俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
翔side
テーブルに夕食が用意され、新鮮な海鮮料理から軽井沢名物の信州牛、鍋料理やデザートにアップルパイまでたくさんの料理が並べられている。
ゆっくりと贅沢な食事を堪能してから、二人で足湯に入り温まってから帰路についた。
絆音と話をすることも出来て、少しだけ壁は薄くなったように感じる。それに、助手席でうとうと眠っている彼女は朝とは違いリラックスした様子で寝顔も穏やかだ。
温泉や食事で身体も癒されたが、何より心が癒された。やっぱり絆音がそばで笑っていてくれたら、それが俺にとって一番の幸せだ。
それからは、仕事中も少しずつだか雰囲気が変わってきたように感じる。
足の方も順調に回復し、これからは歩いた方が良いと言われたそうで仕事中も副社長室に来ることも増え、外出も短い時は絆音に付いてもらうようになった。
それは良かったのだが...。
歩きたいからとなかなか車で送らせてくれなくなり、俺としては心配事が増え貴重な二人きりの時間が減ってしまった。
それでも、休日には時間を作り毎週のように絆音を誘って二人で過ごし、最近では少し暖かくなってきたので近くの公園を散歩したり、俺の家に連れてきてゆっくり過ごすこともある。
そうやって、絆音に俺といる時間は楽しくリラックス出来るものだという認識を植え付け、それがいつか当たり前になってくれたら良いと思いながら。
そして、絆音が信頼できる友人が一人でも増えたら...と考えていた時、ある人が頭に浮かんだ。
以前会った時、少し雰囲気が似ていると思った柊哉の奥さん。
何より大切な親友が本気で惚れ込んだ女性なのだから、誰かを傷つける様なことをする人では決してないだろう。
柊哉に連絡し事情を話すと家に招いてくれたので、二人でお邪魔することに決めた。
もちろん彼女たちには何も話しておらず、絆音にも親友夫婦の家に遊びに行こうとだけ伝えてある。
少し緊張している様子ではあったが、ケーキと紅茶をお土産に買い彼らの家へ向かった。
絆音は人見知りな所もあるし、初対面の相手と話すことは得意ではない事も知っている。
だから、緊張が解けず二人がギクシャクしているようなら早々に帰ろうと思っていた。
だが、出迎えてくれた二人にお土産を手渡すと柊哉の奥さんの優茉さんは「わぁ、これ大好きなお店のケーキです!ありがとうございます」と明るい笑顔を見せてくれ、そのおかげで絆音も少し力が抜けたようだった。
そして二人はキッチンへ行くと「あ、この紅茶私も大好きです!」「良かった!あ、これ知ってますか?香りも良くてすごく美味しいんですよ!」「わぁ、缶も可愛い...!どこのお店のですか?」とさっそく共通の話題を見つけ盛り上がっている様子。
そんな姿にホッとしていると、柊哉はクスクスと笑っている。
「翔、本当にあの子に惚れてるんだな」
「...そうみたいだな。あいつの為ならどんな事でもしてやりたくなるんだよ」
「ふっ、気持ちは分かるよ。それに思った通り気が合いそうだな、あの二人」
「感謝してるよ、貴重な休日にお邪魔させてもらって悪いな」
「いや、最近はそこまで忙しくないよ。優茉も絆音ちゃんに会うの楽しみにしていたし。それよりどこまで進展したんだ?」
「俺が一方的にプロポーズしてるだけだよ」
「え?いきなりプロポーズ?」
「ああ、お互い子どもの頃から知っているし、俺には絆音が必要だと気づいたから。でも、あいつは色々あったし気持ちが落ち着くまでは待つと決めたんだ。まぁ、ただ黙って待つ訳じゃないけどな」
「ははっ、翔らしいな。あの時は珍しく落ち込んでいたから心配したけど」
「お陰様で立ち直ったよ。お前に言われた通り、後悔のないようにと思ってな」
そんな話をしていると、二人がケーキや紅茶を運んできた。
それを手伝い四人で食べ始めると、絆音と優茉さんは同じタイミングでケーキを一口頬張ると顔を見合わせ、幸せそうな顔で笑い合っている。
そんな可愛らしい二人を、俺たちはコーヒーを飲みながら眺めていた。
「優茉、よかったね。そのお店のショートケーキ大好きだもんな」
「はい、久しぶりなので嬉しいです!それにこの紅茶もすごく美味しいし、缶も春限定の物でとっても可愛いんですよ!」
「ふふっ、良かったな。ありがとうね、絆音ちゃん。足の調子はどう?だいぶ歩けるようになったみたいだし、リハビリ頑張ったんだね」
「あの時はお世話になりました、やっと普通に歩けるようになってきました」
「それは良かった。でも無理するとまた腫れたりするから気をつけてね。通勤はまだ翔に送ってもらった方がいいんじゃない?同じ場所なんだし」
「ほら絆音、聞いたか?やっぱりまだ車の方がいいって。お医者さんの言う事には従わないとな?」
「ははっ、俺は脳外科医だけどね」
テーブルに夕食が用意され、新鮮な海鮮料理から軽井沢名物の信州牛、鍋料理やデザートにアップルパイまでたくさんの料理が並べられている。
ゆっくりと贅沢な食事を堪能してから、二人で足湯に入り温まってから帰路についた。
絆音と話をすることも出来て、少しだけ壁は薄くなったように感じる。それに、助手席でうとうと眠っている彼女は朝とは違いリラックスした様子で寝顔も穏やかだ。
温泉や食事で身体も癒されたが、何より心が癒された。やっぱり絆音がそばで笑っていてくれたら、それが俺にとって一番の幸せだ。
それからは、仕事中も少しずつだか雰囲気が変わってきたように感じる。
足の方も順調に回復し、これからは歩いた方が良いと言われたそうで仕事中も副社長室に来ることも増え、外出も短い時は絆音に付いてもらうようになった。
それは良かったのだが...。
歩きたいからとなかなか車で送らせてくれなくなり、俺としては心配事が増え貴重な二人きりの時間が減ってしまった。
それでも、休日には時間を作り毎週のように絆音を誘って二人で過ごし、最近では少し暖かくなってきたので近くの公園を散歩したり、俺の家に連れてきてゆっくり過ごすこともある。
そうやって、絆音に俺といる時間は楽しくリラックス出来るものだという認識を植え付け、それがいつか当たり前になってくれたら良いと思いながら。
そして、絆音が信頼できる友人が一人でも増えたら...と考えていた時、ある人が頭に浮かんだ。
以前会った時、少し雰囲気が似ていると思った柊哉の奥さん。
何より大切な親友が本気で惚れ込んだ女性なのだから、誰かを傷つける様なことをする人では決してないだろう。
柊哉に連絡し事情を話すと家に招いてくれたので、二人でお邪魔することに決めた。
もちろん彼女たちには何も話しておらず、絆音にも親友夫婦の家に遊びに行こうとだけ伝えてある。
少し緊張している様子ではあったが、ケーキと紅茶をお土産に買い彼らの家へ向かった。
絆音は人見知りな所もあるし、初対面の相手と話すことは得意ではない事も知っている。
だから、緊張が解けず二人がギクシャクしているようなら早々に帰ろうと思っていた。
だが、出迎えてくれた二人にお土産を手渡すと柊哉の奥さんの優茉さんは「わぁ、これ大好きなお店のケーキです!ありがとうございます」と明るい笑顔を見せてくれ、そのおかげで絆音も少し力が抜けたようだった。
そして二人はキッチンへ行くと「あ、この紅茶私も大好きです!」「良かった!あ、これ知ってますか?香りも良くてすごく美味しいんですよ!」「わぁ、缶も可愛い...!どこのお店のですか?」とさっそく共通の話題を見つけ盛り上がっている様子。
そんな姿にホッとしていると、柊哉はクスクスと笑っている。
「翔、本当にあの子に惚れてるんだな」
「...そうみたいだな。あいつの為ならどんな事でもしてやりたくなるんだよ」
「ふっ、気持ちは分かるよ。それに思った通り気が合いそうだな、あの二人」
「感謝してるよ、貴重な休日にお邪魔させてもらって悪いな」
「いや、最近はそこまで忙しくないよ。優茉も絆音ちゃんに会うの楽しみにしていたし。それよりどこまで進展したんだ?」
「俺が一方的にプロポーズしてるだけだよ」
「え?いきなりプロポーズ?」
「ああ、お互い子どもの頃から知っているし、俺には絆音が必要だと気づいたから。でも、あいつは色々あったし気持ちが落ち着くまでは待つと決めたんだ。まぁ、ただ黙って待つ訳じゃないけどな」
「ははっ、翔らしいな。あの時は珍しく落ち込んでいたから心配したけど」
「お陰様で立ち直ったよ。お前に言われた通り、後悔のないようにと思ってな」
そんな話をしていると、二人がケーキや紅茶を運んできた。
それを手伝い四人で食べ始めると、絆音と優茉さんは同じタイミングでケーキを一口頬張ると顔を見合わせ、幸せそうな顔で笑い合っている。
そんな可愛らしい二人を、俺たちはコーヒーを飲みながら眺めていた。
「優茉、よかったね。そのお店のショートケーキ大好きだもんな」
「はい、久しぶりなので嬉しいです!それにこの紅茶もすごく美味しいし、缶も春限定の物でとっても可愛いんですよ!」
「ふふっ、良かったな。ありがとうね、絆音ちゃん。足の調子はどう?だいぶ歩けるようになったみたいだし、リハビリ頑張ったんだね」
「あの時はお世話になりました、やっと普通に歩けるようになってきました」
「それは良かった。でも無理するとまた腫れたりするから気をつけてね。通勤はまだ翔に送ってもらった方がいいんじゃない?同じ場所なんだし」
「ほら絆音、聞いたか?やっぱりまだ車の方がいいって。お医者さんの言う事には従わないとな?」
「ははっ、俺は脳外科医だけどね」