俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
九月に入ると急激に台風が増え、天気も不安定なこの頃。外出時に滞りがないよう、天気に加えて交通情報なども常にチェックしておかなければならない時期になった。
今日も朝から風が強くどんよりとした曇り空。予報では夕方から大雨となっていたけれど、今にも降りだしそう。伯父さん達は今日から九州へ旅行に行くと言っていたけれど、飛行機は大丈夫かな...?
秘書室の窓から空を眺め、そんな事を考えていた。
そして、十六時過ぎに外出先から帰社するとすぐに大粒の雨が降り始め、みるみるうちに真っ黒な雲が空を覆いゴロゴロと雷の音が鳴り響いた。
副社長はジャケットをかけながら大きな窓から外を眺め「すごい雨だな...」と呟く。
「天気予報は当たっていましたね。日付が変わる頃まで降り続くようです」
「じゃあ帰りは送っていく」
「いえ、大きい傘を持ってきたので大丈夫です」
「この強風じゃ傘なんて意味ないんじゃないか?ずぶ濡れで風邪引かれても困るから、帰るとき声かけろよ」
「...ですが、やっと噂が終息して来た所なのでまた誰かに見られたらまずいのでは...?」
「この天気だし大体のやつは定時で帰るだろう?地下の駐車場で乗れば誰も気づかないよ。それに、お前に危害がないなら噂話なんて言いたい奴に言わせておけ」
そして終業時間を迎えると、副社長から"三十分後に駐車場"と短いメッセージが来ていて、返事を迷っていると立て続けに送られてきたのは"上司命令"の四文字...。
交通情報を調べてみると私がいつも利用する電車は落雷の影響で運休になっているようなので、お言葉に甘えることに決めた。
「少し渋滞してるな。この雨だからしょうがないか」
降りしきる雨をぼんやりと眺めたまま黙っていた私は、副社長の言葉に我にかえる。
「電車も止まっているようなので乗せて頂いて助かりました」
「...大丈夫か?」
「大丈夫です、ありがとうございます」
「何も考えずに目を閉じていろ。着いたら起こしてやるから」
「...はい」
言われるまま目を閉じステレオから流れる音に耳を傾けていると、ゆったりとした音楽と心地よい揺れに思わずうとうとしてしまっていた。
今日も朝から風が強くどんよりとした曇り空。予報では夕方から大雨となっていたけれど、今にも降りだしそう。伯父さん達は今日から九州へ旅行に行くと言っていたけれど、飛行機は大丈夫かな...?
秘書室の窓から空を眺め、そんな事を考えていた。
そして、十六時過ぎに外出先から帰社するとすぐに大粒の雨が降り始め、みるみるうちに真っ黒な雲が空を覆いゴロゴロと雷の音が鳴り響いた。
副社長はジャケットをかけながら大きな窓から外を眺め「すごい雨だな...」と呟く。
「天気予報は当たっていましたね。日付が変わる頃まで降り続くようです」
「じゃあ帰りは送っていく」
「いえ、大きい傘を持ってきたので大丈夫です」
「この強風じゃ傘なんて意味ないんじゃないか?ずぶ濡れで風邪引かれても困るから、帰るとき声かけろよ」
「...ですが、やっと噂が終息して来た所なのでまた誰かに見られたらまずいのでは...?」
「この天気だし大体のやつは定時で帰るだろう?地下の駐車場で乗れば誰も気づかないよ。それに、お前に危害がないなら噂話なんて言いたい奴に言わせておけ」
そして終業時間を迎えると、副社長から"三十分後に駐車場"と短いメッセージが来ていて、返事を迷っていると立て続けに送られてきたのは"上司命令"の四文字...。
交通情報を調べてみると私がいつも利用する電車は落雷の影響で運休になっているようなので、お言葉に甘えることに決めた。
「少し渋滞してるな。この雨だからしょうがないか」
降りしきる雨をぼんやりと眺めたまま黙っていた私は、副社長の言葉に我にかえる。
「電車も止まっているようなので乗せて頂いて助かりました」
「...大丈夫か?」
「大丈夫です、ありがとうございます」
「何も考えずに目を閉じていろ。着いたら起こしてやるから」
「...はい」
言われるまま目を閉じステレオから流れる音に耳を傾けていると、ゆったりとした音楽と心地よい揺れに思わずうとうとしてしまっていた。