俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
 そして走り出した車の中では、永遠とお説教が続いた。
 「おい絆音、聞いているのか?」
 「はい、ごめんなさい...」
 「何が?それは何に対してのごめんなさい?俺が言いたいのは...」
 謝罪の言葉も火に油状態。もう真摯に聞くしかないと覚悟し家に着くのを待ったけれど、彼は一緒に車を降り部屋に入ってもなおお説教は続く。
 「そもそも、このマンションもセキュリティが甘すぎる。それから...」
 次第に話は外れていき、気づけば今回の件ではない事まで怒られる始末...。
 しばらくして言いたい事を言い切った様子の彼は「ふぅー」と長く息を吐くと立ち上がり玄関へ向かった。
 「もう二度と合コンなんて危険な所に自ら行くようなマネするなよ。それから、来週末母さんの誕生日だから、絆音も実家帰ってこいよ」
 「う、うん。晴くんありがとう、今日は本当にごめんなさい...」
 「分かればいいよ。ゲームしないで早く寝ろよ?」そう言って私の頭をポンポンしてから出て行った。
 少し過剰なほど心配性なのは昔からだけど、こんなに怒られるとは...。
 でも、忙しい中迎えにきてくれたみたいだし、北田さんからも助けてもらったし感謝しないと。
 もうほとんど酔いはさめていて、そのままシャワーを浴び言われた通りパソコンは開かずベッドに入った。

 そして週明け月曜日、いつもの様に副社長室で今日のスケジュールを読み上げる私に彼は鋭い視線を送っている。
 「あ、あの何か...?」
 「...いや、別に」
 ふっと目を逸らし手にしている書類に視線を戻す。
 私も合コンの件もありなんとなく気まずく、用が済むと足早に自席へと戻った。
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