俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
晴れ間も見えますが油断は禁物です
 今日は、私の母親の姉である朝香(あさか)伯母さんの誕生日。
 彼女はお料理が好きで教室を開いているほどなので、自分の誕生日であってもいつもたくさんの料理を作って振る舞ってくれる。
 ケーキも手作りする事もあるけれど、今年は百貨店で人気のフルーツタルトを予約していて、それを晴くんの婚約者である美雨(みう)さんと一緒に受け取りに行く事になっていた。
 彼女は薬剤師をしていて、二人はもう八年ほどの付き合いで婚約もしている。昔から実家にもよく遊びに来ていて私とも仲良くしてくれ、優しくて頼れる美雨さんを本当のお姉ちゃんのように私は慕っている。

 夕方彼女が車で迎えにきてくれ、一緒にケーキ屋さんへと向かった。
 「絆音ちゃんお仕事忙しそうね。なんか少し顔が疲れてるよ?」
 「そ、そうですか?お仕事はそれなりにですけど、実は...」と先週の合コンの話をした。
 「ふふっ、晴臣が激怒している姿が想像つくわ。心配で仕方なかったでしょうね。でも絆音ちゃんも合コンとか興味ないんでしょ?だったらお誘いもハッキリ断らないとだめよ?」
 「はい、以後気をつけます...」
 そんな話をしながらケーキを受け取りお花屋さんに寄ってから、実家に到着すると拓人(たくと)伯父さんが迎えてくれた。
 伯父さんは元々外科医で、現在は代々続いている風戸病院の院長を勤めている為昔からすごく忙しかった。
 それでも、休みの日は急に出かけようと言って旅行に連れて行ってくれたり、私の学校行事も見に来てくれたり家族思いのとても優しい人だ。

 リビングに入ると主役である伯母さんは、鼻歌交じりに料理を仕上げている。
 「あ、絆音ちゃんお帰り!美雨さんもいらっしゃい」
 「朝香伯母さん、お誕生日おめでとう」
 「あら、とっても綺麗ね!二人ともありがとう!まだ晴臣が来てないから、ゆっくりしてて?」
 そして晴くんも父親の病院を継ぐためお医者さんになった。現在は心臓血管外科医として働いているけれど、来週から約一年ほど臨床研修の為渡米する予定なのだそう。
 「私手伝うね、何したらいい?」
 「じゃあ絆音ちゃんには盛り付けお願いしようかな」
 私は昔からキッチンで一緒に料理をする事が好きだった。
 中学生になった頃から色々とレシピを教えてもらい、今でもカレーはスパイスから作るのが好き。
 三人でお料理をテーブルに並べ終えた頃、ちょうど晴くんも帰宅しみんなで食事を始めた。
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