大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【愛の終着駅・その8】
時は、11月16日の朝8時45分頃であった。
ところ変わって、旅館の玄関にて…
ショルダーバックを持って再び旅に出ようとしていた私に対して、宇城田《おかみ》さんが『お待ちください。』と言うて声をかけた。
宇城田《おかみ》さんは、濃い紫色の風呂敷包みを持っていた。
風呂敷包みの中にはおかみさんが作ったお弁当が入っていた。
宇城田《おかみ》さんは、私に対して風呂敷包みを渡しながら言うた。
「コリントさま。」
「おかみさん。」
「これ、お昼のお弁当です。」
「ありがとうございます。」
宇城田《おかみ》さんは、さびしげな表情で私に言うた。
「コリントさま。」
「おかみさん。」
「これからどちらへ行かれるのですか?」
「もう一度、八代市《やつしろ》へ戻ろうと思います。」
「八代市《やつしろ》へ戻られるのですね。」
「はい。」
宇城田《おかみ》さんは、私に対してこう言うた。
「コリントさま、熊代の奥さまにことづけがあるのよ。」
「ああ、しばらくお待ちくださいませ。」
私は、風呂敷包みを一度置いたあとショルダーバックに収納されているメモパッドとゼブラシャーボーの本体を取り出した。
メモを取る準備ができたあと、私は宇城田《おかみ》さんの話を聞きながらメモ書きをした。
……………………………
時は、午前11時半頃であった。
またところ変わって、国鉄えびの駅の待合室にて…
ショルダーバックをひざの上にのせた状態でベンチに座っている私は、宇城田《おかみ》さんが作ってくださったおむすび弁当を食べていた。
この時であった。
キオスク(売店)の前に若い男女《カップル》がいた。
キオスクの前にいる若い男女《カップル》は、ラブラブモードであった。
ラブラブモードの男女《カップル》は『どれを買おうかな〜』と言いながら迷っていた。
ラブラブモードの男女《カップル》を見た私は、おむすびを食べる手を止めた。
恋人がいない…
花嫁さんがいない…
子どもたちがいない…
孫もいない…
私は…
この先…
どう生きていけばいいのか…
分からない…
……………………………
ところ変わって、星空の世界にて…
小さな星くずがたくさん流れている川のほとりに深眠の私と桜子たち(80億39人)がいた。
桜子たち(80億39人)は、深眠の私の体にキスをしていた。
みどりを乳房《むね》に抱っこしているアンナは、小さな星くずたちが流れている川に入っていた。
みどりを乳房《むね》に抱っこしているアンナは、泣いていた。
「ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン…ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン…」
アンナの両目からたくさんの涙があふれていた。
アンナがこぼした涙のしずくが川にしたたり落ちた。
小さな星くずたちは、音を立てながら空の下へ一気に流れ落ちた。
………………………………
またところ変わって、えびの駅の待合室にて…
ラブラブモードの男女《カップル》は、キオスクから出たあと駅の外へ出た。
私の後ろのベンチに座っていた若い男女《カップル》は、挙式披露宴のプランなどを話していた。
私は、食べかけのおむすびを再び食べようとした。
しかし、食べるのをやめた。
………………………………
私は、声を震わせながら泣いた。
「うううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう…私は…この先どう生きていけばいいのか分からない…ううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう…」
私は…
これから先…
どうすればいいのか…
恋人がいない…
花嫁さんがいない…
子どもたちがいない…
どう生きていけばいいのか…
分からない…
…………………………
ところ変わって、旅館の玄関にて…
ショルダーバックを持って再び旅に出ようとしていた私に対して、宇城田《おかみ》さんが『お待ちください。』と言うて声をかけた。
宇城田《おかみ》さんは、濃い紫色の風呂敷包みを持っていた。
風呂敷包みの中にはおかみさんが作ったお弁当が入っていた。
宇城田《おかみ》さんは、私に対して風呂敷包みを渡しながら言うた。
「コリントさま。」
「おかみさん。」
「これ、お昼のお弁当です。」
「ありがとうございます。」
宇城田《おかみ》さんは、さびしげな表情で私に言うた。
「コリントさま。」
「おかみさん。」
「これからどちらへ行かれるのですか?」
「もう一度、八代市《やつしろ》へ戻ろうと思います。」
「八代市《やつしろ》へ戻られるのですね。」
「はい。」
宇城田《おかみ》さんは、私に対してこう言うた。
「コリントさま、熊代の奥さまにことづけがあるのよ。」
「ああ、しばらくお待ちくださいませ。」
私は、風呂敷包みを一度置いたあとショルダーバックに収納されているメモパッドとゼブラシャーボーの本体を取り出した。
メモを取る準備ができたあと、私は宇城田《おかみ》さんの話を聞きながらメモ書きをした。
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時は、午前11時半頃であった。
またところ変わって、国鉄えびの駅の待合室にて…
ショルダーバックをひざの上にのせた状態でベンチに座っている私は、宇城田《おかみ》さんが作ってくださったおむすび弁当を食べていた。
この時であった。
キオスク(売店)の前に若い男女《カップル》がいた。
キオスクの前にいる若い男女《カップル》は、ラブラブモードであった。
ラブラブモードの男女《カップル》は『どれを買おうかな〜』と言いながら迷っていた。
ラブラブモードの男女《カップル》を見た私は、おむすびを食べる手を止めた。
恋人がいない…
花嫁さんがいない…
子どもたちがいない…
孫もいない…
私は…
この先…
どう生きていけばいいのか…
分からない…
……………………………
ところ変わって、星空の世界にて…
小さな星くずがたくさん流れている川のほとりに深眠の私と桜子たち(80億39人)がいた。
桜子たち(80億39人)は、深眠の私の体にキスをしていた。
みどりを乳房《むね》に抱っこしているアンナは、小さな星くずたちが流れている川に入っていた。
みどりを乳房《むね》に抱っこしているアンナは、泣いていた。
「ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン…ワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーンワーン…」
アンナの両目からたくさんの涙があふれていた。
アンナがこぼした涙のしずくが川にしたたり落ちた。
小さな星くずたちは、音を立てながら空の下へ一気に流れ落ちた。
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またところ変わって、えびの駅の待合室にて…
ラブラブモードの男女《カップル》は、キオスクから出たあと駅の外へ出た。
私の後ろのベンチに座っていた若い男女《カップル》は、挙式披露宴のプランなどを話していた。
私は、食べかけのおむすびを再び食べようとした。
しかし、食べるのをやめた。
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私は、声を震わせながら泣いた。
「うううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう…私は…この先どう生きていけばいいのか分からない…ううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう…」
私は…
これから先…
どうすればいいのか…
恋人がいない…
花嫁さんがいない…
子どもたちがいない…
どう生きていけばいいのか…
分からない…
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