俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
下のカフェで一緒に朝ご飯を食べた後、類くんは私の家まで送ってくれた。
帰って掃除をしながら昨日の事を考えるけれど、あの後どんな話をしたのか思い出せない。でも、やっぱり類くんとのおしゃべりは楽しくてすごくリラックスしていた事は覚えている。
類くんに対して警戒心なんて...全くもてないみたい。でもそれはやっぱり男性として見てないって事なのかな...?
じゃあこの気持ちが恋愛感情ではないのなら、どんな気持ちの事を言うの...?
やっぱり分からない。結局はそこに辿り着いて答えが出ないまま堂々巡りだ...。
そして週が明け出社すると、なぜかいつもより少し周りの視線を感じる気がする。
今朝受付の藍田さんに挨拶をした時、妙に含みのある笑みを返された事も気にかかっていた。
疑問に思いながらも自分の仕事をこなし先ほど終わった会議室を片付けていると、何故か専務が入ってきて上げたばかりのブラインドを降ろす。
「...専務、どうされました?」
「ふっ、おとなしそうに見えて副社長を手玉に取っているとは。君もなかなかやるねぇ」とニヤッと不気味な笑みを浮かべる。
「...どういう意味でしょうか?」
「惚けるとはあざといねぇ。もう会社中の噂だよ、君が副社長をたぶらかしホテルに行っているとね。やっぱり顔がいいからか?金なら彼に負けないくらい私も持っている。私とも仲良くしないか?」
どうしてそんな噂が...?
そんな事より、このままだと副社長にも迷惑がかかってしまう。彼の耳に入る前に、早く何とかしないと...
そう思い顔を上げると、目の前に専務の顔があり驚いたのと同時に手を掴まれる。
「ひゃっ!」と思わず短い悲鳴をあげると「騒ぐなよ。うぶなフリをしたって無駄だ」と手が頬に触れた瞬間、バンッとドアが開き副社長が勢いよく入ってきて私の肩を掴み専務から引き離した。
「専務、私の秘書に何をしていたんですか?」
まるで地の底から聞こえてくるかのような低い声と、全てを凍りつかせてしまいそうな程に冷たく鋭い視線。
それに怯んだ様子の専務は「別に、何もしていない。少し話をしていただけだろう?」と私に同意を求める。
すると、副社長は嘲笑うように「ふっ」と笑みを溢しドアの方をみる。
「先ほどの状況は私も見ていました。専務、どういうおつもりかご説明を」とドアの前に立っていた山内さんも、冷たい視線を浴びせている。
「そ、そんな事よりまずは副社長あなたに説明してもらいたい。この秘書との関係を」
「まさか専務まであんな噂に踊らされているなんて事、ありませんよね?」
「ふっ、火の無い所に煙は立たないだろう?そこの秘書が副社長の車に乗り込みホテルへ行ったそうじゃないか」
「ええ、ホテルのレストランで私の弟と食事の約束をしていた雪原を送っただけですよ」
「...弟?」
「誰が何の目的で彼女を陥れるような噂を流しているのかは知りませんが、雪原には何の落ち度もありません。それに、送ると言って車に乗せたのは私の方です」
「も、問題だろう!プライベートな用事で自分の車に乗せるなど特別扱いだ!」
「専務という立場で既婚者にも関わらず副社長の秘書にお金はあるから仲良くしてくれと手を出す事の方が、よっぽど問題ではありませんか?」
「わ、私は騙されたんだ!金を払えば誰とでも遊んでいると聞いたから...」
「はぁ、誰がそんな噂を...。とにかく、今回の件はしっかりと社長に報告しますのでそのおつもりで。行くぞ、雪原」
帰って掃除をしながら昨日の事を考えるけれど、あの後どんな話をしたのか思い出せない。でも、やっぱり類くんとのおしゃべりは楽しくてすごくリラックスしていた事は覚えている。
類くんに対して警戒心なんて...全くもてないみたい。でもそれはやっぱり男性として見てないって事なのかな...?
じゃあこの気持ちが恋愛感情ではないのなら、どんな気持ちの事を言うの...?
やっぱり分からない。結局はそこに辿り着いて答えが出ないまま堂々巡りだ...。
そして週が明け出社すると、なぜかいつもより少し周りの視線を感じる気がする。
今朝受付の藍田さんに挨拶をした時、妙に含みのある笑みを返された事も気にかかっていた。
疑問に思いながらも自分の仕事をこなし先ほど終わった会議室を片付けていると、何故か専務が入ってきて上げたばかりのブラインドを降ろす。
「...専務、どうされました?」
「ふっ、おとなしそうに見えて副社長を手玉に取っているとは。君もなかなかやるねぇ」とニヤッと不気味な笑みを浮かべる。
「...どういう意味でしょうか?」
「惚けるとはあざといねぇ。もう会社中の噂だよ、君が副社長をたぶらかしホテルに行っているとね。やっぱり顔がいいからか?金なら彼に負けないくらい私も持っている。私とも仲良くしないか?」
どうしてそんな噂が...?
そんな事より、このままだと副社長にも迷惑がかかってしまう。彼の耳に入る前に、早く何とかしないと...
そう思い顔を上げると、目の前に専務の顔があり驚いたのと同時に手を掴まれる。
「ひゃっ!」と思わず短い悲鳴をあげると「騒ぐなよ。うぶなフリをしたって無駄だ」と手が頬に触れた瞬間、バンッとドアが開き副社長が勢いよく入ってきて私の肩を掴み専務から引き離した。
「専務、私の秘書に何をしていたんですか?」
まるで地の底から聞こえてくるかのような低い声と、全てを凍りつかせてしまいそうな程に冷たく鋭い視線。
それに怯んだ様子の専務は「別に、何もしていない。少し話をしていただけだろう?」と私に同意を求める。
すると、副社長は嘲笑うように「ふっ」と笑みを溢しドアの方をみる。
「先ほどの状況は私も見ていました。専務、どういうおつもりかご説明を」とドアの前に立っていた山内さんも、冷たい視線を浴びせている。
「そ、そんな事よりまずは副社長あなたに説明してもらいたい。この秘書との関係を」
「まさか専務まであんな噂に踊らされているなんて事、ありませんよね?」
「ふっ、火の無い所に煙は立たないだろう?そこの秘書が副社長の車に乗り込みホテルへ行ったそうじゃないか」
「ええ、ホテルのレストランで私の弟と食事の約束をしていた雪原を送っただけですよ」
「...弟?」
「誰が何の目的で彼女を陥れるような噂を流しているのかは知りませんが、雪原には何の落ち度もありません。それに、送ると言って車に乗せたのは私の方です」
「も、問題だろう!プライベートな用事で自分の車に乗せるなど特別扱いだ!」
「専務という立場で既婚者にも関わらず副社長の秘書にお金はあるから仲良くしてくれと手を出す事の方が、よっぽど問題ではありませんか?」
「わ、私は騙されたんだ!金を払えば誰とでも遊んでいると聞いたから...」
「はぁ、誰がそんな噂を...。とにかく、今回の件はしっかりと社長に報告しますのでそのおつもりで。行くぞ、雪原」