俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
「じゃあ行ってくるから、この間の資料よろしく」
そう言いながらジャケットを羽織りネクタイを締め直すその顔は先ほどまでとは違い戦闘モード。
「はい、デスクに置いておきます」
彼の背中に向かってそう言うと少し驚いたように振り返ったかと思えば、ふっと笑みをこぼす。
「最近のお前は完璧にこなしすぎてつまらないな。山内に似てきたんじゃないか?前まではもっといじり甲斐があったんだけどなー」と呟きながら部屋を出て行った。
確かに少し前までの私は、よく副社長に振り回されていた。
特に急ぎでもない資料作成をとんでもなく忙しい時に頼まれたり、急にスケジュールにない会食の予定を自ら詰め込んできたり、突然いなくなり慌てて探すとふらっとコンビニにエナジードリンクを買いに行っていたり...
副社長の専属秘書になりたての頃は、予測不能な彼の行動にあたふたしていて、そんな私を見て彼は楽しそうにくくっと笑っていた。
でも、今思えばそれも全部私に勉強させてくれていたのだと分かる。
仕事の順序の付け方、突然のスケジュール変更や調整、そして彼の行動パターンを教えてくれていたのだろう。
前任の方が急遽入院する事になり引き継ぎが出来なかった私を、彼なりのやり方で育ててくれたのだと今では感謝している。
だから先ほどの"つまらない"と言う言葉も、私を賞賛してくれているものだと分かる。
秘書室へと戻り郵便物の仕分けやドライバーさんに渡す予定表などを作成していると、向かえのデスクに同期の水川 瀬那(みずかわ せな)がドカッと座った。
「疲れたー。なんで私は専務付きなのよ!感謝の言葉一つないしやって当たり前みたいな顔が本当腹立つ!」
「お疲れ様、瀬那ちゃん」
「絆音もお疲れ。今日はランチ行けそう?キッチンカーのサンドイッチを頬張りたい気分なの!後で一緒に行かない?」
「うん、私もサンドイッチにしようかな」
瀬那ちゃんは私と唯一の同期で、秘書課配属当時からお互いに分からない事は助け合い、今でも悩みや失敗話を言い合える仲。
彼女の愚痴を聞きながら作業を続けると、来客の時刻が迫っている事に気づく。
「私そろそろ行くね。お昼過ぎるかもしれないけど、時間が合ったら一緒にランチ行こうね」
「経営会議長引きそうだし私も遅くなるかも。はぁー、もうひと頑張りするか」そう言いながら彼女も立ち上がり、それぞれの仕事へと向かった。
そう言いながらジャケットを羽織りネクタイを締め直すその顔は先ほどまでとは違い戦闘モード。
「はい、デスクに置いておきます」
彼の背中に向かってそう言うと少し驚いたように振り返ったかと思えば、ふっと笑みをこぼす。
「最近のお前は完璧にこなしすぎてつまらないな。山内に似てきたんじゃないか?前まではもっといじり甲斐があったんだけどなー」と呟きながら部屋を出て行った。
確かに少し前までの私は、よく副社長に振り回されていた。
特に急ぎでもない資料作成をとんでもなく忙しい時に頼まれたり、急にスケジュールにない会食の予定を自ら詰め込んできたり、突然いなくなり慌てて探すとふらっとコンビニにエナジードリンクを買いに行っていたり...
副社長の専属秘書になりたての頃は、予測不能な彼の行動にあたふたしていて、そんな私を見て彼は楽しそうにくくっと笑っていた。
でも、今思えばそれも全部私に勉強させてくれていたのだと分かる。
仕事の順序の付け方、突然のスケジュール変更や調整、そして彼の行動パターンを教えてくれていたのだろう。
前任の方が急遽入院する事になり引き継ぎが出来なかった私を、彼なりのやり方で育ててくれたのだと今では感謝している。
だから先ほどの"つまらない"と言う言葉も、私を賞賛してくれているものだと分かる。
秘書室へと戻り郵便物の仕分けやドライバーさんに渡す予定表などを作成していると、向かえのデスクに同期の水川 瀬那(みずかわ せな)がドカッと座った。
「疲れたー。なんで私は専務付きなのよ!感謝の言葉一つないしやって当たり前みたいな顔が本当腹立つ!」
「お疲れ様、瀬那ちゃん」
「絆音もお疲れ。今日はランチ行けそう?キッチンカーのサンドイッチを頬張りたい気分なの!後で一緒に行かない?」
「うん、私もサンドイッチにしようかな」
瀬那ちゃんは私と唯一の同期で、秘書課配属当時からお互いに分からない事は助け合い、今でも悩みや失敗話を言い合える仲。
彼女の愚痴を聞きながら作業を続けると、来客の時刻が迫っている事に気づく。
「私そろそろ行くね。お昼過ぎるかもしれないけど、時間が合ったら一緒にランチ行こうね」
「経営会議長引きそうだし私も遅くなるかも。はぁー、もうひと頑張りするか」そう言いながら彼女も立ち上がり、それぞれの仕事へと向かった。