俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
マンションへ帰ってお料理を並べると、リースを模したサラダやローストチキンにパエリアなどとても華やかでクリスマスらしい食卓になった。
そして真ん中に置かれたホールケーキは、真っ白なクリームでお花が描かれた上に雪が降ったようにキラキラとシルバーのアラザンが飾られていてとても上品。
美味しそうなのはもちろん、芸術作品のようにとても綺麗で、ナイフをいれるのが勿体無いほどだった。
「翔さん、ありがとうございます。お料理もケーキもとっても美味しかったです!」
「最近は一緒に食事をする時間もとれなかったから、二人でゆっくりするのも久しぶりだな」
「嬉しいです。その、好きな人と過ごすクリスマスは、初めてだったので...」
そんな話をしながらフルーティでとても美味しい甘口のシャンパンを頂いていた。
「夫婦になって一緒に過ごす初めてのクリスマスか。じゃあ、これも初めてのクリスマスプレゼントだな」
「え...?プレゼント、用意して下さっていたんですか...?」
「でも何が欲しいのか分からなかったから、俺が着けていて欲しいものを選んだ」
小さな箱に結ばれた真っ赤なリボンを解きそっと開けると、中にはハート型のダイヤモンドが一つ輝くブレスレット。
「わぁ、可愛い...」
目立ちすぎずシンプルなデザインながらもピンクゴールドの優しい煌めきがとても上品で可愛らしい。
彼がそれを私の左手首につけてくれると「絆音の白い肌に似合うな」としばらく眺めた後ふっと自傷気味に笑う。
「店員によると、ブレスレットは手錠を連想させることから独占欲や束縛したいという気持ちの表れらしい。無意識だったがこれを選んだ時はまさにそんな気持ちだったから、ぴったりだと思ったよ。またどこかへ勝手に行ってしまわないように、俺の側から離れないように縛り付けておきたいと思っていたから」
「翔さん...ありがとうございます。このブレスレットも、その気持ちもとても嬉しいです。私も、もう離れたくありません...。こんな気持ちも、初めてです...」
「ふっ、これからも絆音の初めては全部俺がもらうよ。...でも、俺も初めてだった。こんなに誰かの為に真剣にプレゼントを悩んだ事も、こんな気持ちになる事も」そう言ってグラスを置くと膝に乗せられ、少し熱を帯びた瞳に見つめられる。
「こんなに愛おしいと思う事も、失うのが怖いと思う事も。離婚届を渡された事も、その時の絶望感も焦燥感も、全部初めてだった」
「...ごめんなさい」
「ずっとぐちゃぐちゃした感情がすっきりしないんだ。思いきり可愛がって甘やかしてやりたい気持ちと、もう俺から離れられないように縛り付けてめちゃくちゃにしてやりたい気持ちと」
「っ...」
「なぁ、俺のこの気持ちも全部、受け取ってくれるよな?」
耳元でそう言って身体を撫で始めた彼の手を掴み「あ、あの!私も、受け取って欲しいものがあるんです」と、流されてしまう前に渡しておこうとパッと膝から降りる。
そして、きょとんとしている彼に私からも用意しておいたプレゼントを手渡した。
「...俺に?」
「はい、私からも初めてのクリスマスプレゼントです...」
「絆音...ありがとう」
私も翔さんが欲しいものが分からなかったし、そもそもプレゼントを用意するかどうかも迷っていた。でも先週美雨さんにお買い物に誘ってもらった時、絶対に用意した方がいいと言われ彼女にアドバイスを貰いながら選んでいた。
「これは?」
「タンブラーです。最近仕事中も温かいお茶やコーヒーを飲まれる事が多いので、保温機能があるものを選んでみたんですが...使ってもらえますか...?」
「もちろん。絆音からの初めてのプレゼント、大事にするよ。ありがとう」
彼がラッピングを剥がしている間もとてもドキドキした。でも、嬉しそうに優しく微笑んで頭を撫でてくれたのでほっと胸を撫で下ろした。
「私、これを選びながら思ったんです。いつも翔さんにもらってばかりだったなぁって...」
「ん?」
「物だけじゃなくて、翔さんからたくさん幸せをもらっていたなぁって、離れている時にもすごく思ったんです...。それに、昔から助けてもらってばかりで私は何も返せていないなって...。だから、これからは私も翔さんを助けたいです。頼りないと思いますけど、でも...」
私が言い切る前にシャンパンの香りのキスで唇を塞がれてしまった。
再び膝に乗せられると、後頭部と腰をグッと押さえられ熱い舌が入り込んで口内をくすぐる。
「あんまり可愛いこと言われると、歯止めが効かなくなる。それに俺だって、いつも絆音に癒されて幸せも愛ももらってるよ。もちろんプレゼントは嬉しかったけど、俺は絆音がいれば何もいらない」
「そんな...私は何も出来てないです...。もっと翔さんにお返ししたいです」
「じゃあ、俺のこと助けてくれる?」
「もちろんです。でも、何からですか...?」
「さっきも言ったけど、ぐちゃぐちゃした感情が爆発しそうで困ってるんだ。俺を助けられるのは絆音しかいないだろう?」
「っ...、はい」
そして真ん中に置かれたホールケーキは、真っ白なクリームでお花が描かれた上に雪が降ったようにキラキラとシルバーのアラザンが飾られていてとても上品。
美味しそうなのはもちろん、芸術作品のようにとても綺麗で、ナイフをいれるのが勿体無いほどだった。
「翔さん、ありがとうございます。お料理もケーキもとっても美味しかったです!」
「最近は一緒に食事をする時間もとれなかったから、二人でゆっくりするのも久しぶりだな」
「嬉しいです。その、好きな人と過ごすクリスマスは、初めてだったので...」
そんな話をしながらフルーティでとても美味しい甘口のシャンパンを頂いていた。
「夫婦になって一緒に過ごす初めてのクリスマスか。じゃあ、これも初めてのクリスマスプレゼントだな」
「え...?プレゼント、用意して下さっていたんですか...?」
「でも何が欲しいのか分からなかったから、俺が着けていて欲しいものを選んだ」
小さな箱に結ばれた真っ赤なリボンを解きそっと開けると、中にはハート型のダイヤモンドが一つ輝くブレスレット。
「わぁ、可愛い...」
目立ちすぎずシンプルなデザインながらもピンクゴールドの優しい煌めきがとても上品で可愛らしい。
彼がそれを私の左手首につけてくれると「絆音の白い肌に似合うな」としばらく眺めた後ふっと自傷気味に笑う。
「店員によると、ブレスレットは手錠を連想させることから独占欲や束縛したいという気持ちの表れらしい。無意識だったがこれを選んだ時はまさにそんな気持ちだったから、ぴったりだと思ったよ。またどこかへ勝手に行ってしまわないように、俺の側から離れないように縛り付けておきたいと思っていたから」
「翔さん...ありがとうございます。このブレスレットも、その気持ちもとても嬉しいです。私も、もう離れたくありません...。こんな気持ちも、初めてです...」
「ふっ、これからも絆音の初めては全部俺がもらうよ。...でも、俺も初めてだった。こんなに誰かの為に真剣にプレゼントを悩んだ事も、こんな気持ちになる事も」そう言ってグラスを置くと膝に乗せられ、少し熱を帯びた瞳に見つめられる。
「こんなに愛おしいと思う事も、失うのが怖いと思う事も。離婚届を渡された事も、その時の絶望感も焦燥感も、全部初めてだった」
「...ごめんなさい」
「ずっとぐちゃぐちゃした感情がすっきりしないんだ。思いきり可愛がって甘やかしてやりたい気持ちと、もう俺から離れられないように縛り付けてめちゃくちゃにしてやりたい気持ちと」
「っ...」
「なぁ、俺のこの気持ちも全部、受け取ってくれるよな?」
耳元でそう言って身体を撫で始めた彼の手を掴み「あ、あの!私も、受け取って欲しいものがあるんです」と、流されてしまう前に渡しておこうとパッと膝から降りる。
そして、きょとんとしている彼に私からも用意しておいたプレゼントを手渡した。
「...俺に?」
「はい、私からも初めてのクリスマスプレゼントです...」
「絆音...ありがとう」
私も翔さんが欲しいものが分からなかったし、そもそもプレゼントを用意するかどうかも迷っていた。でも先週美雨さんにお買い物に誘ってもらった時、絶対に用意した方がいいと言われ彼女にアドバイスを貰いながら選んでいた。
「これは?」
「タンブラーです。最近仕事中も温かいお茶やコーヒーを飲まれる事が多いので、保温機能があるものを選んでみたんですが...使ってもらえますか...?」
「もちろん。絆音からの初めてのプレゼント、大事にするよ。ありがとう」
彼がラッピングを剥がしている間もとてもドキドキした。でも、嬉しそうに優しく微笑んで頭を撫でてくれたのでほっと胸を撫で下ろした。
「私、これを選びながら思ったんです。いつも翔さんにもらってばかりだったなぁって...」
「ん?」
「物だけじゃなくて、翔さんからたくさん幸せをもらっていたなぁって、離れている時にもすごく思ったんです...。それに、昔から助けてもらってばかりで私は何も返せていないなって...。だから、これからは私も翔さんを助けたいです。頼りないと思いますけど、でも...」
私が言い切る前にシャンパンの香りのキスで唇を塞がれてしまった。
再び膝に乗せられると、後頭部と腰をグッと押さえられ熱い舌が入り込んで口内をくすぐる。
「あんまり可愛いこと言われると、歯止めが効かなくなる。それに俺だって、いつも絆音に癒されて幸せも愛ももらってるよ。もちろんプレゼントは嬉しかったけど、俺は絆音がいれば何もいらない」
「そんな...私は何も出来てないです...。もっと翔さんにお返ししたいです」
「じゃあ、俺のこと助けてくれる?」
「もちろんです。でも、何からですか...?」
「さっきも言ったけど、ぐちゃぐちゃした感情が爆発しそうで困ってるんだ。俺を助けられるのは絆音しかいないだろう?」
「っ...、はい」