俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
お昼を過ぎた頃、二人で社内の食堂へと向かい窓際の席に座った。
食事をしながらも彼はメモ帳を開き、細かい事など様々な質問をしては全て書き込んでいる。
「やっぱり雪原さんはすごいです。僕も早く役に立てるように頑張ります」
「いえ、私なんかよりよっぽど秘書にむいていると思いますよ。それに、副社長はお前の少しのミスくらい俺がいくらでもカバーしてやるって言ってくれますし、他の役員さんも皆さん責任感のある方ばかりですよ」
「へぇ、副社長ってクールでシビアな方だと思ってました。そんなカッコいい事言ってくれるなんてさすがですね」
「ふふっ、一見クールに見えますが努力を惜しまない熱い人ですよ。それでいて社員や周りの方々の事も常に気にかけている優しい人です」
「雪原さんは副社長の事が大好きなんですね」
「え⁈」
「あ、人としてというか尊敬しているって意味です。そう思える人のそばで働けるって幸せなことですよね」と彼はニコニコと裏表なんて到底なさそうな顔で窓の外を眺めている。
すぐには警戒心を解いて信じることは出来ないけれど、この人はきっと本心で話しているんだろうなぁと思えた。
その後も時々彼とランチを一緒に食べながら、仕事の話をしたり何気ない世間話をする日が増えている。
やっぱり誰かと気持ちを共有出来ることは嬉しいし、ミスしてしまった事や苦労話も彼は笑って話してくれる。反省して対策も考えているけれど、全くめげないポジティブ思考な彼は話していて単純に気持ちが楽だった。
しかし、二人で秘書室へ戻る途中副社長とすれ違った時「随分と仲が良いんだな?」とゾクっとするほど低い声で睨まれた。
瀬那ちゃんの事もあったし、あまり仲良くするなということかな...?
そして、大型連休が明けた翌週には優茉さんとカフェに行く約束をしていた。
この間お家にお邪魔した時は緊張したけれど、彼女はとっても優しくて可愛い方だった。
それに、リビングに飾ってあるお二人の写真はどれも幸せが滲み出ているうえに、香月さんの優茉さんを見つめる瞳はとても甘い。
「あのお花も素敵ですね、プリザーブドフラワーですか?」
「はい、結婚式のブーケを加工してもらったんです。良かったら、式の参考に写真見ますか?私の部屋にアルバムがあるので」
優茉さんについて行きアルバムを見せてもらうと、ハワイアンブルーの海と澄んだ青空の間に真っ白な衣装に身を包んだ二人が立っている姿は、まるで絵画のように美しかった。
「わぁ、とっても綺麗...本当に素敵ですね!」
「ありがとうございます。お二人はもう式場は決めているんですか?」
「へ?あ、いえ、私達はそういう関係ではないので...」
「え?ごめんなさい、てっきり婚約されているのかと思っていて...。堂上さんとはお付き合いもされていないんですか...?」
「はい、私達は子どもの頃からの知り合いで今は彼の秘書をしているんですけど、怪我の後に突然プロポーズをされて...」
「じゃあやっぱり堂上さんは絆音ちゃんの事が好きなんですね!とても愛おしいものを見る目をされていたので。でも、絆音ちゃんは突然の事で戸惑っていると...?」
「...実は私、お付き合いをした経験がなくて人を好きなるという感覚が分からなくて...。もちろん彼の事は人として好きですし、尊敬はしているんですけど...」
「実は、私達も始まりは少し特殊だったんです。初めは彼の為に何かしてあげたいって思いが強かったんですけど、気づけばそれがそばにいたい離れていると寂しいって気持ちに変わっていって...。なので、絆音ちゃんも焦らなくていいと思います。一緒に過ごしているうちに少しずつ変わっていくかもしれませんし」
「なるほど...」
私も彼のために何かしてあげたいって気持ちはあるけれど、それは秘書としての感情だと思っていた。でもそうじゃないのかな...?
「例えば、堂上さんの良い所とか好きだなって思う所はありませんか?」
「...社員想いの所とか、向上心に溢れていていつも自信があって凛としていて、努力家で有言実行してしまう所とか...」
「ふふっ、素敵ですね。もしかしたら、そういう気持ちを集めていくうちに彼が特別な存在だと気がつくかもしれません。後は、スキンシップが安心するって思えたらそれは好きに入ると思います!」
目をキラキラさせながらそう言ってくれる優茉さんはとても可愛くて、少しだけ羨ましいと思ってしまった。
私もそんな風に幸せな気持ちで恋愛がしてみたいなぁと、だいぶ昔に置いてきていた感情が少しだけ蘇って、彼女のおかげでちょっとだけ前向きになれた気がした。
食事をしながらも彼はメモ帳を開き、細かい事など様々な質問をしては全て書き込んでいる。
「やっぱり雪原さんはすごいです。僕も早く役に立てるように頑張ります」
「いえ、私なんかよりよっぽど秘書にむいていると思いますよ。それに、副社長はお前の少しのミスくらい俺がいくらでもカバーしてやるって言ってくれますし、他の役員さんも皆さん責任感のある方ばかりですよ」
「へぇ、副社長ってクールでシビアな方だと思ってました。そんなカッコいい事言ってくれるなんてさすがですね」
「ふふっ、一見クールに見えますが努力を惜しまない熱い人ですよ。それでいて社員や周りの方々の事も常に気にかけている優しい人です」
「雪原さんは副社長の事が大好きなんですね」
「え⁈」
「あ、人としてというか尊敬しているって意味です。そう思える人のそばで働けるって幸せなことですよね」と彼はニコニコと裏表なんて到底なさそうな顔で窓の外を眺めている。
すぐには警戒心を解いて信じることは出来ないけれど、この人はきっと本心で話しているんだろうなぁと思えた。
その後も時々彼とランチを一緒に食べながら、仕事の話をしたり何気ない世間話をする日が増えている。
やっぱり誰かと気持ちを共有出来ることは嬉しいし、ミスしてしまった事や苦労話も彼は笑って話してくれる。反省して対策も考えているけれど、全くめげないポジティブ思考な彼は話していて単純に気持ちが楽だった。
しかし、二人で秘書室へ戻る途中副社長とすれ違った時「随分と仲が良いんだな?」とゾクっとするほど低い声で睨まれた。
瀬那ちゃんの事もあったし、あまり仲良くするなということかな...?
そして、大型連休が明けた翌週には優茉さんとカフェに行く約束をしていた。
この間お家にお邪魔した時は緊張したけれど、彼女はとっても優しくて可愛い方だった。
それに、リビングに飾ってあるお二人の写真はどれも幸せが滲み出ているうえに、香月さんの優茉さんを見つめる瞳はとても甘い。
「あのお花も素敵ですね、プリザーブドフラワーですか?」
「はい、結婚式のブーケを加工してもらったんです。良かったら、式の参考に写真見ますか?私の部屋にアルバムがあるので」
優茉さんについて行きアルバムを見せてもらうと、ハワイアンブルーの海と澄んだ青空の間に真っ白な衣装に身を包んだ二人が立っている姿は、まるで絵画のように美しかった。
「わぁ、とっても綺麗...本当に素敵ですね!」
「ありがとうございます。お二人はもう式場は決めているんですか?」
「へ?あ、いえ、私達はそういう関係ではないので...」
「え?ごめんなさい、てっきり婚約されているのかと思っていて...。堂上さんとはお付き合いもされていないんですか...?」
「はい、私達は子どもの頃からの知り合いで今は彼の秘書をしているんですけど、怪我の後に突然プロポーズをされて...」
「じゃあやっぱり堂上さんは絆音ちゃんの事が好きなんですね!とても愛おしいものを見る目をされていたので。でも、絆音ちゃんは突然の事で戸惑っていると...?」
「...実は私、お付き合いをした経験がなくて人を好きなるという感覚が分からなくて...。もちろん彼の事は人として好きですし、尊敬はしているんですけど...」
「実は、私達も始まりは少し特殊だったんです。初めは彼の為に何かしてあげたいって思いが強かったんですけど、気づけばそれがそばにいたい離れていると寂しいって気持ちに変わっていって...。なので、絆音ちゃんも焦らなくていいと思います。一緒に過ごしているうちに少しずつ変わっていくかもしれませんし」
「なるほど...」
私も彼のために何かしてあげたいって気持ちはあるけれど、それは秘書としての感情だと思っていた。でもそうじゃないのかな...?
「例えば、堂上さんの良い所とか好きだなって思う所はありませんか?」
「...社員想いの所とか、向上心に溢れていていつも自信があって凛としていて、努力家で有言実行してしまう所とか...」
「ふふっ、素敵ですね。もしかしたら、そういう気持ちを集めていくうちに彼が特別な存在だと気がつくかもしれません。後は、スキンシップが安心するって思えたらそれは好きに入ると思います!」
目をキラキラさせながらそう言ってくれる優茉さんはとても可愛くて、少しだけ羨ましいと思ってしまった。
私もそんな風に幸せな気持ちで恋愛がしてみたいなぁと、だいぶ昔に置いてきていた感情が少しだけ蘇って、彼女のおかげでちょっとだけ前向きになれた気がした。