俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
「着いたぞ」と肩を揺らされハッと目を開けると、目の前には私のマンション。
「あ...すみません。ありがとうございました」
慌てて降りる支度をしていると着信音が鳴り響く。それは副社長のものだったので、お礼を伝えて私はすぐに車を降りた。
階段を上がり部屋がある三階の廊下に出ると、私の部屋の方に人影があり男性が立っているようだった。
お隣さんかな?と思いながら近づくと、その男性が立っているのは私の部屋の前。
誰だろう...?と思い立ち止まると、スーツを着た男性がこちらに振り返った。
「ああ、やっと会えましたね!チョコレート美味しかったですか?実はしばらくアメリカへ出張に行っていたので、これお土産に買ったきたんです!」
そう言いながらこちらに近づいてくるその男性は、以前電車で傘を忘れて届けた時にチョコレートをくれたあの人...。
どうして?とやっぱり...の二つの言葉が同時に頭に浮かび、とにかく理解のできない状況に混乱して身体がうまく動かない。
でも、どんどん近づいてきて姿がはっきり見えると途端に恐怖感が込み上げ、今歩いて来た道を走って引き返す。
「あ、待ってください!」と追いかけてくる足音に追い立てられるように階段を駆け降りている時、副社長の言葉が頭をよぎった。
"何かあったらデカい声出すとかスマホの防犯ブザー鳴らすとかわかってるよな?"
声...は出せない...。だったらスマホのブザーを...そう思いカバンからスマホを取り出し、前に調べた方法を思い出して必死にボタンを押し続けた。
すると、けたたましい音が鳴り響き自分でも驚いたけれど、とにかく人通りのある道に出ようと階段を降り雨の中を走り出した時...
「おい!どうした⁈」と副社長がこちらに向かって走ってくるのが見えた。
縋る思いで彼の元へと走り「部屋の前に、男の人が...」となんとかそれだけ伝えると、私の後方に男性が追いかけてくるのが見えたようで「車まで走れ」と私の背中を強く押し、副社長はその男性の方へと向かっていく。
混乱しながらもとにかく走っていると「離せ!誰なんだよお前!何度も彼女を送ってきやがって!」と興奮した男性の叫び声が聞こえ思わず振り返る。
すると、副社長がその男性の腕を掴み地面にねじ伏せている姿が見えた。その状況に呆然としている私に「絆音!早く行け!」と叫ぶ彼の声に押され再び走りだした。
車に乗り込みすぐに警察に電話をしながら二人の方を見たけれど、通行人が集まってきて大雨の中人だかりが出来始め副社長の姿は見えない。
どうしよう...大丈夫かな?私だけ逃げてきちゃってまたとんでもないご迷惑をかけてしまっている...。
とりあえずびしょびしょのジャケットを脱ぎ、どうしたらいいものかとそわそわしているとパトカーのサイレンが聞こえ幸いにもすぐに警察がきてくれた。
そして、その男性はパトカーに乗せられ副社長がこちらに歩いてくるのが見えたので傘を持って駆け寄る。
「副社長!お怪我はありませんか⁈」
「ああ、大丈夫だ。お前は?あの男に何かされたのか?チョコがどうのと訳わからない事を言っていたが」
とりあえず二人とも車に乗り込み、すぐにハンカチを彼に差し出すとパッとそれを取られ私の髪を拭かれる。
「私は大丈夫です、副社長の方が濡れて...」
「それより何があった?あの男は誰なんだ?」
「実は...」と傘を届けた所から五回ほどドアにチョコレートの入った紙袋がかけられていた事を話した。
「お前な...そんなの完全なストーカーじゃねぇか!何故相談しなかったんだ!何かあったらすぐに言えって言ったよな⁉︎お前に何かあってからじゃ遅いんだよ...」
「すみません...。また副社長にもとんでもないご迷惑をおかけしてしまって...」
「とにかく、あの男が捕まったとはいえこのままこの部屋にお前を一人で帰すわけにはいかない。俺も行くから当分の着替えと必要な物カバンに詰めてこい」
「...え?」
「あ...すみません。ありがとうございました」
慌てて降りる支度をしていると着信音が鳴り響く。それは副社長のものだったので、お礼を伝えて私はすぐに車を降りた。
階段を上がり部屋がある三階の廊下に出ると、私の部屋の方に人影があり男性が立っているようだった。
お隣さんかな?と思いながら近づくと、その男性が立っているのは私の部屋の前。
誰だろう...?と思い立ち止まると、スーツを着た男性がこちらに振り返った。
「ああ、やっと会えましたね!チョコレート美味しかったですか?実はしばらくアメリカへ出張に行っていたので、これお土産に買ったきたんです!」
そう言いながらこちらに近づいてくるその男性は、以前電車で傘を忘れて届けた時にチョコレートをくれたあの人...。
どうして?とやっぱり...の二つの言葉が同時に頭に浮かび、とにかく理解のできない状況に混乱して身体がうまく動かない。
でも、どんどん近づいてきて姿がはっきり見えると途端に恐怖感が込み上げ、今歩いて来た道を走って引き返す。
「あ、待ってください!」と追いかけてくる足音に追い立てられるように階段を駆け降りている時、副社長の言葉が頭をよぎった。
"何かあったらデカい声出すとかスマホの防犯ブザー鳴らすとかわかってるよな?"
声...は出せない...。だったらスマホのブザーを...そう思いカバンからスマホを取り出し、前に調べた方法を思い出して必死にボタンを押し続けた。
すると、けたたましい音が鳴り響き自分でも驚いたけれど、とにかく人通りのある道に出ようと階段を降り雨の中を走り出した時...
「おい!どうした⁈」と副社長がこちらに向かって走ってくるのが見えた。
縋る思いで彼の元へと走り「部屋の前に、男の人が...」となんとかそれだけ伝えると、私の後方に男性が追いかけてくるのが見えたようで「車まで走れ」と私の背中を強く押し、副社長はその男性の方へと向かっていく。
混乱しながらもとにかく走っていると「離せ!誰なんだよお前!何度も彼女を送ってきやがって!」と興奮した男性の叫び声が聞こえ思わず振り返る。
すると、副社長がその男性の腕を掴み地面にねじ伏せている姿が見えた。その状況に呆然としている私に「絆音!早く行け!」と叫ぶ彼の声に押され再び走りだした。
車に乗り込みすぐに警察に電話をしながら二人の方を見たけれど、通行人が集まってきて大雨の中人だかりが出来始め副社長の姿は見えない。
どうしよう...大丈夫かな?私だけ逃げてきちゃってまたとんでもないご迷惑をかけてしまっている...。
とりあえずびしょびしょのジャケットを脱ぎ、どうしたらいいものかとそわそわしているとパトカーのサイレンが聞こえ幸いにもすぐに警察がきてくれた。
そして、その男性はパトカーに乗せられ副社長がこちらに歩いてくるのが見えたので傘を持って駆け寄る。
「副社長!お怪我はありませんか⁈」
「ああ、大丈夫だ。お前は?あの男に何かされたのか?チョコがどうのと訳わからない事を言っていたが」
とりあえず二人とも車に乗り込み、すぐにハンカチを彼に差し出すとパッとそれを取られ私の髪を拭かれる。
「私は大丈夫です、副社長の方が濡れて...」
「それより何があった?あの男は誰なんだ?」
「実は...」と傘を届けた所から五回ほどドアにチョコレートの入った紙袋がかけられていた事を話した。
「お前な...そんなの完全なストーカーじゃねぇか!何故相談しなかったんだ!何かあったらすぐに言えって言ったよな⁉︎お前に何かあってからじゃ遅いんだよ...」
「すみません...。また副社長にもとんでもないご迷惑をおかけしてしまって...」
「とにかく、あの男が捕まったとはいえこのままこの部屋にお前を一人で帰すわけにはいかない。俺も行くから当分の着替えと必要な物カバンに詰めてこい」
「...え?」