大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【君だけが消えない】
時は、深夜11時過ぎであった。
またところ変わって、鹿屋市内《しないちゅうしんぶ》にある警察署の中にて…
ショルダーバックを持って旅に出た私が生活安全課《せいあん》の部署にやって来た。
私は、切羽詰まった声で呼んだ。
「すみません!!どなたかいらっしゃいませんか!?…すみません!!」
この時、生活安全課《せいあん》の婦警さんが応対に出た。
婦警さんは、私に対して声をかけた。
「コリントイワマツヨシタカグラマシーさまでございますね。」
「はい…あの…誘拐事件を担当している捜査課は何係りですか!?」
「え~と、三係ですが…どうかなされましたか?」
「あの…今週の前半頃に、鹿屋市内《しない》で30代の主婦の方が行方不明になられた…その後、誘拐されたと言う事件を聞いたので…」
「え~と、三係のみなさまは被害者の女性のご実家へ行かれました。」
「ご実家へ行かれた!?」
「被害者の女性のご家族は、2歳の娘ちゃんだけでした。」
「ご家族の方は!?」
「児童相談所の職員たちが娘ちゃんを保護しました。」
「そうですか。」
私は、数秒後に婦警さんに対して声をかけた。
「あの〜」
「なんでしょうか?」
「徳田さんの奥さまから電話があった件でございますが…え~と…警察署《こちら》に変な声の主から電話があったと言うのを…」
「聞いてますよ。」
「そうですか。」
この時であった。
警察署の男性職員さんが私に対して声をかけた。
「コリントイワマツヨシタカグラマシーさま。」
「なんでしょうか?」
「お電話がかかっています。」
「どなたから?」
「40代後半の女性の方からです…名前は…三永《みえ》と言ってました。」
「三永《みえ》さん…」
…………………………
(ガチャン!!カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ…)
またところ変わって、松山市山越にある電話局の交換室にて…
交換室内に機械の音が響いていた。
三永《みえ》さんは、電話交換台に座っていた。
電話局の男性職員が三永《みえ》さんに対して『お電話がつながりました』と呼びかけた。
三永《みえ》さんは、ヘッドフォン型の受話器を頭につけたあと話をした。
「もしもしヨシタカさん…三永《みえ》よ。」
またところ変わって、鹿屋市内《しないちゅうしんぶ》にある警察署にて…
私は、デスクの上に置かれているグレーのダイヤル式の電話機を使って応対していた。
私は、ものすごく怒った声で受話器越しにいる三永《みえ》さんに言うた。
「三永《みえ》さん!!オレは今すごくあせっているのだよ!!人の話を聞けよ!!」
「ごめんなさい。」
「それよりも、オレに話があると言うたね。」
私の問いかけに対して、三永《みえ》さんは答えなかった。
私は、ものすごく怒った声で受話器越しにいる三永《みえ》さんに言うた。
「三永《みえ》さん!!人の話を聞けよ!!」
「ごめんなさい。」
三永《みえ》さんは、受話器越しにいる私に声をかけた。
「ごめんなさい…ちょっと…ぼんやりしていたのよ…話と言うのは、今週前半に鹿屋市で発生した主婦が誘拐された事件のことよ…警察署の捜査員たちは…被害者の女性のご実家がある薩摩川内市《さつませんだい》に行ったのよ。」
「おい!!その情報をどこで聞いた!?答えろ!!」
「だから、それについては答えることはできないのよ〜」
私は、受話器越しにいる三永《みえ》さんに対してものすごく怒った声で言うた。
「被害者の女性のご実家が薩摩川内市《さつませんだい》にあると言う話をどこで聞いたのか答えろ!!」
「ヨシタカさん落ち着いてよ〜」
「そんなことをしたらどうなるのか分かってんのか!?お前もしかして…人の話を立ち聞きしていたのか!?」
「だからごめんなさいと言うてるでしょ!!」
(ガチャン!!ツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツー…)
電話は、そこで切れた。
「コラ!!」
(ガチャン!!)
思い切り怒った私は、受話器をガチャンと置いたあと両手で髪の毛を激しくかきむしった。
その後、ゼブラシャーボーを使って近くに置かれていたメモパッドに『薩摩川内市《さつませんだい》』と書いたあとメモ書きされた紙を本体から抜き取った。
その後、1981〜1983年の3年手帳に『薩摩川内市《さつませんだい》』と転記した。
(パタン)
手帳を閉じたあと、私は怒った声で言うた。
「事件の被害者の女性の実家が薩摩川内市《さつませんだい》にあると言う話をどこで聞いたのだ…三永《あのおんな》は一体…なにを考えているのだ!!」
……………………………
時は、深夜11時50分頃であった。
またところ変わって、五島列島《ごとう》の小値賀島《おじかじま》にある釣宿にて…
釣宿の大広間に溝端屋と取引している薬問屋《とんや》の社長連中《ジジイれんちゅう》たち30人と番頭《ばんと》はんと構成員《チンピラ》たち5人と白のさらしを身体に巻きつけた姿の目つきの悪い男が集まっていた。
30人の社長連中《ジジイれんちゅう》たちは、チョウハン(サイコロ)トバクに夢中になっていた。
目つきの悪い男は右手にプラスティックの入れ物、左手にダイス(サイコロ)3個を持っていた。
番頭《ばんと》はんは、社長連中《ジジイれんちゅう》たちに声をかけた。
「さあさあみんな、よござんすね…ダイスが入《へえ》るよ!!」
(カラカラカラカラカラカラカラカラ…パフ…)
目つきの悪い男は、ダイス3個をプラスティックの入れ物に入れて中で転がしたあと、赤色のマットに伏せた状態で置いた。
「入《へえ》った〜…さあさあはったはった!!」
「丁」
「丁」
「半」
「半」
「半」
「丁」
「丁」
「半」
………………………………
社長連中《ジジイれんちゅう》たちは、『丁』か『半』と言いながら札束を次々とかけていた。
『丁』『半』が全部そろったので、番頭《ばんと》はんが声をかけた。
「丁半そろいやした〜…勝負!!」
番頭《ばんと》はんの掛け声と同時に、目つきの悪い男が入れ物を取った。
入れ物の中からダイス3個が現れた。
番頭《ばんと》はんは、ダイス3個を見たあと声をかけた。
「3ー6ー1の丁!!」
このあと、かき棒を持っている構成員《チンピラ》が負けた人がかけた札束を回収した。
この時、外にいた見習いの構成員《チンピラ》が番頭《ばんと》はんのもとにやって来た。
見習いの構成員《チンピラ》は、番頭《ばんと》はんに対して耳打ちで伝えた。
「分かった…行く…」
このあと、番頭《ばんと》はんは近くにいた構成員《チンピラ》に対して『あとは頼む』と言うたあと席を立った。
番頭《ばんと》はんは、見習いの構成員《チンピラ》と一緒に大広間から出た。
…………………………
またところ変わって、8畳の和室にて…
和室は、二岡総裁《におか》が宿泊している部屋であった。
部屋には、二岡総裁《におか》と田嶋組長《くみちょう》と小林の3人がいた。
(ガラッ…)
ふすまがひらいたと同時に、見習いの構成員《チンピラ》が声をかけた。
「二岡総裁《そうさい》、竹宮さんがお越しになられました。」
つづいて、番頭《ばんと》はんが部屋に入った。
見習いの構成員《チンピラ》がふすまをゆっくりとしめた。
このあと、二岡総裁《におか》が番頭《ばんと》はんに声をかけた。
「おう竹宮、久しぶりだな〜」
「へえ、すっかりごぶさたしてやす。」
「まあ、こっちへ来て座れや。」
「へえ。」
番頭《ばんと》はんは、二岡総裁《におか》の前に座ったあとあぐらをかいた。
二岡総裁《におか》は、番頭《ばんと》はんに対して声をかけた。
「竹宮。」
「へえ。」
「話があると言うたね。」
「へえ…2日前に三森の母子(穂乃香と2人の子どもたち)3人が交通事故でお亡くなりになりました…同時に、三森の家の家族たちも事故でお亡くなりになりました。」
「それで?」
「亡くなられた三森の家族たちにかけられていた保険の保険金…8垓円《がい》を得ました。」
「8垓円《がい》。」
「8垓円《がい》は、現金に換えたあとシベリア鉄道経由で例の場所へ運びます…8月25日に出発しやしたので…到着予定日は8月31日でおます。」
「よくやった。」
「そしてもう一つ、話がありやす。」
「それはなんだ?」
「6ヶ月前に大井造船所《おおい》から脱獄した小久里《おぐり》についても、生保をかけておきやした…こちらの保険金は…1000垓円《がい》でおます…それと…上告中の(被告人の男)についても、保険の口数を大量に増やしておきやした…こちらは…8000垓円《がい》でおます。」
「しめて9000垓円《がい》か…よくやった。」
「あともう一人の男にも、保険をかけておきやした…もと鹿児島県警本部の捜査一課の元刑事だった徳田でおます。」
番頭《ばんと》はんが言うた言葉に対して、二岡総裁《におか》は怒りを込めながら言うた。
「徳田…ああ、あのクソジジイか…16年前にシブシで発生した例の抗争事件に対してうらみがある…徳田は…事件とは無関係であった若頭補佐《だいじななかま》を一方的な理由で逮捕した極悪刑事だ!!」
二岡総裁《におか》は、声を震わせて怒りながら言うた。
「若頭補佐《あいつ》は…徳田から受けた暴力を苦に…自ら命を絶った…若頭補佐《あいつ》は…わしが一番信頼していたかわいいやつだった…かわいいやつを奪った徳田が憎い!!」
番頭《ばんと》はんは、二岡総裁《におか》に対して声をかけた。
「そのお気持ち、しっかりと受け取りやした…徳田のクソジジイに対して…9900垓円《がい》の生保《ほけん》をかけておきやした。」
「そうか…よくやった。」
………………………………
このあとも、番頭《ばんと》はんと二岡総裁《におか》と田嶋組長《くみちょう》と小林の4人の密談がつづいた。
……………………………
またところ変わって、鹿屋市内《しないちゅうしんぶ》にある警察署の中にて…
ショルダーバックを持って旅に出た私が生活安全課《せいあん》の部署にやって来た。
私は、切羽詰まった声で呼んだ。
「すみません!!どなたかいらっしゃいませんか!?…すみません!!」
この時、生活安全課《せいあん》の婦警さんが応対に出た。
婦警さんは、私に対して声をかけた。
「コリントイワマツヨシタカグラマシーさまでございますね。」
「はい…あの…誘拐事件を担当している捜査課は何係りですか!?」
「え~と、三係ですが…どうかなされましたか?」
「あの…今週の前半頃に、鹿屋市内《しない》で30代の主婦の方が行方不明になられた…その後、誘拐されたと言う事件を聞いたので…」
「え~と、三係のみなさまは被害者の女性のご実家へ行かれました。」
「ご実家へ行かれた!?」
「被害者の女性のご家族は、2歳の娘ちゃんだけでした。」
「ご家族の方は!?」
「児童相談所の職員たちが娘ちゃんを保護しました。」
「そうですか。」
私は、数秒後に婦警さんに対して声をかけた。
「あの〜」
「なんでしょうか?」
「徳田さんの奥さまから電話があった件でございますが…え~と…警察署《こちら》に変な声の主から電話があったと言うのを…」
「聞いてますよ。」
「そうですか。」
この時であった。
警察署の男性職員さんが私に対して声をかけた。
「コリントイワマツヨシタカグラマシーさま。」
「なんでしょうか?」
「お電話がかかっています。」
「どなたから?」
「40代後半の女性の方からです…名前は…三永《みえ》と言ってました。」
「三永《みえ》さん…」
…………………………
(ガチャン!!カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ…)
またところ変わって、松山市山越にある電話局の交換室にて…
交換室内に機械の音が響いていた。
三永《みえ》さんは、電話交換台に座っていた。
電話局の男性職員が三永《みえ》さんに対して『お電話がつながりました』と呼びかけた。
三永《みえ》さんは、ヘッドフォン型の受話器を頭につけたあと話をした。
「もしもしヨシタカさん…三永《みえ》よ。」
またところ変わって、鹿屋市内《しないちゅうしんぶ》にある警察署にて…
私は、デスクの上に置かれているグレーのダイヤル式の電話機を使って応対していた。
私は、ものすごく怒った声で受話器越しにいる三永《みえ》さんに言うた。
「三永《みえ》さん!!オレは今すごくあせっているのだよ!!人の話を聞けよ!!」
「ごめんなさい。」
「それよりも、オレに話があると言うたね。」
私の問いかけに対して、三永《みえ》さんは答えなかった。
私は、ものすごく怒った声で受話器越しにいる三永《みえ》さんに言うた。
「三永《みえ》さん!!人の話を聞けよ!!」
「ごめんなさい。」
三永《みえ》さんは、受話器越しにいる私に声をかけた。
「ごめんなさい…ちょっと…ぼんやりしていたのよ…話と言うのは、今週前半に鹿屋市で発生した主婦が誘拐された事件のことよ…警察署の捜査員たちは…被害者の女性のご実家がある薩摩川内市《さつませんだい》に行ったのよ。」
「おい!!その情報をどこで聞いた!?答えろ!!」
「だから、それについては答えることはできないのよ〜」
私は、受話器越しにいる三永《みえ》さんに対してものすごく怒った声で言うた。
「被害者の女性のご実家が薩摩川内市《さつませんだい》にあると言う話をどこで聞いたのか答えろ!!」
「ヨシタカさん落ち着いてよ〜」
「そんなことをしたらどうなるのか分かってんのか!?お前もしかして…人の話を立ち聞きしていたのか!?」
「だからごめんなさいと言うてるでしょ!!」
(ガチャン!!ツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツーツー…)
電話は、そこで切れた。
「コラ!!」
(ガチャン!!)
思い切り怒った私は、受話器をガチャンと置いたあと両手で髪の毛を激しくかきむしった。
その後、ゼブラシャーボーを使って近くに置かれていたメモパッドに『薩摩川内市《さつませんだい》』と書いたあとメモ書きされた紙を本体から抜き取った。
その後、1981〜1983年の3年手帳に『薩摩川内市《さつませんだい》』と転記した。
(パタン)
手帳を閉じたあと、私は怒った声で言うた。
「事件の被害者の女性の実家が薩摩川内市《さつませんだい》にあると言う話をどこで聞いたのだ…三永《あのおんな》は一体…なにを考えているのだ!!」
……………………………
時は、深夜11時50分頃であった。
またところ変わって、五島列島《ごとう》の小値賀島《おじかじま》にある釣宿にて…
釣宿の大広間に溝端屋と取引している薬問屋《とんや》の社長連中《ジジイれんちゅう》たち30人と番頭《ばんと》はんと構成員《チンピラ》たち5人と白のさらしを身体に巻きつけた姿の目つきの悪い男が集まっていた。
30人の社長連中《ジジイれんちゅう》たちは、チョウハン(サイコロ)トバクに夢中になっていた。
目つきの悪い男は右手にプラスティックの入れ物、左手にダイス(サイコロ)3個を持っていた。
番頭《ばんと》はんは、社長連中《ジジイれんちゅう》たちに声をかけた。
「さあさあみんな、よござんすね…ダイスが入《へえ》るよ!!」
(カラカラカラカラカラカラカラカラ…パフ…)
目つきの悪い男は、ダイス3個をプラスティックの入れ物に入れて中で転がしたあと、赤色のマットに伏せた状態で置いた。
「入《へえ》った〜…さあさあはったはった!!」
「丁」
「丁」
「半」
「半」
「半」
「丁」
「丁」
「半」
………………………………
社長連中《ジジイれんちゅう》たちは、『丁』か『半』と言いながら札束を次々とかけていた。
『丁』『半』が全部そろったので、番頭《ばんと》はんが声をかけた。
「丁半そろいやした〜…勝負!!」
番頭《ばんと》はんの掛け声と同時に、目つきの悪い男が入れ物を取った。
入れ物の中からダイス3個が現れた。
番頭《ばんと》はんは、ダイス3個を見たあと声をかけた。
「3ー6ー1の丁!!」
このあと、かき棒を持っている構成員《チンピラ》が負けた人がかけた札束を回収した。
この時、外にいた見習いの構成員《チンピラ》が番頭《ばんと》はんのもとにやって来た。
見習いの構成員《チンピラ》は、番頭《ばんと》はんに対して耳打ちで伝えた。
「分かった…行く…」
このあと、番頭《ばんと》はんは近くにいた構成員《チンピラ》に対して『あとは頼む』と言うたあと席を立った。
番頭《ばんと》はんは、見習いの構成員《チンピラ》と一緒に大広間から出た。
…………………………
またところ変わって、8畳の和室にて…
和室は、二岡総裁《におか》が宿泊している部屋であった。
部屋には、二岡総裁《におか》と田嶋組長《くみちょう》と小林の3人がいた。
(ガラッ…)
ふすまがひらいたと同時に、見習いの構成員《チンピラ》が声をかけた。
「二岡総裁《そうさい》、竹宮さんがお越しになられました。」
つづいて、番頭《ばんと》はんが部屋に入った。
見習いの構成員《チンピラ》がふすまをゆっくりとしめた。
このあと、二岡総裁《におか》が番頭《ばんと》はんに声をかけた。
「おう竹宮、久しぶりだな〜」
「へえ、すっかりごぶさたしてやす。」
「まあ、こっちへ来て座れや。」
「へえ。」
番頭《ばんと》はんは、二岡総裁《におか》の前に座ったあとあぐらをかいた。
二岡総裁《におか》は、番頭《ばんと》はんに対して声をかけた。
「竹宮。」
「へえ。」
「話があると言うたね。」
「へえ…2日前に三森の母子(穂乃香と2人の子どもたち)3人が交通事故でお亡くなりになりました…同時に、三森の家の家族たちも事故でお亡くなりになりました。」
「それで?」
「亡くなられた三森の家族たちにかけられていた保険の保険金…8垓円《がい》を得ました。」
「8垓円《がい》。」
「8垓円《がい》は、現金に換えたあとシベリア鉄道経由で例の場所へ運びます…8月25日に出発しやしたので…到着予定日は8月31日でおます。」
「よくやった。」
「そしてもう一つ、話がありやす。」
「それはなんだ?」
「6ヶ月前に大井造船所《おおい》から脱獄した小久里《おぐり》についても、生保をかけておきやした…こちらの保険金は…1000垓円《がい》でおます…それと…上告中の(被告人の男)についても、保険の口数を大量に増やしておきやした…こちらは…8000垓円《がい》でおます。」
「しめて9000垓円《がい》か…よくやった。」
「あともう一人の男にも、保険をかけておきやした…もと鹿児島県警本部の捜査一課の元刑事だった徳田でおます。」
番頭《ばんと》はんが言うた言葉に対して、二岡総裁《におか》は怒りを込めながら言うた。
「徳田…ああ、あのクソジジイか…16年前にシブシで発生した例の抗争事件に対してうらみがある…徳田は…事件とは無関係であった若頭補佐《だいじななかま》を一方的な理由で逮捕した極悪刑事だ!!」
二岡総裁《におか》は、声を震わせて怒りながら言うた。
「若頭補佐《あいつ》は…徳田から受けた暴力を苦に…自ら命を絶った…若頭補佐《あいつ》は…わしが一番信頼していたかわいいやつだった…かわいいやつを奪った徳田が憎い!!」
番頭《ばんと》はんは、二岡総裁《におか》に対して声をかけた。
「そのお気持ち、しっかりと受け取りやした…徳田のクソジジイに対して…9900垓円《がい》の生保《ほけん》をかけておきやした。」
「そうか…よくやった。」
………………………………
このあとも、番頭《ばんと》はんと二岡総裁《におか》と田嶋組長《くみちょう》と小林の4人の密談がつづいた。
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