大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【甘い罠】
熊代《くましろ》さんは、私に対して挙式披露宴当日に発生した事件のことについて話をした。
「コリントさま…コリントさま。」
「あっ、はい。」
「え~と…家内と私が式場に到着したときの話でございますが…徳田さんが…式場にいたのをみました。」
私は、おどろいた声で言うた。
「ええ!!徳田さんが式場にいた!?」
「はい。」
「なんてこった〜」
私は、熊代《くましろ》さんに対して声をかけた。
「あの…熊代《くましろ》さんにおたずねしますが…え~と…ご夫妻は、冬萌子《おく》さまに対して条件付きで通総《みちふさ》さんとカノジョの挙式披露宴のバイシャクニンを引き受けましたが…その条件と言うのは、徳田さんは式場・披露宴に来ないようにと言うことでしょうか?」
私の問いに対して、熊代《くましろ》さんは『そのとおりです。』と言ったあと、私に説明した。
「徳田さんは、婦警さんに対してセクハラをしていたのです…他にも、オンナに関するトラブルを複数件犯していました。」
「つまり、徳田さんは通総《みちふさ》さんとカノジョの挙式披露宴に出席する資格はないと言うことですね。」
「そうです…それにもかかわらずに勝手に来たのです。」
「ご夫妻は、徳田さんに対して式場から出ていくようにと命令したのですね。」
「ええ、命令しましたよ!!」
「しかし、徳田さんは命令に従わなかった。」
「だからよけいに怒りましたよ!!…『キサマは、父親失格だから挙式披露宴に出席する資格はない!!孫を抱く資格もない!!…今すぐに出ていけ!!出ていかなければ、弁護士を呼ぶぞ!!』…と怒りを込めて言いました。」
「怒りを込めて言うた…それを聞いた徳田さんはなんて言うたのですか?」
「『はい分かりました…出ていきます。』と言いました。」
「しかし、それにもかかわらずに徳田さんは命令を無視したのですね。」
「そうです。」
熊代《くましろ》さんは、私に対してこう言うた。
「それから数分後でした…徳田さんは、花嫁さんの控室へ土足で入りました。」
「それを聞いた熊代《くましろ》さんは、徳田さんになんて言いましたか?」
「『ほんとうに弁護士を呼ぶぞ!!』と言ったあと、備え付きの電話機の受話器をあげました…そしたら徳田さんは…」
熊代《くましろ》さんは、私に対してその時の様子を説明した。
……………………………
時は、昭和40年の6月の大安吉日の土曜日だった。
場所は、結婚式場の中にある花嫁さんの控室にて…
控室に派手なシャツを着た徳田さんとフォーマル姿の熊代《くましろ》さん夫妻と純白のウェディングドレスを着た花嫁さんがいた。
徳田さんは、女々しい声で泣きながら熊代《くましろ》さんの腕をつかんだあと受話器をおいた。
熊代《くましろ》さんは、ものすごく怒った声で徳田さんに言うた。
「徳田さん!!」
「やめてくれ…このとおりだ!!」
「離しなさい!!離しなさい!!」
「弁護士呼ばないでくれ〜」
思い切りブチ切れた熊代《くましろ》さんは、徳田さんに対して『座れ!!』と怒鳴りつけたあと徳田さんを正座させた。
徳田さんは『わしは…花嫁さんにあいさつをしたかった…』と泣きながら言うた。
熊代《くましろ》さんは、徳田さんに対して『キサマは懲戒免職《クビ》だ!!…今から本部長《うえ》に報告する!!…サモン委員会を要請するぞ!!』と怒った声で言ったあと『お前はクソバカだ!!』などとボロクソに言うた。
徳田さんは、泣きながら『クビはイヤだ〜』と言うた。
熊代《くましろ》さんの奥さまは、徳田さんに対して『だったら休暇を取って自宅でキンシンしていなさい!!』と言うて厳命を下した。
…………………………
私は、熊代《くましろ》さんに対してこう言うた。
「熊代《くましろ》さんの奥さまが徳田さんに対して厳命を下した…徳田さんはそれにしたがう形で式場から出られたのですね。」
「はい…しかし、徳田さんはそれから数分後に…」
「勝手に入られたのですね。」
「ええ。」
「その…熊代《くましろ》さんが言うた事件と言うのがそこで起きたのですね。」
「はい…徳田さんは、私たちが下した厳命を無視して…花嫁さんの控室に入ったのです…事件はその時に発生しました。」
……………………………
また場面は変わって、花嫁さんの控室にて…
控室には、白いウェディングドレス姿の花嫁さんがいた。
この時、派手なシャツ姿の徳田さんがやって来た。
徳田さんは、花嫁さんに対してニコニコ顔で言うた。
「かわいいね…通総《みちふさ》はいいお嫁さんをもらうことができたので…わしも安心じゃ…ええオコジョ(いい女)だな〜」
ニコニコ顔の徳田さんは、花嫁さんの左の乳房をさわった。
「わあ…柔くて温かい乳房《むね》だね〜」
……………………………
熊代《くましろ》さんからことの次第を聞いた私は、おどろいた声で言うた。
「なんだって!!徳田さんが花嫁さんの身体にさわった!?」
「はい。」
「その時、女性のスタッフさんたちは控室に一人もいなかったのですか!?」
「はい。」
「あの、その時に冬萌子《おく》さまたちはどちらにいたのですか!?」
「その時、冬萌子《おく》さまは…出席なされた方の応対をしていました。」
「それじゃあ、冬萌子《おく》さまは、徳田さんが花嫁さんの控室に土足で上がり込んだ上に花嫁さんの身体をさわったと言うことを知らなかったのですね。」
「ええ。」
「それで、徳田さんが花嫁さんに対してセクハラをした事件が発生したことを熊代《くましろ》さんが聞いたのはいつ頃でしたか!?」
「たしか…挙式披露宴当日の夕方頃でした。」
「当日の夕方頃!?」
「はい。」
熊代《くましろ》さんは、ものすごくおたついた表情で私に話した。
「ああ思い出した!!」
「どうかなされましたか?」
「挙式披露宴当日の夕方頃でした…この時、末の娘さんがギャン泣きしながらうちに来たのです。」
「末の娘さんがギャン泣きしながら熊代《くましろ》さんのうちに来られたのですね。」
「はい…末の娘さんは…私に対して『おかあさんがリスカした〜』と言うたのです。」
「えっ!?冬萌子《おく》さまがリスカした!?」
「はい。」
熊代《くましろ》さんからことの次第を聞いた私は、全身が凍りついて動けなくなった。
……………………………
「コリントさま…コリントさま。」
「あっ、はい。」
「え~と…家内と私が式場に到着したときの話でございますが…徳田さんが…式場にいたのをみました。」
私は、おどろいた声で言うた。
「ええ!!徳田さんが式場にいた!?」
「はい。」
「なんてこった〜」
私は、熊代《くましろ》さんに対して声をかけた。
「あの…熊代《くましろ》さんにおたずねしますが…え~と…ご夫妻は、冬萌子《おく》さまに対して条件付きで通総《みちふさ》さんとカノジョの挙式披露宴のバイシャクニンを引き受けましたが…その条件と言うのは、徳田さんは式場・披露宴に来ないようにと言うことでしょうか?」
私の問いに対して、熊代《くましろ》さんは『そのとおりです。』と言ったあと、私に説明した。
「徳田さんは、婦警さんに対してセクハラをしていたのです…他にも、オンナに関するトラブルを複数件犯していました。」
「つまり、徳田さんは通総《みちふさ》さんとカノジョの挙式披露宴に出席する資格はないと言うことですね。」
「そうです…それにもかかわらずに勝手に来たのです。」
「ご夫妻は、徳田さんに対して式場から出ていくようにと命令したのですね。」
「ええ、命令しましたよ!!」
「しかし、徳田さんは命令に従わなかった。」
「だからよけいに怒りましたよ!!…『キサマは、父親失格だから挙式披露宴に出席する資格はない!!孫を抱く資格もない!!…今すぐに出ていけ!!出ていかなければ、弁護士を呼ぶぞ!!』…と怒りを込めて言いました。」
「怒りを込めて言うた…それを聞いた徳田さんはなんて言うたのですか?」
「『はい分かりました…出ていきます。』と言いました。」
「しかし、それにもかかわらずに徳田さんは命令を無視したのですね。」
「そうです。」
熊代《くましろ》さんは、私に対してこう言うた。
「それから数分後でした…徳田さんは、花嫁さんの控室へ土足で入りました。」
「それを聞いた熊代《くましろ》さんは、徳田さんになんて言いましたか?」
「『ほんとうに弁護士を呼ぶぞ!!』と言ったあと、備え付きの電話機の受話器をあげました…そしたら徳田さんは…」
熊代《くましろ》さんは、私に対してその時の様子を説明した。
……………………………
時は、昭和40年の6月の大安吉日の土曜日だった。
場所は、結婚式場の中にある花嫁さんの控室にて…
控室に派手なシャツを着た徳田さんとフォーマル姿の熊代《くましろ》さん夫妻と純白のウェディングドレスを着た花嫁さんがいた。
徳田さんは、女々しい声で泣きながら熊代《くましろ》さんの腕をつかんだあと受話器をおいた。
熊代《くましろ》さんは、ものすごく怒った声で徳田さんに言うた。
「徳田さん!!」
「やめてくれ…このとおりだ!!」
「離しなさい!!離しなさい!!」
「弁護士呼ばないでくれ〜」
思い切りブチ切れた熊代《くましろ》さんは、徳田さんに対して『座れ!!』と怒鳴りつけたあと徳田さんを正座させた。
徳田さんは『わしは…花嫁さんにあいさつをしたかった…』と泣きながら言うた。
熊代《くましろ》さんは、徳田さんに対して『キサマは懲戒免職《クビ》だ!!…今から本部長《うえ》に報告する!!…サモン委員会を要請するぞ!!』と怒った声で言ったあと『お前はクソバカだ!!』などとボロクソに言うた。
徳田さんは、泣きながら『クビはイヤだ〜』と言うた。
熊代《くましろ》さんの奥さまは、徳田さんに対して『だったら休暇を取って自宅でキンシンしていなさい!!』と言うて厳命を下した。
…………………………
私は、熊代《くましろ》さんに対してこう言うた。
「熊代《くましろ》さんの奥さまが徳田さんに対して厳命を下した…徳田さんはそれにしたがう形で式場から出られたのですね。」
「はい…しかし、徳田さんはそれから数分後に…」
「勝手に入られたのですね。」
「ええ。」
「その…熊代《くましろ》さんが言うた事件と言うのがそこで起きたのですね。」
「はい…徳田さんは、私たちが下した厳命を無視して…花嫁さんの控室に入ったのです…事件はその時に発生しました。」
……………………………
また場面は変わって、花嫁さんの控室にて…
控室には、白いウェディングドレス姿の花嫁さんがいた。
この時、派手なシャツ姿の徳田さんがやって来た。
徳田さんは、花嫁さんに対してニコニコ顔で言うた。
「かわいいね…通総《みちふさ》はいいお嫁さんをもらうことができたので…わしも安心じゃ…ええオコジョ(いい女)だな〜」
ニコニコ顔の徳田さんは、花嫁さんの左の乳房をさわった。
「わあ…柔くて温かい乳房《むね》だね〜」
……………………………
熊代《くましろ》さんからことの次第を聞いた私は、おどろいた声で言うた。
「なんだって!!徳田さんが花嫁さんの身体にさわった!?」
「はい。」
「その時、女性のスタッフさんたちは控室に一人もいなかったのですか!?」
「はい。」
「あの、その時に冬萌子《おく》さまたちはどちらにいたのですか!?」
「その時、冬萌子《おく》さまは…出席なされた方の応対をしていました。」
「それじゃあ、冬萌子《おく》さまは、徳田さんが花嫁さんの控室に土足で上がり込んだ上に花嫁さんの身体をさわったと言うことを知らなかったのですね。」
「ええ。」
「それで、徳田さんが花嫁さんに対してセクハラをした事件が発生したことを熊代《くましろ》さんが聞いたのはいつ頃でしたか!?」
「たしか…挙式披露宴当日の夕方頃でした。」
「当日の夕方頃!?」
「はい。」
熊代《くましろ》さんは、ものすごくおたついた表情で私に話した。
「ああ思い出した!!」
「どうかなされましたか?」
「挙式披露宴当日の夕方頃でした…この時、末の娘さんがギャン泣きしながらうちに来たのです。」
「末の娘さんがギャン泣きしながら熊代《くましろ》さんのうちに来られたのですね。」
「はい…末の娘さんは…私に対して『おかあさんがリスカした〜』と言うたのです。」
「えっ!?冬萌子《おく》さまがリスカした!?」
「はい。」
熊代《くましろ》さんからことの次第を聞いた私は、全身が凍りついて動けなくなった。
……………………………