俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
風戸病院から程近い場所にある晴くんのマンションに到着し部屋に入ると、美雨さんがキッチンでご飯を作っていた。
「絆音ちゃん、いらっしゃい。もうすぐできるから一緒に食べましょう?ご飯まだでしょ?」
「...はい、ありがとうございます」
用意を手伝い三人でお鍋を食べながら、今日はお昼を食べていなかったことに気づく。空っぽの胃に温かいご飯が染み渡っていくようだった。
「絆音、あの週刊誌読んだ。どうしてあんな物が発売される事になったんだ?」
「私も分からないの...。前に経済誌に載った翔さんがSNSで話題になっていて、その延長のような感じなんだけど...。突然結婚を発表したから相手の詮索が始まって、それで記者の人が私の事を調べたみたいで...」
「じゃあ、勝手にあんな記事を載せられたのか?」
「うん、昨日突然あの雑誌が送られてきて、会社の前でその記事を書いた記者さんに待ち伏せされていて...」
「は?勝手にお前の過去を探って悪者扱いするような記事を書いておいて、おまけに待ち伏せだと...?」
「ずいぶんひどいわね、その記者の人。それで絆音ちゃん大丈夫だったの?」
「うん、同僚の女の子に助けてもらって...。でも、未解決事件を追っていてその話が聞きたいってしばらく着いてこられて、ちょっと怖かった...」
「絶対許せない!というか翔は何やってたんだよ?あんな記事載せられておまけに絆音を危ない目に合わせて...」
「勝手に出てきた私が悪いの、翔さんは何も悪くない。でも、もう会社にも彼にも迷惑になりたくなくて...その、今日で会社、辞めてきたの...」
「はぁ⁈...まさかお前黙って出てきたのか?」
「...もう、翔さんの秘書でも妻でも居られないと思って...」
「全くお前たちは...。とりあえずスマホ出せ」
「え?」
「勝手に出てきたなら、翔から連絡きてるだろ?俺が話してやるよ」
そう言われてバッグからスマホを出すと、着信とメッセージは合わせると五十件を超えている...
「うわ、めちゃくちゃ来てるじゃん」
「それだけ心配してるのよ」
「でも、もう...」
通知画面を見つめていると、突然振動し着信音が響いた。
ビクッとして手から落としてしまったスマホを晴くんが拾い上げ耳にあてる。
「もしもし、翔か? ああ、絆音ならうちにいるよ、でもお前には会わせない。絆音を泣かせるような事をしたら即刻離婚だと言ったよな?」と威圧的な声で言った後、席を立ってしばらく話をして「...わかった、絆音にも伝えておくよ」と電話を切った。
「とにかく絆音と話をしたいそうだ。本当は今日約束していたんだろ?それから、山内さんに預けた物は俺が全て破棄したと伝えろって」
「預けた物って?」
「...引き継ぎ書と退職願と、離婚届を...」
「離婚届も?絆音ちゃん、本当にそれで良いの?堂上さんはそんな事望んでいないんじゃない?」
「あいつの事だからビリビリに破り捨てたんだろうな。まぁ、でもあいつも自分の妻をあんな風に書かれて黙ってるやつじゃないって事だ。翔にはちゃんと策があるそうだよ」
「...策?」
「ああ、でもその前に。絆音、両親の事故の事は何も覚えていないんだよな?」
「...うん、思い出せない。それに、私は事故と聞いていたから...」
「俺もそう聞いてるよ、ただあの時俺たちはまだ子どもだった。母さん達に聞けば何か知っているかもしれないな。それともう一つ。お前は祖父母の存在を知っているか?」
「...祖父母?...会ったことないしいないものだと思ってた。...考えてみたら私、家族の事何も知らなかったんだね...」
「それは仕方ないよ。それに俺も大人になるまで知らなかったし、気にもしていなかったから」
「...知らなかったって?」
「母さんに聞いた話だけど、絆音ももう大人だから聞きたいなら話すよ。俺たちの母方の祖父母の事」
「絆音ちゃん、いらっしゃい。もうすぐできるから一緒に食べましょう?ご飯まだでしょ?」
「...はい、ありがとうございます」
用意を手伝い三人でお鍋を食べながら、今日はお昼を食べていなかったことに気づく。空っぽの胃に温かいご飯が染み渡っていくようだった。
「絆音、あの週刊誌読んだ。どうしてあんな物が発売される事になったんだ?」
「私も分からないの...。前に経済誌に載った翔さんがSNSで話題になっていて、その延長のような感じなんだけど...。突然結婚を発表したから相手の詮索が始まって、それで記者の人が私の事を調べたみたいで...」
「じゃあ、勝手にあんな記事を載せられたのか?」
「うん、昨日突然あの雑誌が送られてきて、会社の前でその記事を書いた記者さんに待ち伏せされていて...」
「は?勝手にお前の過去を探って悪者扱いするような記事を書いておいて、おまけに待ち伏せだと...?」
「ずいぶんひどいわね、その記者の人。それで絆音ちゃん大丈夫だったの?」
「うん、同僚の女の子に助けてもらって...。でも、未解決事件を追っていてその話が聞きたいってしばらく着いてこられて、ちょっと怖かった...」
「絶対許せない!というか翔は何やってたんだよ?あんな記事載せられておまけに絆音を危ない目に合わせて...」
「勝手に出てきた私が悪いの、翔さんは何も悪くない。でも、もう会社にも彼にも迷惑になりたくなくて...その、今日で会社、辞めてきたの...」
「はぁ⁈...まさかお前黙って出てきたのか?」
「...もう、翔さんの秘書でも妻でも居られないと思って...」
「全くお前たちは...。とりあえずスマホ出せ」
「え?」
「勝手に出てきたなら、翔から連絡きてるだろ?俺が話してやるよ」
そう言われてバッグからスマホを出すと、着信とメッセージは合わせると五十件を超えている...
「うわ、めちゃくちゃ来てるじゃん」
「それだけ心配してるのよ」
「でも、もう...」
通知画面を見つめていると、突然振動し着信音が響いた。
ビクッとして手から落としてしまったスマホを晴くんが拾い上げ耳にあてる。
「もしもし、翔か? ああ、絆音ならうちにいるよ、でもお前には会わせない。絆音を泣かせるような事をしたら即刻離婚だと言ったよな?」と威圧的な声で言った後、席を立ってしばらく話をして「...わかった、絆音にも伝えておくよ」と電話を切った。
「とにかく絆音と話をしたいそうだ。本当は今日約束していたんだろ?それから、山内さんに預けた物は俺が全て破棄したと伝えろって」
「預けた物って?」
「...引き継ぎ書と退職願と、離婚届を...」
「離婚届も?絆音ちゃん、本当にそれで良いの?堂上さんはそんな事望んでいないんじゃない?」
「あいつの事だからビリビリに破り捨てたんだろうな。まぁ、でもあいつも自分の妻をあんな風に書かれて黙ってるやつじゃないって事だ。翔にはちゃんと策があるそうだよ」
「...策?」
「ああ、でもその前に。絆音、両親の事故の事は何も覚えていないんだよな?」
「...うん、思い出せない。それに、私は事故と聞いていたから...」
「俺もそう聞いてるよ、ただあの時俺たちはまだ子どもだった。母さん達に聞けば何か知っているかもしれないな。それともう一つ。お前は祖父母の存在を知っているか?」
「...祖父母?...会ったことないしいないものだと思ってた。...考えてみたら私、家族の事何も知らなかったんだね...」
「それは仕方ないよ。それに俺も大人になるまで知らなかったし、気にもしていなかったから」
「...知らなかったって?」
「母さんに聞いた話だけど、絆音ももう大人だから聞きたいなら話すよ。俺たちの母方の祖父母の事」