大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【日本海】

(ザザーン、ザザーン、ザザーン、ザザーン、ザザーン、ザザーン、ザザーン、ザザーン、ザザーン、ザザーン、ザザーン、ザザーン…)

時は、7月26日の午前10時頃であった。

この日も、雲ひとつない快晴であった。

またところ変わって、江の川の河口付近にある岸壁にて…

私は、清酒大関のワンカップ酒(1・5合)をのみながら海を見つめていた。

突然放り出されたあの日から2年が経過した。

行方不明になった大番頭《おおばんと》はんたちとマァマとドナ姐《ねえ》はんを探しつづけたがどこにもいなかった。

こんなフラフラした暮らしはイヤだ…

放浪《このたび》は…

いつになれば終わるのか…

……………………………

(ドドーン!!ドドーン!!ドドーン!!ドドーン!!ドドーン!!ドドーン!!ドドーン!!ドドーン!!ドドーン!!)

さて、その頃であった。

またところ変わって、伊豆半島の先端にある石廊崎《いろうざき》の灯台付近にある断崖絶壁の岩壁にて…

非常に高い波が岩場に打ち付けていた。

成田国際空港から逃走したももこは、逃げ回った末にここ(石廊崎《いろうざき》)にやってきた。

うつろな表情を浮かべているももこの両目から涙がたくさんあふれていた。

ももこは、涙をたくさん流しながらつぶやいた。

もうイヤ…

もうイヤ…

生きていくことにつかれたわ…

これから先…

どうすればいいのか…

分からなくなった…

…………………………

もうイヤ…

もうイヤ…

…………………………
< 829 / 900 >

この作品をシェア

pagetop