大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
第91話・おもいで酒

【まっかなまっかな赤い風】

(ポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポクポク…)

時は、9月14日の午後1時10分頃であった。

ところ変わって、新居浜市坂井町の長田通りにある葬祭会館にて…

この日、副島城井《ふたりのくみちょう》の合同告別式《ごうどうそうぎ》が行われていた。

葬祭会館内《かいかんない》の大ホールにモクギョの音が響いていた。

大ホールに副島城井《ふたりのくみちょう》の親族たちと副島城井《ふたつのくみ》の構成員《チンピラ》たちと親方分の長洲組と西日本の各地にある傘下の事務所《そしき》の組長・幹部のヤクザたちがたくさん集まっていた。

葬祭会館《かいかん》の外の駐車場にベンツ・キャデラック・ヒルマン・タウナス・ヒュンダイ・キアなどの最高級外車がたくさん停まっていた。

ももけた(ボロボロの)ハラマキ姿の番頭《ばんと》はんは、あちらこちらを見渡していた。

葬祭会館《かいかん》の周辺に対立している事務所《くみ》の連中が隠れているかもしれない…と思いなが警戒していた。

キンパクした空気が周辺の地域にただよった。

……………………………

さて、その頃であった。

またところ変わって、高知市葛島《かつらじま》にある高級マンションの一室にて…

4LDKの豪華な部屋に鼻ヒゲを生やした悪人の男がいた。

マゼンタのガウン姿の男は、赤玉ワインをのみながらゆっくりとくつろいでいた。

この時であった。

(ピンポーン、ピンポーン…)

玄関の呼び鈴が鳴ったあと、玄関の外から宅配業者の男性の声が聞こえた。

鼻ヒゲをはやした男は、玄関へ行った。

(ガチャ…)

男が玄関のドアをあけた時であった。

宅配業者に変装した男《ヒットマン》がふところに隠していた拳銃《トカレフ》を取り出しながら『オドレ死ねや!!』と叫んだ。

(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!)

宅配業者に変装した男《ヒットマン》は、鼻ヒゲ男を拳銃《トカレフ》で撃ち殺したあとその場から逃走した。

拳銃《トカレフ》で撃ち殺された鼻ヒゲ男は、長洲組と対立している肥薩会《ひさつかい》の傘下にある事務所《くみ》の幹部クラスのチンピラだった。

ヒゲ男を拳銃《トカレフ》で撃ち殺した男《ヒットマン》は、城井組長《きのい》の弟分にあたる事務所《くみ》の構成員《チンピラ》だった。

そのまた上に、殺された男が喜田村《きたむら》の中学時代の先輩であった。

一体、何がどうなっていたのか…

まったくわからない…

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