大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【赤いダリヤ】

日付は変わって、11月1日の深夜0時10分頃であった。

またところ変わって、延岡市浦城《しないうらしろ》の国道388号線沿いにあるラブホの部屋にて…

ラブホの部屋にホステスの女と金持ちの男がいた。

ホステスの女は、輝彦《てるひこ》と同棲している女だった。

金持ちの男は、自称・貿易商と名乗っている中年のチャラい男だった。

中年のチャラい男は、お風呂に入っていた。

チャラい男は、ホステスの女に対して『一緒にお風呂に入ろうよ〜』と声をかけた。

ホステスの女は、チャラい男が所持していた財布の中から万札《だい》50枚を抜き取った。

その後、ホステスの女は部屋から逃げる準備を始めた。

(バタン)

この時であった。

部屋のドアがあいたと同時に三永《みえ》さんが乱入した。

三永《みえ》さんは、ホステスの女に対して怒鳴り声をあげた。

「待ちなさい!!」
「えっ?」
「男性客《きゃく》のサイフからカネを盗んだあと逃げる気でいたのね!!」

ホステスの女は、ものすごくオタついた声で言うた。

「ごめんなさい…アタシ…ジュースを買うお金がなかったのよ!!」
「ウソつくな!!」

(カチャ…ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!)

思い切りブチ切れた三永《みえ》さんは、ふところに隠していた拳銃《じゅう》を取り出したあとホステスの女に対して3発発砲した。

三永《みえ》さんに拳銃《じゅう》で撃たれたホステスの女は、床の上に倒れた。

「苦しい…苦しい…」

(カチャ…ズドーン!!)

「あああああああ!!」

三永《みえ》さんは、床の上に倒れたホステスの女に対して拳銃《じゅう》で左足を撃った。

(ドカッ!!ドカッ!!ドカッ!!)

「痛い!!痛い!!痛い!!」

思い切りブチ切れた三永《みえ》さんは、床の上に倒れたホステスの女を右足で激しくけりながら怒った声で言うた。

「よくもうちのダンナを奪ったわね!!あんたのせいで家庭が壊れたのよ!!どうしてくれるのよ!!」
「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」

このあと、三永《みえ》さんはふところに隠していた刃渡りが鋭いナイフでホステスの女をズタズタに斬《き》りつけた。

ホステスの女は、即死した。

この時であった。

浴室にいた中年のチャラい男がものすごくオタついた表情で部屋に入った。

「どうしたのだ!!なにがあったのだ!!」

思い切りブチ切れた三永《みえ》さんは、中年のチャラい男の頭を非常に強い破壊力があるハンマーで殴りつけた。

(ガーン!!ガーン!!ガーン!!)

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

三永《みえ》さんにハンマーで頭を激しく殴られた中年のチャラい男も即死した。

……………………………

(カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ…)

その後、三永《みえ》さんは二人の遺体のそばに時限爆弾をセットした。

……………………………

さて、その頃であった。

またところ変わって、国鉄シブシ駅の駅前広場にて…

ほたるさんと私は、駅前で営業している屋台のおでん屋の中にいた。

テーブルの上には、さつま白波(ショウチュウ)のお湯割りが入っているタンブラーとこんにゃく・あつあげ・やきちくわ・はんぺんのおでんが盛られているお皿が置かれていた。

ほたるさんは、私に対して声をかけた。

「よーくんの方はどうだったの?」
「そうだ、忘れていた。」

私は、のみかけのさつま白波のお湯割りをひとくちのんだあとほたるさんに声をかけた。

「問題のホステスの女が申し込んだ賃貸契約《けいやく》の保証人は、女と同じ大学出身の女性の方だった…その方はたしか…高校も一緒だったと聞きました。」
「高校から大学まで同じガッコーにいたのね。」
「おふたりは同い年で、高校を卒業した年度は一緒だった…大学については、ホステスの女の方は休みがちが多かったので一回生のままであった…その後、なんらかの事件が原因で大学から追放されたみたいだよ。」
「そう。」

私は、ショルダーバックの中に収納していたメモパッドを取り出したあとメモ書きされているページをひらいたあとほたるさんに声をかけた。

「え~と…問題の女が同窓生の女性に賃貸契約《けいやく》の保証人を頼んだいきさつについて説明するけど…まず1点目。」

私は、メモパッドのページを1枚めくったあとメモ書きされている内容を読みながら言うた。

「ホステスの女の賃貸契約《けいやく》の保証人を頼まれた方は、延岡市野田で暮らしている専業主婦の女性でした…ダンナさまが大手繊維化学メーカーに勤務なされていますが…今現在は、東京本社勤務で単身赴任中です。」
「単身赴任中ね。」
「そう言った点がございますので、今はご自身のご実家で暮らしています。」

私は、メモパッドのページをめくりながら『本題に入ります。』と言うた。

所定のページをひらいたあと、私はメモ書きをみながら話した。

「え~と、その前におふたりのあいだで生じたもめごとについてお話しますが…おふたりが高校時代の時の話だけど…女は、保証人になられた方をいじめていたと言う話を聞きました。」
「いじめをしていた?」
「はい…問題の女は、高校にいた時にクラスで決まっていた週番《とうばん》をしなかったことが原因で翌週に週番《とうばん》を務める生徒たちが週番《とうばん》を務めることができなかった…そのせいで、保証人になられた方がずっと週番《とうばん》を務めていた…と言うことが問題になったのです。」
「どうして週番《とうばん》をしなかったのよ?」
「問題の女が怠けていたからです…ガッコー側は『週番《とうばん》が決まっている時は週番《とうばん》を務めなさい!!』と言うて注意したのですが、問題の女は聞き入れませんでした。」
「悪いこねぇ。」
「他にも、問題の女は在学中に勝手気ままを通し続けた…単位も不足する一歩手前だったので進級ができない危機にひんしたこともあったなど…深刻な問題を抱えていました…その後、付属の大学へ進学したのですが…この時からさらに態度が悪くなったのです…ゼミに一度も出席していないわりにゴーゴンがある日だけは出席していた…複数人の男子学生と関係を持ち続けた…その状態は7ヶ月つづきました…その結果、問題の女は複数人の男たちから集団暴行の被害を受けた…もちろん、生死の境をさまよいました…一命はとりとめたものの大学のコンプライアンスにテイショクする事象を犯したのでツイホーされました…同時にナイトクラブでホステスをしていたことが実家に知られたことが原因で仕送りを止められた…と同時にカンドーされました。」
「そんなことがあったのね。」
「ええ…それでですね〜」

私は、メモパッドのページを2枚めくったあとメモ書きをみながらほたるさんに話した。

「問題の女が女性に対して借家《いえ》の賃貸契約《けいやく》の保証人を頼んだ件についてお話しますが…これが実に腹立たしい話でございます…問題の女は『あやかりたい』『いいな〜』『うらやましいな〜』…と言うて人のものをほしがるクセがあったのです…え~と…問題の女は、保証人になられた女性に対して『ウォークマンを貸して〜』と言いました…そのウォークマンは、民放ラジオのワイド番組のプレゼントコーナーに応募して当てた賞品なのです…問題の女は、保証人になられた女性に対して『ウォークマンを貸して〜』と言いましたが、女性の方は拒否しました…この時、問題の女は女性に対して『ウォークマンを貸すか借家の賃貸契約《けいやく》の保証人になるか過去にカレシと関係を持っていたことをバラされる…の3つしかないのよ…と言うておどしました。」
「その結果、問題の女の保証人を務めるを選んだのね。」
「そう言うことになります…あの…きのう、大家さんがおっしゃられた家賃8ヶ月分と積立金をタイノウしていた件でございますが…保証人になられた女性の方が払えない状態におちいったのです。」
「保証人の方も払えなくなったのね。」
「はい…保証人になられた女性は…払えなくなった日の翌朝に…書き置きを残して家出をしました。」
「捜索願いは?」
「ご家族の方は、出しませんでした。」
「それじゃあ困るわよ〜」
「保証人になられた女性の実家のみなさまは、自分たちだけで女性の方を探しています…その一方で、加害者である女はどうしていたかと言いますと…金回りのいい男性客《おとこ》をあさるなどして生き延びていました…さきほども言った通りに女は家賃を8ヶ月分タイノウしていた…住民たちで積み立てている積立金を出さなかった…そのせいで、借家《いえ》からタイキョした世帯《かてい》が出ました…10月20日頃に、最後の一世帯のご家族がタイキョしたので、借家《いえ》は空き家になりました…そう言えば、大家さんがこんなことを言うてました…『きょう…この敷地は家ごと売りました…』と…」

ほたるさんは、私に対して声をかけた。

「その話、アタシも聞いたわよ…大家さんは、追い詰められていたのよ。」
「なんとも言えない。」

話は、そこで終わった。

私は、のみかけのさつま白波のお湯割りをひとくちのんだあと大きくため息をついた。

……………………………

時は、深夜2時過ぎであった。

またところ変わって、延岡市浦城にあるラブホにて…

(カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ…カチ…ドカーン!!ドカーン!!ドカーン!!ドカーン!!)

部屋に仕掛けていた時限爆弾の時計の針が深夜2時を指したと同時に大爆発が発生した。

ラブホは、大爆発を起こしたあと猛烈な炎によって焼かれた。

…………………………
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