大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【風と鳥と空】

時は、夕方4時過ぎであった。

またところ変わって、宮崎ブーゲンビリア空港にて…

ほたるさんとショルダーバックを持っている私は、空港のエントランスホールにいた。

ほたるさんは、40分後に出発する松山行きの東亜国内航空機に乗って旅に出る予定である。

したがって、ほたるさんと私はここでお別れである。

ほたるさんは、私に対して紫色のフクサに入っているものを渡しながら言うた。

「よーくん。」
「ほたるさん。」
「これ、受け取ってちょうだい。」

私は、ほたるさんに対して声をかけた。

「これは…なんでしょうか?」
「おせん別よ。」
「おせん別。」
「よーくんの旅の費用よ。」
「旅の費用。」
「松山で経営していたお店を売却した分と高松で経営していたちょいの間旅館とお店…あと、3〜4軒の店を売却した分を入れて…総額は…3000万円よ。」
「3000万円。」
「口座は、よーくんの名義で新しく作っておいたわよ…印鑑も…よーくんの名義で作ったから…受け取ってちょうだい。」
「分かった。」

私は、ほたるさんから受け取ったおせん別をショルダーバックの中に収納した。

私は、ほたるさんに対して声をかけた。

「ほたるさんは、これからどうなさるおつもりですか?」

ほたるさんは、私に対して『わかんない。』と答えたあと私にこう言うた。

「よーくんは、大番頭《おおばんと》はんとマァマとドナ姐《ねえ》はんを見つけることだけに集中しなさい…これ以上、事件に首を突っ込むのはよくないわよ。」
「分かった。」
「よーくん…元気でね。」

このあと、ほたるさんは搭乗口へ向かった。

…………………………

(ゴーッ…)

時は夕方4時40分頃であった。

ほたるさんが乗り込んだ東亜国内航空機が滑走路から飛び立った。

私は、ほたるさんが乗り込んだ飛行機を見送ったあと再び旅に出た。

さようなら…

さようならほたるさん…

私は…

また旅に出ます…

どうかお元気でいてください…

……………………………
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