大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【もう子供でも鳥でもないのだから】

(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)

時は、8月6日の朝8時過ぎであった。

私が乗っている長距離トラックは、国道9号線から2〜3号線を経て国道210号線へ入った。

長距離トラックの最終目的地は、日田市の東にある商業施設の工事現場であった。

私は、国鉄日田駅で降りる予定であった。

…………………………

時は、朝9時頃であった。

運転手《うんちゃん》は、助手席に座っている私に対して『ぼうずが言うた駅はあれか?』と言いながら指を指した。

トラックの側面の窓に九大本線《きゅうだいせん》と日田彦山線《ひこさんせん》の分岐点にあたる夜明駅が遠くに写っていたのを見た。

この時、赤いパトランプを灯していたパトカーが停まっていたのを見た。

駅の近くで…

事件が発生したのか…

……………………………

トラックは、午前9時40分頃に国鉄日田駅の前に到着した。

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(ミーンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミーン…ジー…ミーンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミーン…ジー…)

時は、午前11時頃であった。

この日も雲ひとつない快晴だった。

日田市中心部にミンミンゼミとアブラゼミの鳴き声が響いていた。

ラジオのニュースで午後の予想最高気温が41度を観測する地点があると伝えられていた。

私は、ヒヘイしていた身体をかばいながら歩きつづけた。

暑い…

身体がしんどいよ…

……………………………

(カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ…)

またところ変わって、日田市城町《しないしろまち》にある甘み屋にて…

店内にかき氷を作る機械の音が響いていた。

店内に近所の主婦たちと若いカップルさんたちと家族単位の観光客さまたちが集まっていた。

そんな中で、ショルダーバックを持って旅を続けていた私が店に入った。

「いらっしゃ~い〜」
「おばちゃん、ラムネちょうだい。」
「100円よ。」
「へいへい。」

私は、ショルダーバックのフタをあけたあと中に収納していたサイフを取り出した。

100円玉をサイフから取り出したあと、サイフをショルダーバックに収納した。

(プシュー)

店の人が水色の小瓶《びん》についていたビー玉を抜いたと同時に空気が抜けた音が聞こえた。

私は、おばちゃんに100円玉を渡したあと店の人から水色の小瓶《びん》を受け取った。

私は、ラムネをひとくちのんだあと『あ〜、生き返った〜』と言うた。

店のおばあちゃんは、私に対して声をかけた。

「あんた。」
「はい?」
「ニュース聞いてなかったの?」
「ニュース?」
「きょうは予想最高気温が41度になるのよ。」
「41度。」
「あんまり外へ出ない方がいいわよ。」
「はい。」

このあと、おばあちゃんはペプシのロゴ入りの大型冷蔵庫の上に置かれていたエコー(たばこ)の箱と喫茶店の店名入りのマッチ箱とアルミの灰皿を取った。

その後、おばあちゃんは箱の中からたばこを一本取り出した。

おばあちゃんはたばこを口にくわえたあとマッチで火をつけた。

その後、マッチからたばこに火を移した。

おばあちゃんは、マッチ棒を灰皿に入れたあとたばこをいっぷくくゆらせた。

私は、ラムネをひとくちのんだあと店のおばあちゃんに声をかけた。

「おばちゃん。」
「なあに?」
「オレ、人を探しているのだよ。」
「人を探している?」

私は、ショルダーバックの外ポケットに収納されていた写真入りのパスケースを取り出した。

パスケースに入っている写真は、三永《みえ》さんが写っていた。

私は、パスケースに入っている写真をおばちゃんに見せながら『このひとをさがしています。』と言うた。

おばちゃんはたばこの先についている灰を灰皿に落としたあと私にこう言うた。

「ああ、白のぼうしをかぶっていて、白のワンピースを着ていた黒のサングラス女よね。」

私はおどろいた声で言うた。

「えっ?、おばちゃん…見たの!?」
「見たよ。」
「それはいつ頃!?」
「くわしい日付は覚えてないけど…一《にのまえ》の文房具屋の前をウロウロしていたと言う話はおぼえているわよ。」
「なんだって。」

いやな予感がする…

私は、のみかけのラムネを一気にのみほしたあと外へ出た。

……………………………
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