大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)
【ロンリーグッドナイト】
さて、その頃であった。
またところ変わって、国鉄高知駅の待合室にある公衆電話のコーナーにて…
(カチャ…チャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリチャリンチャリン…)
私は、10円の赤電話機の受話器を手に取ったあとコイン投入口に10円玉をたくさん入れた。
(ジー、ジー、ジー、ジー…)
つづいて、私はダイヤルを回した。
(プルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル…カチャ…)
受話器のスピーカーから宇城田《うきた》のおかみさんの声が聞こえた。
「はい、旅館・宇城田《うきた》。」
私は、受話器越しにいる宇城田《おかみ》さんに話した。
「もしもしおかみさん、コリントイワマツヨシタカグラマシーでございます…先日はどうもお世話になりました。」
「ああ、コリントさまね。」
「今、わけあって高知市《こうち》にいます。」
「ああ、高知市《こうち》にいるのね。」
「はい…お忙しい時にお電話をおかけしてもうしわけございません…話を変えるけど…この最近、熊代さんの奥さまを見てませんか?」
またところ変わって、えびの市の京町温泉街《おんせんがい》にある旅館にて…
宇城田《おかみ》さんは、受話器越しにいる私に対して声をかけた。
「ああ、草尾紀子《くさおのりこ》ちゃんね。」
「くさおのりこ?」
「そうよ。」
「おかみさん、くさおと言うのは…奥さまの旧姓名だった…よね。」
「そうよ。」
私は、受話器越しにいるおかみさんに対して声をかけた。
「おかみさん!!熊代さんの奥さまの周りに親しい友人知人はいますか!?…または、満州で暮らしていた時に奥さまと交友関係があった方はいらっしゃいますか!?」
受話器のスピーカーから宇城田《おかみ》さんの声が聞こえた。
「コリントさま、紀子《のりこ》ちゃんの身になにがあったのですか?」
「おかみさん!!わけはあとで説明します!!それよりもこっちは切羽詰まっているのです!!」
「切羽詰まっている?」
「おかみさんお願いです!!熊代紀子《くましろのりこ》さんと親しい方は近くにいらっしゃいますか!?…ちょっとお待ちくださいませ!!」
私は、ショルダーバックに収納されていた大きめの手帳とゼブラシャーボー本体を取り出した。
メモ書きをする準備が整ったあと、受話器越しにいるおかみさんに声をかけた。
「お待たせしました!!おかみさん!!お願いします!!」
……………………………
それからまた80分後であった。
またところ変わって、駅の待合室にて…
ショルダーバックをひざの上にのせた状態でベンチに座っている私は、1981〜1983年の3年手帳(大きめの手帳)に書き込んだメモ書きをみながらつぶやいた。
急がなきゃ…
時間がない…
急がないと…
手遅れになる!!
……………………
またところ変わって、国鉄高知駅の待合室にある公衆電話のコーナーにて…
(カチャ…チャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリチャリンチャリン…)
私は、10円の赤電話機の受話器を手に取ったあとコイン投入口に10円玉をたくさん入れた。
(ジー、ジー、ジー、ジー…)
つづいて、私はダイヤルを回した。
(プルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル…カチャ…)
受話器のスピーカーから宇城田《うきた》のおかみさんの声が聞こえた。
「はい、旅館・宇城田《うきた》。」
私は、受話器越しにいる宇城田《おかみ》さんに話した。
「もしもしおかみさん、コリントイワマツヨシタカグラマシーでございます…先日はどうもお世話になりました。」
「ああ、コリントさまね。」
「今、わけあって高知市《こうち》にいます。」
「ああ、高知市《こうち》にいるのね。」
「はい…お忙しい時にお電話をおかけしてもうしわけございません…話を変えるけど…この最近、熊代さんの奥さまを見てませんか?」
またところ変わって、えびの市の京町温泉街《おんせんがい》にある旅館にて…
宇城田《おかみ》さんは、受話器越しにいる私に対して声をかけた。
「ああ、草尾紀子《くさおのりこ》ちゃんね。」
「くさおのりこ?」
「そうよ。」
「おかみさん、くさおと言うのは…奥さまの旧姓名だった…よね。」
「そうよ。」
私は、受話器越しにいるおかみさんに対して声をかけた。
「おかみさん!!熊代さんの奥さまの周りに親しい友人知人はいますか!?…または、満州で暮らしていた時に奥さまと交友関係があった方はいらっしゃいますか!?」
受話器のスピーカーから宇城田《おかみ》さんの声が聞こえた。
「コリントさま、紀子《のりこ》ちゃんの身になにがあったのですか?」
「おかみさん!!わけはあとで説明します!!それよりもこっちは切羽詰まっているのです!!」
「切羽詰まっている?」
「おかみさんお願いです!!熊代紀子《くましろのりこ》さんと親しい方は近くにいらっしゃいますか!?…ちょっとお待ちくださいませ!!」
私は、ショルダーバックに収納されていた大きめの手帳とゼブラシャーボー本体を取り出した。
メモ書きをする準備が整ったあと、受話器越しにいるおかみさんに声をかけた。
「お待たせしました!!おかみさん!!お願いします!!」
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それからまた80分後であった。
またところ変わって、駅の待合室にて…
ショルダーバックをひざの上にのせた状態でベンチに座っている私は、1981〜1983年の3年手帳(大きめの手帳)に書き込んだメモ書きをみながらつぶやいた。
急がなきゃ…
時間がない…
急がないと…
手遅れになる!!
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