大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
第89話・夏をあきらめて
【夏をあきらめて】
時は、8月22日の朝6時50分頃であった。
またところ変わって、鹿屋市共栄町《しないきょうえいちょう》にある特大和風建築の家にて…
家には、宗山《むねやま》の家族たちが暮らしていた。
家のダイニングテーブルに春義《はるよし》とかなこと香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》の4人とさよこのあわせて5人が集まっていた。
さよこの今の夫(宗山《むねやま》の一人息子)は地方《よそ》へ単身赴任中なので家に不在だった。
テーブルの上には、さよこが作った朝ごはんが並んでいた。
かなこは、香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》に対してものすごくあつかましい声で言うた。
「香寿子《かずこ》!!千寿子《ちずこ》!!早くしなさい!!」
香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》は、ものすごくあつかましい声でかなこに言い返した。
「なによもう!!」
「なんでアタシたちを急かすのよ!!」
かなこは、ますますいらついた声で香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》に言い返した。
「きょうはおとーさんとおかーさんと一緒に大事な話し合いをするために鹿児島へ行くのよ!!」
香寿子《かずこ》は、ものすごくあつかましい声でかなこに言い返した。
「なんで鹿児島で大事な話し合いをするのよ!!」
春義《はるよし》は、困った声で香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》に言うた。
「香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》が自立できる方法を教えてもらうために行くのだよ〜」
千寿子《ちずこ》は、ものすごくあつかましい声で春義《はるよし》に言い返した。
「おとーさんが言うた言葉は理解できないわよ!!」
かなこは、ものすごくいらついた声で千寿子《ちずこ》に言い返した。
「きょう、みんなで行くところは鹿児島県《けん》の自立支援事業の事務局よ!!」
「自立支援事業ってなによ!!」
「そうよ!!おとーさんとおかーさんは、うちらをなんで急かすのよ!!」
「おとーさんとおかーさんはもう長く(生きることはでき)ないのよ!!」
「またそれ…うんざりだわ!!」
春義《はるよし》は、ものすごく困った声で香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》に言うた。
「おとーさんとおかーさんは、香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》が自立した暮らしを送ってほしいと望んでいるのだよ…」
「うるさいわね!!」
「そうよ!!」
「おとーさんとおかーさんは『さよこがかわいいかわいい…』と言うてうちらをうざいと言うたのよ!!」
「そんなことはひとことも言うてないわよ〜…香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》とさよこさんはみんな家族よ!!」
「だまされないわよ!!」
「そうよそうよ!!」
親子4人がひどい大ゲンカを繰り広げた。
ものすごくつらい表情を浮かべていたさよこは、ひとことも言うことができずに困惑していた。
………………………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
時は、7時40分頃であった。
春義《はるよし》とかなこと香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》の4人が乗り込んだ白のトヨタカローラが家の前から出発した。
さよこは、ものすごくつらい表情を浮かべながら車を見送った。
それからまた2分後であった。
この時、焼きそばヘアで腹巻き姿で地下足袋をはいている姿の番頭《ばんと》はんがやってきた。
「さよこさん、お久しぶりでおますな〜」
「ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ〜」
番頭《ばんと》はんの気色悪い声を聞いたさよこは、悲鳴をあげた。
番頭《ばんと》はんは、気色悪い声でさよこに言うた。
「なんでそないにおびえてんねん〜」
さよこは、怒った声で番頭《ばんと》はんに言うた。
「帰ってください!!」
「そないに言わんでもええやん〜…せっかく会えたのに〜」
「帰ってと言ったら帰ってよ!!ケーサツ呼ぶわよ!!」
「なんだと!!今なんて言うた!?」
「帰りなさいよ!!アタシの知人に鹿児島県警《けんけい》の幹部がいるのよ!!」
「なんやオラ!!」
……………………………
さて、その頃であった。
ショルダーバックを持って再び旅に出た私は、宗山《むねやま》の家の手前700メートル先にある四つ角にいた。
私が四つ角にさしかかろうとした時であった。
四つ角の死角の部分からさよこと番頭《ばんと》はんがもめている声を聞いた。
「おいこら!!」
「なによあんた!!」
「あんたが重井《しげい》の家とリエンしても、重井《しげい》の妻であったと言う事実は消えていねーんだぞ!!」
「やめてください!!」
大変だ…
このまま行ったら…
巻き込まれてしまう…
…………………………
危険を感じた私は、すぐに引き返すことにした。
その間も、番頭《ばんと》はんとさよこはもめていた。
……………………………
(ポーン、ポーン…)
時は、午前10時過ぎであった。
またところ変わって、鹿屋市内《しのちゅうしんぶ》にある中央公園《こうえん》にて…
私は、中央公園《こうえん》の敷地内にあるテニスコートにいた。
テニスコートには、テニスウェア姿の奥さまたち10人が集まっていた。
テニスコートでは、奥さま方たちのテニス例会が催されていた。
私は、例会に参加している奥さま方の一人に声をかけたあと宗山《むねやま》の家のことをたずねた。
奥さまは、私に対してこう言うた。
「宗山《むねやま》さん方のご夫婦は、2人の娘さんがリコンしたあと実家《いえ》に出戻ったことに対して非常に強い怒りを抱えているのよ。」
私は『2人の娘がリコンしたあと、実家《いえ》に出戻ったことに対してご夫婦が非常に強い怒りを抱えていた…』と言いながらゼブラシャーボーのシャープペンシルを使ってメモパッドにメモ書きをしたあと奥さまに声をかけた。
「あの〜、2人の娘さんが結婚相手《あいて》とリコンした理由はなんでしょうか?」
奥さまは、私に対してこう答えた。
「結婚生活に飽きた…理由はそれだけよ。」
「結婚生活に飽きたからリコンした!?」
「そうよ。」
おいおい…
それは一体どう言うことだ…
私は、ゼブラシャーボーを使ってメモパッドにメモ書きをしたあと再び奥さまに声をかけた。
「あの〜、奥さまは宗山《むねやま》さん方の家の近くに住まわれているとおっしゃられましたが…奥さまの視点から見て宗山《むねやま》のおふたりの娘さんのことをどう思われていますか?」
「どう思われていますかって…二人とも自己中心的《かってすぎる》…と言うしかないわよ。」
「自己中心的《かってすぎる》…ですか…」
奥さまは、私に対してこう言うた。
「香寿子千寿子《あのふたりのむすめ》は、大きいのは身体《ずうたい》だけ…心は稚拙《ヨーチ》…だからなさけないのよ〜」
「あの〜…宗山《むねやま》のご夫婦は、香寿子千寿子《ふたりのむすめさん》の将来のことをユウリョしていたと聞きましたが…奥さまの視点から見てご夫婦のことをどう思われますか?」
私の問いに対して、奥さまはこう答えた。
「宗山《むねやま》のご夫婦が香寿子千寿子《ふたりのむすめ》の将来のことをユウリョなされているのはタテマエよ。」
「タテマエ!?…それじゃあ、ホンネは?」
奥さまは、ポカリスエットが入っている水筒のフタについているストローを使ってポカリスエットをひとくちのんだあと、私に声をかけた。
「言わなくてもわかるわよ…香寿子千寿子《あのふたり》を自己中心的《かってすぎるせいかく》にしたのは宗山《むねやま》のご夫婦よ!!」
「えっ?宗山《むねやま》のご夫婦に原因がある!?」
「そうよ。」
「それはどう言うことですか!?」
「宗山《むねやま》のご夫婦は、先に生まれた一人息子《むすこ》に対しては、過度に『自立』を求め続けたのよ…香寿子千寿子《ふたりのむすめ》は『ちょうよ花よ…』と言うて甘やかし続けたのよ!!」
「なんだって!?」
「初節句や七五三のお祝いについては、一人息子《むすこ》はシッソで香寿子千寿子《ふたりのむすこ》は豪勢だったわ…高校に進学した時のお祝いも豪勢だったわ。」
「そんな…」
「一人息子《むすこ》は…中学を卒業したあとは鹿屋市内《じもと》の高校に進学せずに陸上自衛隊の高等工科学校《だんしこう》を選んで家を出たのよ。」
「それじゃあ、一人息子《むすこ》さんは?」
「今も実家に帰ってないわよ…陸上自衛隊の高等工科学校《だんしこう》から防衛大学校を経て銀行員《こういん》になったのよ…一人息子《むすこ》さんは今、北海道に単身赴任中よ。」
「そうですか…分かりました。」
…………………………
(ボーッ、ボーッ、ボーッ…)
時は、午後2時半頃であった。
またところ変わって、垂水市のフェリー乗り場の近くにある岸壁にて…
海を航行しているフェリーの汽笛が鳴り響いていた。
錦江湾《うみ》を見つめている私は、研ナオコさんの歌で『夏をあきらめて』を歌っていた。
もうすぐ、季節は夏から秋に変わる…
また…
夏が終わったな…
…………………
この時であった。
徳田さんが私のもとにやって来た。
徳田さんは、私に対して声をかけた。
「コリントさま。」
「徳田さん。」
「垂水市《こちら》にいたのですね。」
「ええ。」
「あの…コリントさまとお話がしたいのですが…お時間…よろしいでしょうか?」
「かしこまりました。」
………………………
またところ変わって、鹿屋市共栄町《しないきょうえいちょう》にある特大和風建築の家にて…
家には、宗山《むねやま》の家族たちが暮らしていた。
家のダイニングテーブルに春義《はるよし》とかなこと香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》の4人とさよこのあわせて5人が集まっていた。
さよこの今の夫(宗山《むねやま》の一人息子)は地方《よそ》へ単身赴任中なので家に不在だった。
テーブルの上には、さよこが作った朝ごはんが並んでいた。
かなこは、香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》に対してものすごくあつかましい声で言うた。
「香寿子《かずこ》!!千寿子《ちずこ》!!早くしなさい!!」
香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》は、ものすごくあつかましい声でかなこに言い返した。
「なによもう!!」
「なんでアタシたちを急かすのよ!!」
かなこは、ますますいらついた声で香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》に言い返した。
「きょうはおとーさんとおかーさんと一緒に大事な話し合いをするために鹿児島へ行くのよ!!」
香寿子《かずこ》は、ものすごくあつかましい声でかなこに言い返した。
「なんで鹿児島で大事な話し合いをするのよ!!」
春義《はるよし》は、困った声で香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》に言うた。
「香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》が自立できる方法を教えてもらうために行くのだよ〜」
千寿子《ちずこ》は、ものすごくあつかましい声で春義《はるよし》に言い返した。
「おとーさんが言うた言葉は理解できないわよ!!」
かなこは、ものすごくいらついた声で千寿子《ちずこ》に言い返した。
「きょう、みんなで行くところは鹿児島県《けん》の自立支援事業の事務局よ!!」
「自立支援事業ってなによ!!」
「そうよ!!おとーさんとおかーさんは、うちらをなんで急かすのよ!!」
「おとーさんとおかーさんはもう長く(生きることはでき)ないのよ!!」
「またそれ…うんざりだわ!!」
春義《はるよし》は、ものすごく困った声で香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》に言うた。
「おとーさんとおかーさんは、香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》が自立した暮らしを送ってほしいと望んでいるのだよ…」
「うるさいわね!!」
「そうよ!!」
「おとーさんとおかーさんは『さよこがかわいいかわいい…』と言うてうちらをうざいと言うたのよ!!」
「そんなことはひとことも言うてないわよ〜…香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》とさよこさんはみんな家族よ!!」
「だまされないわよ!!」
「そうよそうよ!!」
親子4人がひどい大ゲンカを繰り広げた。
ものすごくつらい表情を浮かべていたさよこは、ひとことも言うことができずに困惑していた。
………………………………
(ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ…)
時は、7時40分頃であった。
春義《はるよし》とかなこと香寿子《かずこ》と千寿子《ちずこ》の4人が乗り込んだ白のトヨタカローラが家の前から出発した。
さよこは、ものすごくつらい表情を浮かべながら車を見送った。
それからまた2分後であった。
この時、焼きそばヘアで腹巻き姿で地下足袋をはいている姿の番頭《ばんと》はんがやってきた。
「さよこさん、お久しぶりでおますな〜」
「ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ〜」
番頭《ばんと》はんの気色悪い声を聞いたさよこは、悲鳴をあげた。
番頭《ばんと》はんは、気色悪い声でさよこに言うた。
「なんでそないにおびえてんねん〜」
さよこは、怒った声で番頭《ばんと》はんに言うた。
「帰ってください!!」
「そないに言わんでもええやん〜…せっかく会えたのに〜」
「帰ってと言ったら帰ってよ!!ケーサツ呼ぶわよ!!」
「なんだと!!今なんて言うた!?」
「帰りなさいよ!!アタシの知人に鹿児島県警《けんけい》の幹部がいるのよ!!」
「なんやオラ!!」
……………………………
さて、その頃であった。
ショルダーバックを持って再び旅に出た私は、宗山《むねやま》の家の手前700メートル先にある四つ角にいた。
私が四つ角にさしかかろうとした時であった。
四つ角の死角の部分からさよこと番頭《ばんと》はんがもめている声を聞いた。
「おいこら!!」
「なによあんた!!」
「あんたが重井《しげい》の家とリエンしても、重井《しげい》の妻であったと言う事実は消えていねーんだぞ!!」
「やめてください!!」
大変だ…
このまま行ったら…
巻き込まれてしまう…
…………………………
危険を感じた私は、すぐに引き返すことにした。
その間も、番頭《ばんと》はんとさよこはもめていた。
……………………………
(ポーン、ポーン…)
時は、午前10時過ぎであった。
またところ変わって、鹿屋市内《しのちゅうしんぶ》にある中央公園《こうえん》にて…
私は、中央公園《こうえん》の敷地内にあるテニスコートにいた。
テニスコートには、テニスウェア姿の奥さまたち10人が集まっていた。
テニスコートでは、奥さま方たちのテニス例会が催されていた。
私は、例会に参加している奥さま方の一人に声をかけたあと宗山《むねやま》の家のことをたずねた。
奥さまは、私に対してこう言うた。
「宗山《むねやま》さん方のご夫婦は、2人の娘さんがリコンしたあと実家《いえ》に出戻ったことに対して非常に強い怒りを抱えているのよ。」
私は『2人の娘がリコンしたあと、実家《いえ》に出戻ったことに対してご夫婦が非常に強い怒りを抱えていた…』と言いながらゼブラシャーボーのシャープペンシルを使ってメモパッドにメモ書きをしたあと奥さまに声をかけた。
「あの〜、2人の娘さんが結婚相手《あいて》とリコンした理由はなんでしょうか?」
奥さまは、私に対してこう答えた。
「結婚生活に飽きた…理由はそれだけよ。」
「結婚生活に飽きたからリコンした!?」
「そうよ。」
おいおい…
それは一体どう言うことだ…
私は、ゼブラシャーボーを使ってメモパッドにメモ書きをしたあと再び奥さまに声をかけた。
「あの〜、奥さまは宗山《むねやま》さん方の家の近くに住まわれているとおっしゃられましたが…奥さまの視点から見て宗山《むねやま》のおふたりの娘さんのことをどう思われていますか?」
「どう思われていますかって…二人とも自己中心的《かってすぎる》…と言うしかないわよ。」
「自己中心的《かってすぎる》…ですか…」
奥さまは、私に対してこう言うた。
「香寿子千寿子《あのふたりのむすめ》は、大きいのは身体《ずうたい》だけ…心は稚拙《ヨーチ》…だからなさけないのよ〜」
「あの〜…宗山《むねやま》のご夫婦は、香寿子千寿子《ふたりのむすめさん》の将来のことをユウリョしていたと聞きましたが…奥さまの視点から見てご夫婦のことをどう思われますか?」
私の問いに対して、奥さまはこう答えた。
「宗山《むねやま》のご夫婦が香寿子千寿子《ふたりのむすめ》の将来のことをユウリョなされているのはタテマエよ。」
「タテマエ!?…それじゃあ、ホンネは?」
奥さまは、ポカリスエットが入っている水筒のフタについているストローを使ってポカリスエットをひとくちのんだあと、私に声をかけた。
「言わなくてもわかるわよ…香寿子千寿子《あのふたり》を自己中心的《かってすぎるせいかく》にしたのは宗山《むねやま》のご夫婦よ!!」
「えっ?宗山《むねやま》のご夫婦に原因がある!?」
「そうよ。」
「それはどう言うことですか!?」
「宗山《むねやま》のご夫婦は、先に生まれた一人息子《むすこ》に対しては、過度に『自立』を求め続けたのよ…香寿子千寿子《ふたりのむすめ》は『ちょうよ花よ…』と言うて甘やかし続けたのよ!!」
「なんだって!?」
「初節句や七五三のお祝いについては、一人息子《むすこ》はシッソで香寿子千寿子《ふたりのむすこ》は豪勢だったわ…高校に進学した時のお祝いも豪勢だったわ。」
「そんな…」
「一人息子《むすこ》は…中学を卒業したあとは鹿屋市内《じもと》の高校に進学せずに陸上自衛隊の高等工科学校《だんしこう》を選んで家を出たのよ。」
「それじゃあ、一人息子《むすこ》さんは?」
「今も実家に帰ってないわよ…陸上自衛隊の高等工科学校《だんしこう》から防衛大学校を経て銀行員《こういん》になったのよ…一人息子《むすこ》さんは今、北海道に単身赴任中よ。」
「そうですか…分かりました。」
…………………………
(ボーッ、ボーッ、ボーッ…)
時は、午後2時半頃であった。
またところ変わって、垂水市のフェリー乗り場の近くにある岸壁にて…
海を航行しているフェリーの汽笛が鳴り響いていた。
錦江湾《うみ》を見つめている私は、研ナオコさんの歌で『夏をあきらめて』を歌っていた。
もうすぐ、季節は夏から秋に変わる…
また…
夏が終わったな…
…………………
この時であった。
徳田さんが私のもとにやって来た。
徳田さんは、私に対して声をかけた。
「コリントさま。」
「徳田さん。」
「垂水市《こちら》にいたのですね。」
「ええ。」
「あの…コリントさまとお話がしたいのですが…お時間…よろしいでしょうか?」
「かしこまりました。」
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