俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
日差しが暖かく感じられそうです
関東は桜も散り始め、少しずつ暖かくなってきた四月。
新年度が始まり、人事異動で秘書課にも一人新たにメンバーが加わった。
高峰 隼人(たかみね はやと)さんという彼は、元は総務課にいたそうで年齢は私と同い年。
最近は彼に仕事を教えながら作業をすることも多く、今日も会議室の片付けを教えながら一緒にやっていると、普段はあまり世間話などしない彼が遠慮がちに口を開く。
「あの、雪原さんっていつから副社長の専属をしているんですか?」
「もう少しで二年になります」
「去年まで色々な噂話を僕も耳にしていたのでどんな方なのかなと正直気になっていたんです。それに、僕と同い年なのに副社長の専属になるなんてどうしてなのかなって」
「...え?」
「でも、一緒に働き始めてその理由が分かりました。雪原さんの仕事はとても丁寧ですし、細かい雑務などもほとんど一人でやられている。きっとそういう姿勢を副社長は見ていたんですね。あの噂はどれも真実ではないですよね?」
「噂は...私も全てを把握している訳ではないので何とも言えません」
「急に変な事を聞いてごめんなさい。僕、雪原さんと仲良くなりたくて...。他に歳の近い人も気軽に話せる人もいないので...よかったら、友達になってくれませんか?」
...こんなにもまっすぐな瞳で友達になって欲しいと言われた事なんて、初めて...。
正直まだ彼の事はよく知らないし少し警戒心も待っていたけれど、不安そうな顔でそう尋ねる彼はなんだか可愛らしく見えてきて思わず笑ってしまった。
「ふふっ。はい、私で良ければ」
「よかった、ありがとうございます!さっそくなんですけど、仕事の事で色々聞きたいので昼食ご一緒させてもらえませんか?」
「はい、食堂でも行きますか?」
「僕はどこでも大丈夫です、雪原さんの行きたい所で」
「じゃあ、外のカフェでもいいですか?副社長にコーヒーも買いたいので」
「はい、ありがとうございます」
寡黙で真面目な人というイメージだったけれど、意外と人懐っこい方なんだなぁと思いながら片付けを終わらせ、ランチに行く前に外に出る事を副社長へ伝えに行く。
「副社長、外のカフェに行ってきます。アイスコーヒーも買ってきますね」
「ああ、サンキュー。一人で行くのか?気をつけて行けよ」
「高峰さんと行ってきます、三十分ほどで戻りますので」
そう言って部屋を出ようとすると「は?」と低い声が聞こえた気がして彼の方を振り返る。
「...何か?」
「何か?じゃないだろ。高峰と二人でランチに行くのか⁈」
「はい、仕事のことで色々聞きたいと言われたので」
そう言うと、さらにグッと眉間に皺がよったのを感じて慌てて弁明する。
「あ、あの、もちろん警戒心がない訳じゃありません!ちゃんと分かっています!でも、面と向かって友達になって欲しいと言われて、悪い人ではないかなって...」
「...本当に分かってるんだろうな?」
「はい、余計な事を話したりもしません!」
「...じゃあコーヒーはいらないから食堂にしろ。仕事の話をするなら社内の方がいい」
「...分かりました」
新年度が始まり、人事異動で秘書課にも一人新たにメンバーが加わった。
高峰 隼人(たかみね はやと)さんという彼は、元は総務課にいたそうで年齢は私と同い年。
最近は彼に仕事を教えながら作業をすることも多く、今日も会議室の片付けを教えながら一緒にやっていると、普段はあまり世間話などしない彼が遠慮がちに口を開く。
「あの、雪原さんっていつから副社長の専属をしているんですか?」
「もう少しで二年になります」
「去年まで色々な噂話を僕も耳にしていたのでどんな方なのかなと正直気になっていたんです。それに、僕と同い年なのに副社長の専属になるなんてどうしてなのかなって」
「...え?」
「でも、一緒に働き始めてその理由が分かりました。雪原さんの仕事はとても丁寧ですし、細かい雑務などもほとんど一人でやられている。きっとそういう姿勢を副社長は見ていたんですね。あの噂はどれも真実ではないですよね?」
「噂は...私も全てを把握している訳ではないので何とも言えません」
「急に変な事を聞いてごめんなさい。僕、雪原さんと仲良くなりたくて...。他に歳の近い人も気軽に話せる人もいないので...よかったら、友達になってくれませんか?」
...こんなにもまっすぐな瞳で友達になって欲しいと言われた事なんて、初めて...。
正直まだ彼の事はよく知らないし少し警戒心も待っていたけれど、不安そうな顔でそう尋ねる彼はなんだか可愛らしく見えてきて思わず笑ってしまった。
「ふふっ。はい、私で良ければ」
「よかった、ありがとうございます!さっそくなんですけど、仕事の事で色々聞きたいので昼食ご一緒させてもらえませんか?」
「はい、食堂でも行きますか?」
「僕はどこでも大丈夫です、雪原さんの行きたい所で」
「じゃあ、外のカフェでもいいですか?副社長にコーヒーも買いたいので」
「はい、ありがとうございます」
寡黙で真面目な人というイメージだったけれど、意外と人懐っこい方なんだなぁと思いながら片付けを終わらせ、ランチに行く前に外に出る事を副社長へ伝えに行く。
「副社長、外のカフェに行ってきます。アイスコーヒーも買ってきますね」
「ああ、サンキュー。一人で行くのか?気をつけて行けよ」
「高峰さんと行ってきます、三十分ほどで戻りますので」
そう言って部屋を出ようとすると「は?」と低い声が聞こえた気がして彼の方を振り返る。
「...何か?」
「何か?じゃないだろ。高峰と二人でランチに行くのか⁈」
「はい、仕事のことで色々聞きたいと言われたので」
そう言うと、さらにグッと眉間に皺がよったのを感じて慌てて弁明する。
「あ、あの、もちろん警戒心がない訳じゃありません!ちゃんと分かっています!でも、面と向かって友達になって欲しいと言われて、悪い人ではないかなって...」
「...本当に分かってるんだろうな?」
「はい、余計な事を話したりもしません!」
「...じゃあコーヒーはいらないから食堂にしろ。仕事の話をするなら社内の方がいい」
「...分かりました」