大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【想い出迷子・その3】

時は、9月9日の夜10時過ぎであった。

またところ変わって、高知市菜園場町《さえんばちょう》のテナントビルの中にあるナイトクラブのスペシャルシートにて…

スペシャルシートに二岡総裁《におか》と田嶋組長《くみちょう》と番頭《ばんと》はんと店のママと新入りのホステスさんが座っていた。

入店してから15分後であった。

店のママは、新入りのホステスさんと一緒に席から離れたあと少し離れた席に座っているお客さまのもとへ行った。

それからまた1分後であった。

二岡総裁《におか》は、飲みかけのオンザロックをひとくちのんだあと番頭《ばんと》はんに声をかけた。

「おい竹宮。」
「へえ。」
「喜田村《あのクソアホンダラ》はまだ逃げ回っているのか!?」
「へえ、そのようでおます。」

番頭《ばんと》はんは、二岡総裁《におか》に対して声をかけた。

「二岡総裁《くみちょう》。」
「なんぞぉ〜」
「喜田村《あのクソアホンダラ》に身寄りはいましたか?」
「いてへん…喜田村《あのクソアホンダラ》は、実家《いえ》から飛び出したあと…親御《おや》にカンドーされたと同時に除籍《ツイホー》された…ので、帰《けえ》る場所はねえんだよ。」
「そうでおますか。」
「城井組《きのい》の上納金《ゼニ》を盗んだ喜田村《きたむら》は…コンクリ詰めだ!!」
「へえ…わかりやした。」
「とにかく…一刻も早く見つけ出せ!!」

(カラン)

この時、タンブラーに入っている氷の塊が少し溶けたあとタンブラーに触れた。

二岡総裁《におか》は、左腕につけているラドーの腕時計を見たあと『副島組長《そえじま》と城井組長《きのい》はまだか…』と言うた。

…………………………

さて、その頃であった。

またところ変わって、テナントビルの前にて…

テナントビルの前に黒のニッサンプレジデント2台が停車した。

この時、近くにいた見習いの構成員《チンピラ》たちが後部座席のドアをあけた。

2台の自動車《くるま》の後部座席から副島組長《そえじま》と城井組長《きのい》が降りた。

この時であった。

金属バットを持っていた喜田村《きたむら》がワーッと叫びながら向かってきた。

「副島組長《そえじま》!!城井組長《きのい》!!テンチュウ!!」

(ガーン!!ガーン!!)

喜田村《きたむら》は、副島組長《そえじま》と城井組長《きのい》の頭を金属バットで殴りつけた。

副島組長《そえじま》と城井組長《きのい》は、出血多量で死亡した。

返り血を浴びた喜田村《きたむら》は、周囲にいた構成員《チンピラ》たちと大乱闘を繰り広げた。

それから数分後であった。

喜田村《きたむら》は、金属バットを捨てたあとその場から逃走した。

「オドレ喜田村《クソバカ》!!」
「オドレ喜田村《クソバカ》!!」
「逃げるな!!」

事件現場から逃げ出した喜田村《きたむら》は、このあと高知市内《しない》のあちらこちらを逃げ回った。

………………………

時は、深夜11時50分頃であった。

またところ変わって、国鉄西鹿児島駅の西口にあるシティホテルのシングルルームにて…

デスクの上にソニーのケータイラジオが置かれていた。

ラジオのスピーカーからNHKラジオ第一放送のラストプログラム『夢のハーモニー』が流れていた。

部屋にいる私は、ユニットバスから出た直後であった。

私は、白のバスタオルで身体を拭き取ったあとバスタオルを腰に巻きつけた。

その後、キオスクのロゴ入りのレジ袋の中に入っていた500ミリリットルのサントリーCANビールとスルメイカを取り出した。

(プシュー)

私が缶のフタをあけた時に、空気がぬける音が聞こえた。

(ゴクゴク…)

私は、缶ビールをひとくちのんだあと大きく息をした。

ラジオのスピーカーから『夢のハーモニー』のエンディング曲が流れていた。

このあとは最後のNHKニュースとあすの天気予報〜時報のあとは放送終了に至る予定であった。

時計の針が深夜11時55分をさした。

ラジオのスピーカーから最後のNHKニュースが流れた。

この時、男性アナウンサーが『まず、たった今入ってきたニュースです』と言うたあと『警察によりますと…』と言うた。

この時、高知市中心部の繁華街で暴力団関係者の男が金属バットを振り回しながら暴れていた事件が発生した〜近くにいた男性二人が金属バットで頭を殴られたあと死亡したことが伝えられた。

死亡した男性二人がこともあろうに副島組長《そえじま》と城井組長《きのい》であった。

金属バットを振り回しながら暴れていた男は、死亡した城井組長《きのい》のもとにいた見習いの構成員《チンピラ》であったことも伝えられた。

くわしいことについては、わかり次第また伝えると言うことであった。

ラジオを聴いていた私は、すごく不安な表情を浮かべながらつぶやいた。

次から次へといらないもめごとばかりがつづいた…

一体、どうなっているのだ…

……………………………
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