大河ドラマ・乳房星(たらちねぼし)

【北の螢・その2】

またところ変わって、都井岬にある貸別荘の脱衣場にて…

脱衣場にしほこの叫び声とセヴァスチャンじいさんの泣き声が響いた。

「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて!!」
「キョウコ〜わしのそばにいてくれ〜」

脱衣場の床に敷かれているマットの上にしほこが寝転んでいた。

セヴァスチャンじいさんは、しほこの身体に乗ったあとしほこに愛を求めた。

「やめて!!離して!!離して!!離して!!」
「キョウコ〜、キョウコ〜、キョウコ〜」
「やめて!!やめて!!」

しほこは、セヴァスチャンじいさんに対して激しく抵抗していた。

そのはずみで、ジーンズの中に入っていた白色のブラウスの長い丈が出てきた。

「やめて!!やめて!!離して!!」
「キョウコ!!キョウコ!!」
「アタシはキョウコじゃないわよ!!」
「わしのそばにいてくれ!!」

(パチーン!!パチーン!!パチーン!!)

「痛い!!痛い!!痛い!!」

セヴァスチャンじいさんは、しほこの顔を平手打ちでたたいた。

……………………………

この時であった。

貸別荘の敷地内に熊代さんがやって来た。

(ガシャーン!!)

しほこの叫び声を聞いた熊代さんは、近くにあった赤レンガを使ってサッシ戸のガラスをたたき割った。

その後、別荘に入った。

……………………………

またところ変わって、脱衣場にて…

セヴァスチャンじいさんに顔を叩かれたしほこは、グスングスンと泣いていた。

「キョウコ〜、わしのキョウコ〜」

(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)

セヴァスチャンじいさんは、しほこが着ていた白のブラウスをズタズタに破いた。

ブラウスの中から白の3分袖のババシャツ(インナー)があらわになった。

「やめて!!やめて!!離して!!」

しほこは、セヴァスチャンじいさんに対して泣きながら呼びかけた。

セヴァスチャンじいさんの耳にしほこの声は届いていなかった。

「キョウコ!!キョウコ!!キョウコ!!」

セヴァスチャンじいさんは、しほこが着ている3分袖のババシャツを破ろうとした。

この時であった。

「やめろ!!」

脱衣場に乱入した熊代さんがセヴァスチャンじいさんのえりクビをつかんだあと、しほこから引き離した。

セヴァスチャンじいさんは、泣きながら許しごいをした。

「離せ!!」
「われに帰れ!!われに帰れ!!」

(ガツーン!!ガツーン!!ガツーン!!)

熊代さんは、セヴァスチャンじいさんの顔をグーで激しく殴りつけた。

「キョウコはわしの妻だ!!」
「われに帰れ!!」

(ガシャーン!!)

セヴァスチャンじいさんは、熊代さんに突き飛ばされたはずみで上がり口のドアにぶつかったあと地面に倒れた。

その上に熊代さんが殴りかかった。

「われに帰れ!!われに帰れと言うのが分からないのか!!われに帰れ!!」
「許してくれ!!」

その間に起き上がったしほこは、脱衣場から出たあとハンドバッグだけを持って別荘から逃げ出した。

…………………………

ところ変わって、庭にて…

熊代さんは、セヴァスチャンじいさんに対して硬い棒で殴りつけた。

「われに帰れ!!われに帰れ!!」
「殺さないでくれ〜…殺さないでくれ〜」

それから数分後であった。

よりし烈な怒りに震えていた熊代さんは、近くにあったナタを手に取った。

「われに帰れ!!」
「殺さないでくれ〜」

…………………………

熊代さんは、持っていたナタでセヴァスチャンじいさんを斬《き》りつけた。

熊代さんにナタで斬《き》られたセヴァスチャンじいさんは、即死した。

それから数分後であった。

よりし烈な怒りに震えていた熊代さんがわれに帰った。

「あっ…ああああああああああああああああああああああああああああ!!コリントさまの実父《おとう》さま!!…なんてことをしたのだ!!」

頭がサクラン状態におちいった熊代さんは、勝手口に置かれていた赤のケイコウカンを取った。

その後、熊代さんは赤のケイコウカンに入っていた揮発油を別荘にまこうとした。

この時であった。

りほこを殺した男が別荘にやって来た。

頭がサクラン状態におちいった熊代さんは、ナタを手に取ったあとりほこを殺した男を斬《き》りつけた。

「やめろ!!殺さないでくれ!!」

男は、熊代さんが持っていたナタで斬《き》られたあと即死した。

「わああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

頭がサクラン状態におちいった熊代さんは、揮発油を別荘にまいた。

その後、近くにあったマッチで火をつけたあと別荘に投げつけた。

(ドカーン!!ドカーン!!ドカーン!!)

別荘は、大爆発を起こしたあと大炎上を起こした。

その間に熊代さんは、現場から逃走した。

……………………………
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