俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
「...私も、それが飲みたいです」
「無理するな、絆音が好きそうな甘口のワイン買っておいたから」
「無理してません、私にも同じの作って下さい!」
「...本当に飲むのか?」
「...飲めます!」
と意地を張って言ったものの、やっぱり私には強すぎて本当にちょっとずつしか飲み込めない。そんな私を見て、彼は笑いを堪えている。
それにまたムッとして、いつもの様に膝に乗せられたけれど頭を撫でられても今の私にはまるで子どもを宥めているように感じてしまい素直に甘えられない。
「ふっ、なに拗ねてるんだよ」
「...拗ねてません」
「なんかいつもの香りと違う...」と髪の毛を撫でていた彼は私の匂いを嗅ぐように首筋に顔を埋め、そこに唇をつける。
「んっ...」
くすぐったくて肩をすくめれば、よしよしとまた子どもを宥めるように頭を撫でられ唇を尖らせる。
「ん?ここにキスして欲しいのか?」
「ち、違います...」
本当はして欲しいけど、今日は素直に頷けない。でも大人な女性なら、こういう時は...
意を決して自分から彼の唇にそっと触れるだけのキスをした。
すると、彼は一瞬目を見開いたあと優しく笑って「よく出来ました」とまた頭をポンポンする。
うぅ...やっぱり子ども扱い...
相手にされていないようで悔しくて、今度はいつも翔さんがするみたいに優しく唇を舐めたり吸ったりして、少し開いた隙間から舌を入れ口内を撫でる。
すると、頭を撫でていた手は後頭部を抑えもう片方の手で腰をグッと引き寄せられる。
私の動きを楽しむように無抵抗だった彼は、唇を離そうとすると途端にその手に力を入れ舌を吸い離さないとばかりにさらに深いキスに変わった。
呼吸ごと奪うようなキスに苦しくなり、肩をぐいぐい押すとやっと離してくれたけれど...
「こら、自分から煽ったんだから逃げるな」
「っ、ん...」
再び噛みつかれると、次第に身体の奥が熱くなり頭はふわふわしてくる。その感覚が気持ち良くて、気づけば唇を離そうとする彼にもっととねだるように自分からキスをしていた。
「今日はやけに積極的だな。酔ってるのか?」
「...私、もう子どもじゃないです...」
「ん?」
「翔さんから見たら子どもっぽいかもしれませんし、玲さんみたいに大人な色気もありませんけど、でも...」
「何でそこに玲が出てくるんだよ、あいつは男だぞ?」
「そうですけど、私よりずっと綺麗で色気もあって...翔さんにはそういう女性が似合ってるなって...。それに、たくさんの人に翔さんの事が知られて、騒がれたり女性社員さん達に囲まれたり...。そういう場面を見るたびに、なんか気持ちが沈んで...」
きっと酔いの勢いもあるけど、胸がいっぱいで止められず最近感じていたモヤモヤが次々と口からこぼれ落ちていく。
「大人で綺麗な女性達がたくさん目をハートにして翔さんのこと見ていて、翔さんの笑顔にキャーキャーして、私が婚約者なのにって...。仕事中は秘書だけど、でも...」
「ふっ、絆音?それ、何て言うか知ってるか?」
「...公私混同?秘書失格ですか?」
「ははっ、違うよ。今のは全部、嫉妬だろ?」
「...嫉妬?」
「俺にはそうとしか聞こえなかったけど?にしても仕事中は顔色ひとつ変えずに対処してたのに、そんな事思ってたんだな」
「...ごめんなさい」
「俺は嬉しかったよ。最近の煩わしい騒ぎも、玲の余計な事も結果的に絆音の独占欲を煽ってくれたんだから感謝しないとな」
独占欲?嫉妬...?そんな言葉、考えた事もなかった。
でも、そう言われてみれば最近のモヤモヤは全部"翔さんは私の婚約者なのに..."という気持ちからきていたのかもしれない。
大人で綺麗な人を見るたびに落ち込んでいたのも、嫉妬だったのかな...。そう考えると、今までのモヤモヤがスッと腑に落ちたような気がする。
「...私、翔さんのこと、独り占めしたかったんだと思います...」
気づけば先ほどまでの意地になっていた気持ちは消え、素直にそう言っていた。
「俺はとっくに絆音のものだよ。これからもずっと、お前だけのものだ」
「...私も、翔さんだけのものに、して欲しいです...」
抱きしめて欲しくて彼の首に腕を回して自分からぎゅっと抱きつくと、ポンポンと頭を撫でた後すぐにソファに降ろさせる。
「...はぁー、こっちの気も知らないで。酔った勢いでそんな事言うと後悔するぞ?」
「...もっとぎゅって、して欲しいです。キスも...」
抱っこをねだるように両手を伸ばせば、大きな溜息をついた後困ったような顔をする彼。
あ...つい気持ちのままを行動にしてしまったけど、これじゃただの子どもだ。やっぱり大人の女性になんて程遠い...
「絆音、これ以上は俺がきつい」
やっぱり呆れられてしまった...そう思うとじわじわと視界がぼやけてきて、溢れそうになる涙をなんとか我慢する。
「...ごめん、なさい」
「絆音...?何で泣いてる?」と顔を上げられるのと同時にぽろっと雫が落ちた。
「...私が、わがまま言って困らせたから...」
「違うよ、わがままなんて思ってない。ただ...アルコールも入ってるし、これ以上触れていたら止められなくなりそうなんだよ」
「...え?」
「はぁー。絆音は経験がないから、少しずつキスから慣らしていこうと思っていたんだ。いきなり手を出すわけにはいかないと思って...ずっと我慢してたけど、あんまり可愛い事されたら歯止めが効かなくなりそうで怖いんだよ」
「...我慢?てっきり、私が子どもっぽいからそういう気持ちにはならないのかと...」
「そんなわけ無いだろ。全く...毎日我慢してただ抱きしめるだけにとどめていたっていうのに...」
「無理するな、絆音が好きそうな甘口のワイン買っておいたから」
「無理してません、私にも同じの作って下さい!」
「...本当に飲むのか?」
「...飲めます!」
と意地を張って言ったものの、やっぱり私には強すぎて本当にちょっとずつしか飲み込めない。そんな私を見て、彼は笑いを堪えている。
それにまたムッとして、いつもの様に膝に乗せられたけれど頭を撫でられても今の私にはまるで子どもを宥めているように感じてしまい素直に甘えられない。
「ふっ、なに拗ねてるんだよ」
「...拗ねてません」
「なんかいつもの香りと違う...」と髪の毛を撫でていた彼は私の匂いを嗅ぐように首筋に顔を埋め、そこに唇をつける。
「んっ...」
くすぐったくて肩をすくめれば、よしよしとまた子どもを宥めるように頭を撫でられ唇を尖らせる。
「ん?ここにキスして欲しいのか?」
「ち、違います...」
本当はして欲しいけど、今日は素直に頷けない。でも大人な女性なら、こういう時は...
意を決して自分から彼の唇にそっと触れるだけのキスをした。
すると、彼は一瞬目を見開いたあと優しく笑って「よく出来ました」とまた頭をポンポンする。
うぅ...やっぱり子ども扱い...
相手にされていないようで悔しくて、今度はいつも翔さんがするみたいに優しく唇を舐めたり吸ったりして、少し開いた隙間から舌を入れ口内を撫でる。
すると、頭を撫でていた手は後頭部を抑えもう片方の手で腰をグッと引き寄せられる。
私の動きを楽しむように無抵抗だった彼は、唇を離そうとすると途端にその手に力を入れ舌を吸い離さないとばかりにさらに深いキスに変わった。
呼吸ごと奪うようなキスに苦しくなり、肩をぐいぐい押すとやっと離してくれたけれど...
「こら、自分から煽ったんだから逃げるな」
「っ、ん...」
再び噛みつかれると、次第に身体の奥が熱くなり頭はふわふわしてくる。その感覚が気持ち良くて、気づけば唇を離そうとする彼にもっととねだるように自分からキスをしていた。
「今日はやけに積極的だな。酔ってるのか?」
「...私、もう子どもじゃないです...」
「ん?」
「翔さんから見たら子どもっぽいかもしれませんし、玲さんみたいに大人な色気もありませんけど、でも...」
「何でそこに玲が出てくるんだよ、あいつは男だぞ?」
「そうですけど、私よりずっと綺麗で色気もあって...翔さんにはそういう女性が似合ってるなって...。それに、たくさんの人に翔さんの事が知られて、騒がれたり女性社員さん達に囲まれたり...。そういう場面を見るたびに、なんか気持ちが沈んで...」
きっと酔いの勢いもあるけど、胸がいっぱいで止められず最近感じていたモヤモヤが次々と口からこぼれ落ちていく。
「大人で綺麗な女性達がたくさん目をハートにして翔さんのこと見ていて、翔さんの笑顔にキャーキャーして、私が婚約者なのにって...。仕事中は秘書だけど、でも...」
「ふっ、絆音?それ、何て言うか知ってるか?」
「...公私混同?秘書失格ですか?」
「ははっ、違うよ。今のは全部、嫉妬だろ?」
「...嫉妬?」
「俺にはそうとしか聞こえなかったけど?にしても仕事中は顔色ひとつ変えずに対処してたのに、そんな事思ってたんだな」
「...ごめんなさい」
「俺は嬉しかったよ。最近の煩わしい騒ぎも、玲の余計な事も結果的に絆音の独占欲を煽ってくれたんだから感謝しないとな」
独占欲?嫉妬...?そんな言葉、考えた事もなかった。
でも、そう言われてみれば最近のモヤモヤは全部"翔さんは私の婚約者なのに..."という気持ちからきていたのかもしれない。
大人で綺麗な人を見るたびに落ち込んでいたのも、嫉妬だったのかな...。そう考えると、今までのモヤモヤがスッと腑に落ちたような気がする。
「...私、翔さんのこと、独り占めしたかったんだと思います...」
気づけば先ほどまでの意地になっていた気持ちは消え、素直にそう言っていた。
「俺はとっくに絆音のものだよ。これからもずっと、お前だけのものだ」
「...私も、翔さんだけのものに、して欲しいです...」
抱きしめて欲しくて彼の首に腕を回して自分からぎゅっと抱きつくと、ポンポンと頭を撫でた後すぐにソファに降ろさせる。
「...はぁー、こっちの気も知らないで。酔った勢いでそんな事言うと後悔するぞ?」
「...もっとぎゅって、して欲しいです。キスも...」
抱っこをねだるように両手を伸ばせば、大きな溜息をついた後困ったような顔をする彼。
あ...つい気持ちのままを行動にしてしまったけど、これじゃただの子どもだ。やっぱり大人の女性になんて程遠い...
「絆音、これ以上は俺がきつい」
やっぱり呆れられてしまった...そう思うとじわじわと視界がぼやけてきて、溢れそうになる涙をなんとか我慢する。
「...ごめん、なさい」
「絆音...?何で泣いてる?」と顔を上げられるのと同時にぽろっと雫が落ちた。
「...私が、わがまま言って困らせたから...」
「違うよ、わがままなんて思ってない。ただ...アルコールも入ってるし、これ以上触れていたら止められなくなりそうなんだよ」
「...え?」
「はぁー。絆音は経験がないから、少しずつキスから慣らしていこうと思っていたんだ。いきなり手を出すわけにはいかないと思って...ずっと我慢してたけど、あんまり可愛い事されたら歯止めが効かなくなりそうで怖いんだよ」
「...我慢?てっきり、私が子どもっぽいからそういう気持ちにはならないのかと...」
「そんなわけ無いだろ。全く...毎日我慢してただ抱きしめるだけにとどめていたっていうのに...」