俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
翔side
それから、嫌がる絆音を宥めながら一緒に風呂に入り髪の毛を乾かしてからベッドルームへ向かう。
柔らかい毛布を口元まで被るとすぐにうとうとし始めた彼女を抱きよせ、さっきから気になっていた事を聞いてみる。
「なぁ、絆音は子どもは欲しい?」
「...え?こ、子ども、ですか...?」
「もう結婚したし希望を聞いておきたいと思って」
「えっと...翔さんは?」
「俺は...このままずっと二人でいるのも良いし、もし子どもができたらそれはそれで楽しいだろうなとも思うよ」
「...私もそう思います。でも、もう少しお仕事もしたいですし、今すぐというのは...」
「わかってるよ、俺もまだ二人でいたい。それに、どうしても妊娠出産の負担を背負うのは女性だから。絆音の気持ちが最優先だ」
「...なんか、急に結婚した事を実感してきました...」
「ふっ、そうだな。婚姻届一枚提出しただけで、特に生活も変わらなかったしな」
「なんだか不安になってきました...。パーティーもですけど、これからちゃんと翔さんの妻が務まるのか...」
「ははっ、もうその心配は遅いだろ?それに今まで通りで十分だよ。パーティーだって去年まで秘書としてしっかりやっていたんだから心配いらないよ」
「...そうですね、根本的な所は同じですし。去年までと同じだと思えばいいんですね」
「まぁ、妻にしか出来ない役目もちゃんと果たしてもらいたいけどな?」
そう言いながら絆音を組み敷きキスを落とすと「んっ、今日は寝るんじゃ...」と肩を押してくる。
「キスだけ」
そのまましばらく彼女の唇を堪能し「おやすみ」と頭を撫でると、とろんとした顔で何か言いたそうにしながら「...おやすみ、なさい」と小さく呟く。
「今日は寝るんだろ?それとも...続き、して欲しい?」
「っ...」
赤い顔で唇を尖らせながら目で訴えるように俺を見つめている彼女の耳元に「ちゃんと言って?」と囁けば「...続き、して欲しい、です」とぎゅっと首に抱きついてくる。
自分で仕向けておきながらその言動に欲求が煽られ、「もう、無理...」とぐったりするまでぐずぐずに抱き潰してしまった。
そして迎えたパーティー当日。
絆音は朝からサンドイッチを作ってくれていたが、その姿を見ながら少し複雑な思いだった。
去年の今日起きた事がどうしても頭を掠める。
今でもあの時の絶望感や喪失感は鮮明に覚えているし、また何か起きたらと怖くなる。
どうしてもあの時の事が感情と共に蘇ってきて、朝から絆音を離せない。少しでも手を離せば、遠くへ消えていってしまうのではないかと本気で心配になる。
「...あの、やり難いんですけど...。もう少しで出来るので着替えてきてください」
「ん、もう少しだけ」
後ろから抱きしめていると何度も苦情を言われている。
それでも不安をかき消したくて絆音がここにいる事を感じたくて腕を緩められない。
「...翔さん?冷蔵庫開けたいんですけど...」
仕方なく離れ着替えて戻ると、コーヒーを淹れて二人で朝ごはんをいただいた。
「絆音、今日は絶対俺から離れるなよ?」
「はい、妻としてしっかり役目を務めます」
「もうそんな事はいいから、とにかく俺から離れるな。わかったか?」
「でも、挨拶が終わったらデザート食べてもいいですか...?」
「もちろんいいけど、一人で行くなよ?もしどうしても離れなきゃいけなくなったら、必ず母さんか類のそばにいろ。いいか?今日のお前は秘書じゃない、副社長の妻に取り入ろうとするやつも大勢いる。だから絶対一人になったり隙を見せるなよ?」
「え?類くんも出席するんですか?」
「そうだけど!今言った事ちゃんと聞いてたのか⁈」
全く...俺が真剣に話しているというのに...。
プライベートモードの頼りない絆音に心の中でため息をつきながらも、仕事モードの彼女を信じようと自分に言い聞かせた。
それから、嫌がる絆音を宥めながら一緒に風呂に入り髪の毛を乾かしてからベッドルームへ向かう。
柔らかい毛布を口元まで被るとすぐにうとうとし始めた彼女を抱きよせ、さっきから気になっていた事を聞いてみる。
「なぁ、絆音は子どもは欲しい?」
「...え?こ、子ども、ですか...?」
「もう結婚したし希望を聞いておきたいと思って」
「えっと...翔さんは?」
「俺は...このままずっと二人でいるのも良いし、もし子どもができたらそれはそれで楽しいだろうなとも思うよ」
「...私もそう思います。でも、もう少しお仕事もしたいですし、今すぐというのは...」
「わかってるよ、俺もまだ二人でいたい。それに、どうしても妊娠出産の負担を背負うのは女性だから。絆音の気持ちが最優先だ」
「...なんか、急に結婚した事を実感してきました...」
「ふっ、そうだな。婚姻届一枚提出しただけで、特に生活も変わらなかったしな」
「なんだか不安になってきました...。パーティーもですけど、これからちゃんと翔さんの妻が務まるのか...」
「ははっ、もうその心配は遅いだろ?それに今まで通りで十分だよ。パーティーだって去年まで秘書としてしっかりやっていたんだから心配いらないよ」
「...そうですね、根本的な所は同じですし。去年までと同じだと思えばいいんですね」
「まぁ、妻にしか出来ない役目もちゃんと果たしてもらいたいけどな?」
そう言いながら絆音を組み敷きキスを落とすと「んっ、今日は寝るんじゃ...」と肩を押してくる。
「キスだけ」
そのまましばらく彼女の唇を堪能し「おやすみ」と頭を撫でると、とろんとした顔で何か言いたそうにしながら「...おやすみ、なさい」と小さく呟く。
「今日は寝るんだろ?それとも...続き、して欲しい?」
「っ...」
赤い顔で唇を尖らせながら目で訴えるように俺を見つめている彼女の耳元に「ちゃんと言って?」と囁けば「...続き、して欲しい、です」とぎゅっと首に抱きついてくる。
自分で仕向けておきながらその言動に欲求が煽られ、「もう、無理...」とぐったりするまでぐずぐずに抱き潰してしまった。
そして迎えたパーティー当日。
絆音は朝からサンドイッチを作ってくれていたが、その姿を見ながら少し複雑な思いだった。
去年の今日起きた事がどうしても頭を掠める。
今でもあの時の絶望感や喪失感は鮮明に覚えているし、また何か起きたらと怖くなる。
どうしてもあの時の事が感情と共に蘇ってきて、朝から絆音を離せない。少しでも手を離せば、遠くへ消えていってしまうのではないかと本気で心配になる。
「...あの、やり難いんですけど...。もう少しで出来るので着替えてきてください」
「ん、もう少しだけ」
後ろから抱きしめていると何度も苦情を言われている。
それでも不安をかき消したくて絆音がここにいる事を感じたくて腕を緩められない。
「...翔さん?冷蔵庫開けたいんですけど...」
仕方なく離れ着替えて戻ると、コーヒーを淹れて二人で朝ごはんをいただいた。
「絆音、今日は絶対俺から離れるなよ?」
「はい、妻としてしっかり役目を務めます」
「もうそんな事はいいから、とにかく俺から離れるな。わかったか?」
「でも、挨拶が終わったらデザート食べてもいいですか...?」
「もちろんいいけど、一人で行くなよ?もしどうしても離れなきゃいけなくなったら、必ず母さんか類のそばにいろ。いいか?今日のお前は秘書じゃない、副社長の妻に取り入ろうとするやつも大勢いる。だから絶対一人になったり隙を見せるなよ?」
「え?類くんも出席するんですか?」
「そうだけど!今言った事ちゃんと聞いてたのか⁈」
全く...俺が真剣に話しているというのに...。
プライベートモードの頼りない絆音に心の中でため息をつきながらも、仕事モードの彼女を信じようと自分に言い聞かせた。