俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
そして約束の日、リハビリに行く為外に出ると家の前に副社長の車が止まっていた。
「おはよう、ちょうど良かったな」
「あの、私これからリハビリが...」
「俺も一緒に行く。どれくらい回復してるのか知りたいから」
私に合わせてゆっくり歩きながら病院へ向かうと、先生達に私の状態を聞いたりリハビリ中もずっと見られていてなんだか少し恥ずかしかった...。
それが終わると車に乗ってと言われ、すぐにどこかへと走り出す。
「あの、どちらに行かれるんですか?」
「ん?快気祝いだよ」
「え...?そんな、散々お世話になった私がお礼をしないといけないくらいなのに...」
「世話をした覚えなんてないけど?俺が顔を見たいから会いに行ってただけだよ」
「でも、それがすごく嬉しかったんです。入院している時も、副社長のおかげで乗り切れた気がします...」
「ふっ、それは良かった」
前を見たままそう言う彼の横顔はとても優しくて...思わず見惚れてしまった。
そして到着したのは、挙式会場としても人気の高い有名な五つ星ホテル。
「ここ、ですか...?」
「ここのスイーツブッフェが有名らしいから。好きだろ?甘いもの」
「はい!一度来てみたかったので嬉しいです」
レストランへ入ると案内されたのは、ヴィクトリア朝様式の綺麗な庭園に面した窓際の席。
その美しい庭園に目を奪われていると、ワゴンで次々とお料理やスイーツが運ばれてきて、年配のスタッフの方が私たちに一礼する。
「堂上様、いつもお世話になっております。本日はワゴンでご用意させて頂きましたが、このような形でよろしいでしょうか?」
「支配人、ご無沙汰しております。今日は無理を聞いて頂いて、ありがとうございます」
「とんでもございません。何かございましたらお申し付け下さい」
そう言ってワゴンを運んで来て下さったスタッフの方達も揃って一礼すると「ごゆっくりどうぞ」と微笑んでから去っていく。
「...あの、副社長?これは...?」
「ここのホテルは会長が昔から贔屓にしていたから。俺も子どもの頃からたまに来ていたんだよ」
「そ、そうだったんですか...。それにしても、どれもとっても綺麗ですね...」
スイーツはまるで宝石のように繊細で美しく、いちごのシーズンという事もあり色鮮やかな赤やピンクを基調としたとても可愛らしいものばかり。
「ほら、好きなだけ食べろよ。三十種類はあると言っていたし」そう言ってワゴンからお皿に次々とケーキを乗せてくれる。
「ふふっ、ありがとうございます。とっても美味しいです」
どれも上品な甘さでとても美味しく、全種類食べたくなってしまうほど。紅茶も私好みでスイーツとも相性が良く、とても幸せな時間を満喫した。
それに、きっと副社長はわざとチョコレートを使った物は避けてくれていた。レストランに入った時に見えたガトーショコラやチョコレートタルトは、ワゴンには乗っていなかったから。
相変わらず優しい彼の気遣いもとても嬉しくて、なぜかじわじわと胸が熱くなるのを感じた。
「満足したか?」
「はい!とっても美味しくて幸せでした。本当にありがとうございます」
「よかった、気に入ったならまた来よう」
そして車に戻ると、少し話したい事があるからと副社長のマンションへ向かった。久しぶりに部屋へ入ると、ふわっと鼻を掠める柑橘系の香りが懐かしい。
「なぁ、絆音。...仕事に復帰する前に、話しておかなければいけない事があるんだ」
いつもより落ち着いたトーンでそう切り出した彼に、きっと良い話では無いのだと悟る。
「...どのような事ですか?」
「今回の、怪我のこと。...まだ、あの時の記憶は戻っていないか?」
「...はい、まだ何も...」
「...そうか。実は、あれは事故ではなく傷害事件だったんだ。絆音は足を踏み外して落ちたわけじゃない、突き落とされたんだよ」
「...え?そんな、まさか...」
「もちろんお前は何も悪くない。身勝手な思い込みによる犯行で、落ち度は一切ない被害者だ」
「...被害者?」
そういえば、いつだったか伯母さんが言っていた。私は被害者なんだからって...もしかして、この事だったの...?
「おはよう、ちょうど良かったな」
「あの、私これからリハビリが...」
「俺も一緒に行く。どれくらい回復してるのか知りたいから」
私に合わせてゆっくり歩きながら病院へ向かうと、先生達に私の状態を聞いたりリハビリ中もずっと見られていてなんだか少し恥ずかしかった...。
それが終わると車に乗ってと言われ、すぐにどこかへと走り出す。
「あの、どちらに行かれるんですか?」
「ん?快気祝いだよ」
「え...?そんな、散々お世話になった私がお礼をしないといけないくらいなのに...」
「世話をした覚えなんてないけど?俺が顔を見たいから会いに行ってただけだよ」
「でも、それがすごく嬉しかったんです。入院している時も、副社長のおかげで乗り切れた気がします...」
「ふっ、それは良かった」
前を見たままそう言う彼の横顔はとても優しくて...思わず見惚れてしまった。
そして到着したのは、挙式会場としても人気の高い有名な五つ星ホテル。
「ここ、ですか...?」
「ここのスイーツブッフェが有名らしいから。好きだろ?甘いもの」
「はい!一度来てみたかったので嬉しいです」
レストランへ入ると案内されたのは、ヴィクトリア朝様式の綺麗な庭園に面した窓際の席。
その美しい庭園に目を奪われていると、ワゴンで次々とお料理やスイーツが運ばれてきて、年配のスタッフの方が私たちに一礼する。
「堂上様、いつもお世話になっております。本日はワゴンでご用意させて頂きましたが、このような形でよろしいでしょうか?」
「支配人、ご無沙汰しております。今日は無理を聞いて頂いて、ありがとうございます」
「とんでもございません。何かございましたらお申し付け下さい」
そう言ってワゴンを運んで来て下さったスタッフの方達も揃って一礼すると「ごゆっくりどうぞ」と微笑んでから去っていく。
「...あの、副社長?これは...?」
「ここのホテルは会長が昔から贔屓にしていたから。俺も子どもの頃からたまに来ていたんだよ」
「そ、そうだったんですか...。それにしても、どれもとっても綺麗ですね...」
スイーツはまるで宝石のように繊細で美しく、いちごのシーズンという事もあり色鮮やかな赤やピンクを基調としたとても可愛らしいものばかり。
「ほら、好きなだけ食べろよ。三十種類はあると言っていたし」そう言ってワゴンからお皿に次々とケーキを乗せてくれる。
「ふふっ、ありがとうございます。とっても美味しいです」
どれも上品な甘さでとても美味しく、全種類食べたくなってしまうほど。紅茶も私好みでスイーツとも相性が良く、とても幸せな時間を満喫した。
それに、きっと副社長はわざとチョコレートを使った物は避けてくれていた。レストランに入った時に見えたガトーショコラやチョコレートタルトは、ワゴンには乗っていなかったから。
相変わらず優しい彼の気遣いもとても嬉しくて、なぜかじわじわと胸が熱くなるのを感じた。
「満足したか?」
「はい!とっても美味しくて幸せでした。本当にありがとうございます」
「よかった、気に入ったならまた来よう」
そして車に戻ると、少し話したい事があるからと副社長のマンションへ向かった。久しぶりに部屋へ入ると、ふわっと鼻を掠める柑橘系の香りが懐かしい。
「なぁ、絆音。...仕事に復帰する前に、話しておかなければいけない事があるんだ」
いつもより落ち着いたトーンでそう切り出した彼に、きっと良い話では無いのだと悟る。
「...どのような事ですか?」
「今回の、怪我のこと。...まだ、あの時の記憶は戻っていないか?」
「...はい、まだ何も...」
「...そうか。実は、あれは事故ではなく傷害事件だったんだ。絆音は足を踏み外して落ちたわけじゃない、突き落とされたんだよ」
「...え?そんな、まさか...」
「もちろんお前は何も悪くない。身勝手な思い込みによる犯行で、落ち度は一切ない被害者だ」
「...被害者?」
そういえば、いつだったか伯母さんが言っていた。私は被害者なんだからって...もしかして、この事だったの...?