失礼いたします。」
私は、横野のご主人さまに対して『失礼しました〜』と一礼したあとショルダーバックを持って再び歩き出した。
…………………………
時は、7月24日の午前11時10分頃であった。
この日も、雲ひとつない快晴であった。
ラジオの天気予報で、広島市の日中の予想最高気温は39度と伝えられた。
木々にとまっているミンミンゼミとアブラゼミの鳴き声が響いていた。
またところ変わって、広島市中区八丁堀にある市民病院にて…
市民病院の敷地にある庭園に横野の家のご主人と私がいた。
病院には、横野さんの末の娘さん(4歳)が入院していた。
ものすごくつらい表情を浮かべていたご主人は、今の気持ちを私に伝えた。
「今日、担当の医師から『(末の娘)さんは、年を越すことが難しくなりました…』と告げられました。」
「なんで年を越すことが難しくなったのですか?」
「(末の娘)は、きのうの夕方頃に肺炎を起こしました。」
「肺炎を起こした?」
「ええ。」
「末の娘さんは、いつ頃からこちら(市民病院)に入院したのですか?」
「1年前の夏です。」
「1年前の夏頃から…」
「はい。」
「あの〜、ご主人さまのお宅にはお子さまは何人いらっしゃるのですか?」
「長男と娘が3人いますが…長男は川西の私の実家へ…長女(小3)は前々妻の…次女(小1)は、前妻の実家へ預けました。」
「末の娘さんを看病するために…3人のお子さまたちはそれぞれの実家へお移りになられたのですね…もう一度、子どもたちと一緒に暮らすと言うお考えは?」
「ありません。」
「どうしてですか?」
ご主人は、ものすごくつらい表情で私に言うた。
「2人の娘は、8月末に渡米することが決まりました。」
「渡米するって?」
「海外養子縁組が成立したので、日本から離れます。」
「長男さんはたしか、信州へ行きましたよね。」
「行きました…信州で暮らしているエッセイストの先生方の主宰の子どもキャンプに参加します…3週間の予定で現地に滞在しますが…その…3週間のあいだに決めなければならないのです。」
「それはなんでしょうか?」
「(長男)をアルゼンチンで暮らしている最初の妻の姉夫婦の家に養子に出すことが…訣《き》まりました。」
「アルゼンチン?」
「はい。」
「その…最初の妻のお姉さまの夫婦の家は…」
「小麦を生産している…農園です。」
「そうですか。」
「最初の妻の姉のダンナは、現地の人です。」
「あの〜、最初の奥さまのお姉さまのダンナさんは、この話をご存知ですか?」
「ご存知ですよ…姉夫婦は子供がいないのです。」
「分かりました…しかし、末の娘さんは…」
「(横野のご主人、よりあつかましい声で言う)さっきも言うたでしょ!!年を越すことが難しくなったから覚悟してくださいと医者から言われたのだよ!!」
「すみませんでした〜」
横野のご主人は、ものすごくあつかましい声でこう言うた。
「末の娘の看病が終わったら、妻と離婚することを訣《き》めました!!」
「奥さまと離婚なされるのですか?」
「はい!!」
「その後は、どうなさるおつもりですか?」
「川西《じっか》へ帰ります!!」
「そうですか。」
横野のご主人は、私に対して怒った口調で言うた。
「私は…結婚なんかしたくなかったのです!!…結婚以外にも生きていく方法があったのに…実家のモンが『どーしてもどーしてもどーしてもどーしてもどーしてもどーしてもどーしても…』と小うるさく言うたから仕方なく結婚しただけです。」
「そうですか。」
横野のご主人は、私に対して怒った口調で言うた。
「3人の前妻たちは、連れ子がいた状態で私と結婚しました…今の妻が私と結婚した時は、胎内に末の娘がいました。」
「それじゃあ、長男さんと3人の娘さんはご主人の子どもさんではないのですね。」
「そうですよ!!…長男と2人の娘は、前妻たちの内縁の夫の子どもです。」
「では、末の娘さんは?」
「妻のいとこの子どもですよ!!」
「奥さまのいとこの子ども?」
「そうです…今の妻と再婚したきっかけは、妻といとこを強制的に引き離すためでした。」
「……………………。」
横野のご主人は、私に対して怒った口調で言うた。
「もういいですか!?…病院へ戻ります!!」
私は、困った表情で横野のご主人に言うた。
「ご主人、ご主人のお気持ちはよく分かりますが…もう一度ご夫婦でよく話し合いをしたほうがよろしいかと思います。」
「(横野のご主人、激しい口調で言うた)あなたは私に命令する気ですか!?」
「いえ、私はそんなつもりで言うたわけではないのです…あの…あなたは今の奥さまのどう言った部分に不満があるのですか?」
私の問いに対して、横野のご主人は怒った口調で答えた。
「妻のいとこが寝ぼけていたからです。」
「奥さまのいとこが寝ぼけていた?」
「妻のいとこが妻と結婚したいと言うて寝ぼけていた…妻のいとこの寝ぼけた性格を一発で治すために妻は私と結婚したのです!!」
「それを言うた人は誰ですか?」
「妻の父親です!!…あの時…妻の胎内に末の娘がいたのです!!」
「末の娘さんの実のお父さまはどなたですか?」
「妻のいとこです!!」
「それは本当ですか?」
「妻のいとこが妻をレイプしたのです!!」
「もう分かりました…それ以上は聞きたくありません…私はこれで…失礼いたします。」
私は、横野のご主人さまに対して『失礼しました〜』と一礼したあとショルダーバックを持って再び歩き出した。
…………………………