俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
ゲリラ豪雨にはご注意下さい
八月に入ると連日猛暑が続き、今日も容赦なく真夏の陽射しが照りつける。
午後からは新たに建築中の工場へ視察があり、もちろんクーラーもないのでとんでもなく暑かった...。
そしてマンションの部屋に着くと、またドアノブに紙袋がかけてある。
「うそ、また...?」
これで四回目...。さすがにこれだけ続くと怖くなってくるけれど、でも誰に相談したらいいの...?
とにかくドアにかけたままにも出来ず、また玄関に置いておく事しかできなかった。
そして金曜日は、類くんから連絡があり食事の約束をしていた。まだ私の答えは出ていないので迷ったけれど、彼を避けるのも違う気がして会う事に決めた。
終業後、副社長へ書類を届けに行くと彼は帰り支度をしていた。
「すみません、お渡しするのが遅くなってしまって...」
「月曜の朝でも問題ないから気にするな。それよりもう片付けろ、送っていくから」
「いえ、今日はこれから類くんと約束があって、その時間まで残っていただけなので」
「...そうか。じゃあ待ち合わせ場所まで送ってやろうか?」
「大丈夫です、ここから遠くないので」
「...じゃあ、気をつけろよ。ちゃんと帰りは類に送ってもらうんだぞ」
副社長が帰られた後、私もそろそろ行こうとデスクを片付け会社の外へ出ると、目の前に彼の車が止まっている。
何かあったのかと思い近づけば、助手席の窓が開き「やっぱり送るから乗れ」と言う副社長。
「え?でも...」と言い淀む私に、彼はグッと身体を乗り出して中から助手席のドアを開け「いいから早く乗れ」と言うので、あまりここで言い合うのも良くないと思い車に乗り込んだ。
「あの、どうして...」
「場所は?」
「えっと...ここです」と待ち合わせのホテルが載っているスマホの画面を見せる。
「...ここ類が泊まってるホテルだろ?」
「そうなんですか?レストランを予約してあるから、ロビーで待っててと言われました」
「はぁ、お前さ...。類だからOKしたんだよな⁈他の男だったら付き合ってもない段階で自分の泊まってるホテルに呼び出されて素直に行ったりしないよな⁈」
「...へ?」
「ホテルだぞ?食事だけで終わらない可能性も考えたのか?頼むからもう少し警戒心ってものを身につけてくれよ...」
「で、でもそこのケーキが美味しいからって類くんが...」
「本当かもしれないが、ただの誘い文句かもしれないだろ?あいつだって男だし部屋に二人きりになれば何があったっておかしくないんだからな?」
「な、何もないですよ!」
「お前はそう思っていても向こうは違うかもしれないだろ?酔わせて部屋に連れ込もうとしているかもしれないんだぞ?」
「な、ないです!ご飯食べたら帰ります!」
「男に手を掴まれたらお前の力じゃ逃げられないんだぞ⁈もしそうなったらでかい声出すとかスマホの防犯ブザー鳴らすとかちゃんと分かってるのか⁈」
「あ、あの副社長...?ただ類くんと食事に行くだけですよ?そんなに警戒しないといけないんですか...?」
「...いや、そういう可能性もあるって話だよ。お前は男って生き物がどういうものか知らなさ過ぎるから、ちゃんと用心しろよって事だ」
なんだか最近の副社長は、まるで晴くんの心配性がそのまま移ってしまったよう。
前まではあくまで仕事上の関係という感じで、プライベートな事にはほとんど触れる事もなかったのに。
午後からは新たに建築中の工場へ視察があり、もちろんクーラーもないのでとんでもなく暑かった...。
そしてマンションの部屋に着くと、またドアノブに紙袋がかけてある。
「うそ、また...?」
これで四回目...。さすがにこれだけ続くと怖くなってくるけれど、でも誰に相談したらいいの...?
とにかくドアにかけたままにも出来ず、また玄関に置いておく事しかできなかった。
そして金曜日は、類くんから連絡があり食事の約束をしていた。まだ私の答えは出ていないので迷ったけれど、彼を避けるのも違う気がして会う事に決めた。
終業後、副社長へ書類を届けに行くと彼は帰り支度をしていた。
「すみません、お渡しするのが遅くなってしまって...」
「月曜の朝でも問題ないから気にするな。それよりもう片付けろ、送っていくから」
「いえ、今日はこれから類くんと約束があって、その時間まで残っていただけなので」
「...そうか。じゃあ待ち合わせ場所まで送ってやろうか?」
「大丈夫です、ここから遠くないので」
「...じゃあ、気をつけろよ。ちゃんと帰りは類に送ってもらうんだぞ」
副社長が帰られた後、私もそろそろ行こうとデスクを片付け会社の外へ出ると、目の前に彼の車が止まっている。
何かあったのかと思い近づけば、助手席の窓が開き「やっぱり送るから乗れ」と言う副社長。
「え?でも...」と言い淀む私に、彼はグッと身体を乗り出して中から助手席のドアを開け「いいから早く乗れ」と言うので、あまりここで言い合うのも良くないと思い車に乗り込んだ。
「あの、どうして...」
「場所は?」
「えっと...ここです」と待ち合わせのホテルが載っているスマホの画面を見せる。
「...ここ類が泊まってるホテルだろ?」
「そうなんですか?レストランを予約してあるから、ロビーで待っててと言われました」
「はぁ、お前さ...。類だからOKしたんだよな⁈他の男だったら付き合ってもない段階で自分の泊まってるホテルに呼び出されて素直に行ったりしないよな⁈」
「...へ?」
「ホテルだぞ?食事だけで終わらない可能性も考えたのか?頼むからもう少し警戒心ってものを身につけてくれよ...」
「で、でもそこのケーキが美味しいからって類くんが...」
「本当かもしれないが、ただの誘い文句かもしれないだろ?あいつだって男だし部屋に二人きりになれば何があったっておかしくないんだからな?」
「な、何もないですよ!」
「お前はそう思っていても向こうは違うかもしれないだろ?酔わせて部屋に連れ込もうとしているかもしれないんだぞ?」
「な、ないです!ご飯食べたら帰ります!」
「男に手を掴まれたらお前の力じゃ逃げられないんだぞ⁈もしそうなったらでかい声出すとかスマホの防犯ブザー鳴らすとかちゃんと分かってるのか⁈」
「あ、あの副社長...?ただ類くんと食事に行くだけですよ?そんなに警戒しないといけないんですか...?」
「...いや、そういう可能性もあるって話だよ。お前は男って生き物がどういうものか知らなさ過ぎるから、ちゃんと用心しろよって事だ」
なんだか最近の副社長は、まるで晴くんの心配性がそのまま移ってしまったよう。
前まではあくまで仕事上の関係という感じで、プライベートな事にはほとんど触れる事もなかったのに。