俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
 そして翌週末、類くんと会ってゲームをする事になり私のマンションに来てもらう事にした。
 約束の時間を少し過ぎた頃インターホンが鳴り、ドアを開けるとスーツ姿の類くんが立っている。
 「遅くなってごめんね」
 「お疲れ様!お腹は空いてる?ご飯用意したんだけど...良かったら一緒に食べよう?」
 「嬉しい!しかも俺の好きなものばっかりだ!あ、これお土産ね。あと、玄関にこれかかってたよ?」そう言ってワインのボトルと小さな紙袋を渡される。
 「え?なんだろう...」
 この辺に知り合いはいないし、玄関のドアノブにかけるなんて...間違いかな?
 そう思いながら中を見てみると、都内でも有名な高級店のチョコレートの箱が入っていた。
 「チョコレート?誰からか分かるの?」
 「ううん...わからない。どうしてかけてあったのかな...?」
 「え?なんか気味悪いし食べない方がいいんじゃない...?」
 「そうだね、間違いだったら申し訳ないけど...」
 だからといってすぐにゴミ箱に捨てる事も出来ず、とりあえず玄関に置いておくことにした。

 「ねえ、絆音ちゃん。今更ながら一応確認なんだけど、恋人はこの状況を知っても怒らない?」
 「...へ?」
 「仮にも幼馴染とはいえ俺も男だよ?部屋で二人きりなんて良くは思わないんじゃないかと思って」
 「あ、そっか。類くんの彼女さんは嫌かな?ごめんね、そこまで考えられていなくて...」
 「いや、俺はいないから問題ないよ。でも...絆音ちゃんは?今彼氏いないの?」
 「うん。いないよ?」
 「...そうなんだ。なんか変な事言ってごめんね?ご飯頂いてもいい?お腹空いちゃった!」
< 28 / 132 >

この作品をシェア

pagetop