俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
 そのままソファに押し倒されると、荒々しいキスの雨を降らせながら両手を一纏めにされる。
 身動きが出来なくなった私を、猛烈な熱を宿した瞳で見下ろされゾクっと身体が震えた。
 「今夜はじっくり教えてやる。俺がどれだけお前を愛しているか、勝手に俺から離れたらどうなるのか」
 すぐに意地悪な指に弱い所ばかりを攻められ何度も高められる。私の小さな抵抗など、今日は全くお構いなし。
 溢れているそこにつーっと舌を這わされ指で中を擦りながら敏感な所にキスをしたりちゅっと吸われると、今まで感じた事がないほど強い快感に襲われた。
 その後も、初めての体勢に初めての感覚...おまけに散々焦らされ理性など崩れ落ち、気づけば自分からねだるように必死に彼にしがみついていた。
 「可愛い...」
 そう呟くとぐずぐずになった私を抱き上げ、ベッドルームとは反対に歩いて行く。
 「...翔さん?」
 「風呂入るぞ、絆音も汗かいたみたいだし」
 「うっ...」
 「可愛かったよ。でも、まだまだこれからだから覚悟しておけ」
 「へ...?」
 「まだまだ絆音が知らない事、たくさん教えてやるよ」
 その不適な笑みに背中がヒヤッとした。
 そして、宣言通りお風呂でも初めての事ばかりで、彼の思いのままに翻弄され続けぐったりと立つ事も出来なくなった私をベッドまで運んでくれた。

 ぼんやりと微睡の中うとうとしていると温かい身体に包まれる。
 「可愛い過ぎて止まらなくなった」
 「...今まですごく手加減してくれていた事がよくわかりました...」
 「ふっ、毎日こんなに抱いたらさすがに嫌われると思ったから。でも、全部初めてだっただろう?」
 「...はい」
 「絆音の初めては全部俺のものだな」
 「あ...でもファーストキスは...」
 「いや俺だろう?それ以上前に誰かとした記憶があるのか?」
 「いえ、キスと言っても事故のような...子どもの頃の話です」
 「だから、それ俺だろ?庭で晴臣とキャッチボールしてて、類と絆音が四葉のクローバーか何かを探してた時」
 「...へ?そう、ですけど...でも、あの時草むらに入ったボールを探してて私が転んだ拍子に唇がぶつかってしまったのは、晴くんだったと...」
 「...は?お前ずっとあれを晴臣だと思っていたのか...?」
 「...翔さんだったんですか?」
 「はぁー、俺はこんなに鮮明に覚えてるのに...。あれは晴臣じゃない、俺だ!だからお前の初めては全部俺のだ」
 そう言って私に乗っかり、ちゃんと思い出せと言わんばかりの激しいキスに思わず肩を押し返すけどびくともしない。
 「他の男とキスした記憶なんか塗り替えてやる」
 「も、もう無理です!それに、本当は翔さんだった訳ですし...」
 「そういう問題じゃない。そんな記憶、許さない」
 「そ、そんな...待って下さい!本当に、もう...」
 バスローブの中に侵入してくる手を掴んで、もうそんな体力はないと目で訴えてみるけれど...
 「そんな目で見ても許してやらない。俺とのファーストキスを忘れているなんて...その上別の男だったと勘違いしていたなんて絶対許さない」
 結局、私が力尽きて眠ってしまうまで、たくさんキスをしながら彼の愛を身体に刻み込まれた。

 そして、無事に仕事納めをして年末休みに入ると、翔さんが選んでくれていた結婚式場を見て回った。
 ステンドガラスが美しい大聖堂のようなチャペルから、海が綺麗に見える真っ白な式場、そして最後に大きな桜の木がそびえる関東では有名な大神宮の境内も見学させてもらった。
 「うわぁ、大きな木ですね...」
 「桜が満開になったら壮観だろうな」
 「素敵ですね、桜が舞い散る中で結婚式なんて」
 「綺麗だろうな。ここにするか?」
 「でも、予約は一年先まで埋まっていましたよね...」
 「そうだな、まだ先になるけど絆音が気に入った場所で式をあげたい」
 そんな話をしながら、どこも素敵だったので決めきれず一旦保留しその日は帰宅した。
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