俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
「あ、あの。もし良ければ、玲さんも朝ごはん一緒に食べませんか?」
久しぶりの再会らしく、近況を話し始めた二人にそう声をかけると彼は目を輝かせる。
「いいの?実はお腹すいちゃったんだよね、さっきからいい匂いがしてたから」
「じゃあ、すぐに用意しますね」
キッチンでミネストローネを温め直し、パンやフルーツを用意している間も二人は仕事の話でもしているのか、声のトーンを下げて真剣な表情で話し続けていた。
「美味しそう!勝手に急に来たのに僕の分までごめんね?」
「いえ、このパンすごく美味しいですよ。今日は焼き立てが買えたんです」
三人で食べ始めると、玲さんは本当にお腹が空いていたようでスープも完食してくれた。
「美味しかったー。翔は毎日こんな贅沢な生活してるの?こんなに可愛いくて料理も上手な絆音ちゃんと結婚なんて本当に羨ましいよ。なんか僕も結婚したくなっちゃったなー」
「遊ぶのもほどほどにしとけよ。お前は人たらしだから」
「翔に言われたくないよ、それに最近は遊ぶ暇もないくらい忙しかったんだから!このあとも類と打ち合わせだし。そのためにこの格好してたんだけどね」
食事の後、翔さんのスマホに着信があり席を外すと、玲さんはメイクポーチを取り出してお化粧を直し始めた。
黒でしっかりと引かれたアイラインや真っ赤なリップは彼の綺麗な顔立ちをさらに引き立たせている。まさにクールビューティーという言葉がぴったりで、メイクを直しているだけでもその仕草の一つ一つに色気すら感じ思わず釘付けになってしまった。
「ふふっ、そんなに見られるとなんか恥ずかしいな」
「あ、すみません!つい、見惚れてしまって...」
「あはは、ほんと可愛いね絆音ちゃんは」
「あの、大人っぽく見えるメイクのこつとか、ありますか...?」
「え?絆音ちゃんはそのままで十分だと思うけど。全体的にブラウンカラーでまとめてるのも雰囲気に合ってるし、リップも赤よりピンクの方が似合うよ。あ、もしかして年上の翔のために大人っぽくなりたいとか思ってる?」
「...はい。やっぱり翔さんから見たら私は子どものようなのかなと...。玲さんはすごくお綺麗で色気もあって、やっぱりそういう女性がお似合いだなぁと思ってしまって...」
ついそんな事を言ってしまい「あ、すみません。こんな話...」忘れてくださいと言おうとすると「ふふっ、いい事教えてあげる」と玲さんは立ち上がって私の隣に座ると声を潜める。
「正直驚いたんだ、翔のあんなに幸せそうなだらしない顔見たことなかったから。絆音ちゃんはもう十分翔を夢中にさせてると思うよ?」
「...え?」
「職業柄一つアドバイス出来るとしたら、女の色気は丁寧に自分を磨く事で出てくると思ってる。だから、普段から見えない所までしっかり気をつけておくことが大事だと思うよ?」
「...なるほど、見えない所まで丁寧に...」
「ふふっ、今のままで十分だけどね。やっぱり天使みたいに可愛いよ、赤ちゃんの時も今も」
ポンと私の頭を撫でたところで翔さんが戻ってきて「おい、勝手に触るな」と手を払っていた。
「ちょっとくらいいいでしょ?こんな純粋な天使を捕まえて独り占めなんて、悪い男だよ」
「は?」
「さ、そろそろ仕事行くよ。絆音ちゃん、ご馳走様!結婚式には必ず行くからねー」
そう言って白いハイヒールを履き手を振りながら帰って行った彼は、やはりとても男性とは思えなかった。
「朝から悪かったな、絆音」
「あ、いえ。でも、寝室を覗いた時はとても驚きました...。その、翔さんの、元カノさんとかだったら、どうしようって...」
「バカだな、そんな心配いらないよ。前にも言っただろ?この家には絆音と母さん以外の異性は入ったことないって」
じゃあ前の家には...?そう聞きそうになって言葉を飲み込んだ。そんなことを聞いても何にもならないし、きっと知らなくて良い事もあるはず...。
その後キッチンで片付けをして掃除やお洗濯など家事をしていたけれど、なんとなく気持ちが晴れない。
久しぶりのお休みだったけど、彼は疲れているだろうし今日はゆっくり過ごす事に決め、少しお買い物や散歩をした後は二人でゆっくり映画を見て過ごした。
夕食の後、久しぶりにお気に入りの入浴剤を入れてゆっくりと広い湯船に浸かりながら考えていたのは玲さんの言葉。
最近サボりがちだった髪の毛はヘアパックをし、肌はピーリングしてからしっかりとボディクリームを塗り、爪にもネイルオイルを塗った。
見えない所にも気を遣おうと、下着は黒の総レースの物を手に取る。
昔、大人っぽくなりたい一心で思い切って買ってみたものの、私にはやはり似合わないとしまっておいたのを思い出した。
私が持っている下着の中で一番透け感があり大胆。その感覚に慣れなくて少しそわそわするけれど、きっとこういう所から変えていかないと女性の色気には到達できない気がした。
リビングに戻ると、彼は珍しくウィスキーのボトルをテーブルに並べている。
「絆音も飲むか?少し強いけど」
そう言いながら差し出されたグラスを受け取り、少しだけ味見してみる。
「うっ...」
想像以上に辛口で甘さは一切ないうえに度数も高い。少し飲んだだけで喉から胸の奥にかけて焼けるような感覚に思わず咽そうになった。
「ははっ、お子様舌の絆音にはキツかったか。飲むならどれでも好きなワイン持ってきていいぞ」
...確かに私は甘いものが大好きで、お酒もフルーティなワインが好きだけど...なんか、悔しい。
今の私は"お子様"と言う言葉に敏感で、普段なら聞き流せることも流せなくて、ついムキになってしまった。
久しぶりの再会らしく、近況を話し始めた二人にそう声をかけると彼は目を輝かせる。
「いいの?実はお腹すいちゃったんだよね、さっきからいい匂いがしてたから」
「じゃあ、すぐに用意しますね」
キッチンでミネストローネを温め直し、パンやフルーツを用意している間も二人は仕事の話でもしているのか、声のトーンを下げて真剣な表情で話し続けていた。
「美味しそう!勝手に急に来たのに僕の分までごめんね?」
「いえ、このパンすごく美味しいですよ。今日は焼き立てが買えたんです」
三人で食べ始めると、玲さんは本当にお腹が空いていたようでスープも完食してくれた。
「美味しかったー。翔は毎日こんな贅沢な生活してるの?こんなに可愛いくて料理も上手な絆音ちゃんと結婚なんて本当に羨ましいよ。なんか僕も結婚したくなっちゃったなー」
「遊ぶのもほどほどにしとけよ。お前は人たらしだから」
「翔に言われたくないよ、それに最近は遊ぶ暇もないくらい忙しかったんだから!このあとも類と打ち合わせだし。そのためにこの格好してたんだけどね」
食事の後、翔さんのスマホに着信があり席を外すと、玲さんはメイクポーチを取り出してお化粧を直し始めた。
黒でしっかりと引かれたアイラインや真っ赤なリップは彼の綺麗な顔立ちをさらに引き立たせている。まさにクールビューティーという言葉がぴったりで、メイクを直しているだけでもその仕草の一つ一つに色気すら感じ思わず釘付けになってしまった。
「ふふっ、そんなに見られるとなんか恥ずかしいな」
「あ、すみません!つい、見惚れてしまって...」
「あはは、ほんと可愛いね絆音ちゃんは」
「あの、大人っぽく見えるメイクのこつとか、ありますか...?」
「え?絆音ちゃんはそのままで十分だと思うけど。全体的にブラウンカラーでまとめてるのも雰囲気に合ってるし、リップも赤よりピンクの方が似合うよ。あ、もしかして年上の翔のために大人っぽくなりたいとか思ってる?」
「...はい。やっぱり翔さんから見たら私は子どものようなのかなと...。玲さんはすごくお綺麗で色気もあって、やっぱりそういう女性がお似合いだなぁと思ってしまって...」
ついそんな事を言ってしまい「あ、すみません。こんな話...」忘れてくださいと言おうとすると「ふふっ、いい事教えてあげる」と玲さんは立ち上がって私の隣に座ると声を潜める。
「正直驚いたんだ、翔のあんなに幸せそうなだらしない顔見たことなかったから。絆音ちゃんはもう十分翔を夢中にさせてると思うよ?」
「...え?」
「職業柄一つアドバイス出来るとしたら、女の色気は丁寧に自分を磨く事で出てくると思ってる。だから、普段から見えない所までしっかり気をつけておくことが大事だと思うよ?」
「...なるほど、見えない所まで丁寧に...」
「ふふっ、今のままで十分だけどね。やっぱり天使みたいに可愛いよ、赤ちゃんの時も今も」
ポンと私の頭を撫でたところで翔さんが戻ってきて「おい、勝手に触るな」と手を払っていた。
「ちょっとくらいいいでしょ?こんな純粋な天使を捕まえて独り占めなんて、悪い男だよ」
「は?」
「さ、そろそろ仕事行くよ。絆音ちゃん、ご馳走様!結婚式には必ず行くからねー」
そう言って白いハイヒールを履き手を振りながら帰って行った彼は、やはりとても男性とは思えなかった。
「朝から悪かったな、絆音」
「あ、いえ。でも、寝室を覗いた時はとても驚きました...。その、翔さんの、元カノさんとかだったら、どうしようって...」
「バカだな、そんな心配いらないよ。前にも言っただろ?この家には絆音と母さん以外の異性は入ったことないって」
じゃあ前の家には...?そう聞きそうになって言葉を飲み込んだ。そんなことを聞いても何にもならないし、きっと知らなくて良い事もあるはず...。
その後キッチンで片付けをして掃除やお洗濯など家事をしていたけれど、なんとなく気持ちが晴れない。
久しぶりのお休みだったけど、彼は疲れているだろうし今日はゆっくり過ごす事に決め、少しお買い物や散歩をした後は二人でゆっくり映画を見て過ごした。
夕食の後、久しぶりにお気に入りの入浴剤を入れてゆっくりと広い湯船に浸かりながら考えていたのは玲さんの言葉。
最近サボりがちだった髪の毛はヘアパックをし、肌はピーリングしてからしっかりとボディクリームを塗り、爪にもネイルオイルを塗った。
見えない所にも気を遣おうと、下着は黒の総レースの物を手に取る。
昔、大人っぽくなりたい一心で思い切って買ってみたものの、私にはやはり似合わないとしまっておいたのを思い出した。
私が持っている下着の中で一番透け感があり大胆。その感覚に慣れなくて少しそわそわするけれど、きっとこういう所から変えていかないと女性の色気には到達できない気がした。
リビングに戻ると、彼は珍しくウィスキーのボトルをテーブルに並べている。
「絆音も飲むか?少し強いけど」
そう言いながら差し出されたグラスを受け取り、少しだけ味見してみる。
「うっ...」
想像以上に辛口で甘さは一切ないうえに度数も高い。少し飲んだだけで喉から胸の奥にかけて焼けるような感覚に思わず咽そうになった。
「ははっ、お子様舌の絆音にはキツかったか。飲むならどれでも好きなワイン持ってきていいぞ」
...確かに私は甘いものが大好きで、お酒もフルーティなワインが好きだけど...なんか、悔しい。
今の私は"お子様"と言う言葉に敏感で、普段なら聞き流せることも流せなくて、ついムキになってしまった。