俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
待ち合わせをしたのは、フルーツタルトが有名なカフェ。
キラキラと見た目も美しいケーキがずらりと並ぶショーケースの前で、迷いながら紅茶とケーキをそれぞれ選んだ。
店内は壁紙なども淡い水色で統一されていて、ヨーロッパのアンティークな椅子やテーブルに小物などが置かれていてとてもおしゃれな雰囲気。
「怪我の具合はどうですか?少し駅からも歩くし、負担になっていませんか?」
「いえ、もうほとんど気にせず歩けるようになったので大丈夫です。ご心配頂いてありがとうございます」
「よかったですね!柊哉さんも気にしていたので、帰ってきたら伝えておきますね」
「今日は旦那様はお仕事ですか?」
「昨日からアメリカに行っていて、帰ってくるのは来週なんです。絆音ちゃんはあれから堂上さんと進展ありましたか?」
「えっと...少し前からとてもお忙しくて、最近は二人で会ったり話をする時間もほとんどなくて...。なので、特に進展はないと思います...」
「じゃあ、最近あまり二人の時間がない事は寂しいなって思ったりしますか?」
「...少し前までは、休日は一緒に過ごすことが当たり前のようになってきていたんですけど、最近はお家にいる事が多くて...つい連絡がないか確認してしまいます」
「ふふっ、それだけ絆音ちゃんの中で堂上さんの存在が大きくなってきているんですね。それは大きな進展だと思いますよ!」
「そう、ですか...?もしかしたら、私も彼の事が好きなのかな?って思う時もあるんです。でも...彼は立場的にも相応しい人と結婚するべきなんじゃないかと思っていて...」
「その気持ちはすごく分かります!私もごく普通の家庭で育ったので、大きな病院の跡取りである彼とは釣り合わないとずっと思っていましたから。でも堂上さんが何も考えていないとは到底思えません。きっと全て分かった上でプロポーズしたんだと思いますよ?」
確かに、あの彼が無計画にそんな事を口にするとは思えないけれど...。
「優茉さんは、結婚して良かったなって思うのはどんな時ですか...?」
「やっぱり、どんな事も二人で分け合って共感して一緒に生きていけることはすごく幸せだと思います。彼はすごく忙しいですけど、少しでも支えになれている事が私はすごく嬉しいんです」
とても幸せそうな笑顔で話してくれる優茉さんに、なんだか私も少し幸せを分けてもらったような気持ちになった。
それと同時に、ずっと副社長の事を考えていたせいか彼に会いたくなっている自分に少し驚いた。
ケーキを堪能して優茉さんと別れた後も、家に帰るまでずっとその気持ちが消えない。でも、彼はきっとお仕事中だし邪魔するようなことは絶対にしたくない。
そう思いそのまま家に帰ったけれど、このモヤモヤした気分がしばらく晴れることはなかった。
その後も、彼の忙しさは日に日に増していきもう完全にオーバーワーク。
確実に睡眠と栄養が不足している上に、最近眠気覚ましなのかコーヒーを淹れてくれと頼まれる頻度がいつになく高い為、胃の方も心配になってくる。
そして今も内線で「会議の前にコーヒー頼む」と言われたので、急いで給湯室へ行きすぐに副社長の元へ届けると、彼は珍しくソファに身体を横たえながら会議の資料を見ていた。
「...副社長、本当にお身体は大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、そう毎日心配するな。もう少しで落ち着くからちゃんと休むよ」
彼の仕事の仕方に口を出すつもりはなかったけれど、あまりにも見ていられなかったので二週間ほど前から身体が心配だという事は伝えていた。
毎日のように「大丈夫ですか?」と尋ねる私に「心配するな」と同じ返事を繰り返す副社長。
顔色もよくない気がするけれど、色々と今が踏ん張り所だという事は秘書の私も分かっているので、あまり強い事は言えないでいた。
キラキラと見た目も美しいケーキがずらりと並ぶショーケースの前で、迷いながら紅茶とケーキをそれぞれ選んだ。
店内は壁紙なども淡い水色で統一されていて、ヨーロッパのアンティークな椅子やテーブルに小物などが置かれていてとてもおしゃれな雰囲気。
「怪我の具合はどうですか?少し駅からも歩くし、負担になっていませんか?」
「いえ、もうほとんど気にせず歩けるようになったので大丈夫です。ご心配頂いてありがとうございます」
「よかったですね!柊哉さんも気にしていたので、帰ってきたら伝えておきますね」
「今日は旦那様はお仕事ですか?」
「昨日からアメリカに行っていて、帰ってくるのは来週なんです。絆音ちゃんはあれから堂上さんと進展ありましたか?」
「えっと...少し前からとてもお忙しくて、最近は二人で会ったり話をする時間もほとんどなくて...。なので、特に進展はないと思います...」
「じゃあ、最近あまり二人の時間がない事は寂しいなって思ったりしますか?」
「...少し前までは、休日は一緒に過ごすことが当たり前のようになってきていたんですけど、最近はお家にいる事が多くて...つい連絡がないか確認してしまいます」
「ふふっ、それだけ絆音ちゃんの中で堂上さんの存在が大きくなってきているんですね。それは大きな進展だと思いますよ!」
「そう、ですか...?もしかしたら、私も彼の事が好きなのかな?って思う時もあるんです。でも...彼は立場的にも相応しい人と結婚するべきなんじゃないかと思っていて...」
「その気持ちはすごく分かります!私もごく普通の家庭で育ったので、大きな病院の跡取りである彼とは釣り合わないとずっと思っていましたから。でも堂上さんが何も考えていないとは到底思えません。きっと全て分かった上でプロポーズしたんだと思いますよ?」
確かに、あの彼が無計画にそんな事を口にするとは思えないけれど...。
「優茉さんは、結婚して良かったなって思うのはどんな時ですか...?」
「やっぱり、どんな事も二人で分け合って共感して一緒に生きていけることはすごく幸せだと思います。彼はすごく忙しいですけど、少しでも支えになれている事が私はすごく嬉しいんです」
とても幸せそうな笑顔で話してくれる優茉さんに、なんだか私も少し幸せを分けてもらったような気持ちになった。
それと同時に、ずっと副社長の事を考えていたせいか彼に会いたくなっている自分に少し驚いた。
ケーキを堪能して優茉さんと別れた後も、家に帰るまでずっとその気持ちが消えない。でも、彼はきっとお仕事中だし邪魔するようなことは絶対にしたくない。
そう思いそのまま家に帰ったけれど、このモヤモヤした気分がしばらく晴れることはなかった。
その後も、彼の忙しさは日に日に増していきもう完全にオーバーワーク。
確実に睡眠と栄養が不足している上に、最近眠気覚ましなのかコーヒーを淹れてくれと頼まれる頻度がいつになく高い為、胃の方も心配になってくる。
そして今も内線で「会議の前にコーヒー頼む」と言われたので、急いで給湯室へ行きすぐに副社長の元へ届けると、彼は珍しくソファに身体を横たえながら会議の資料を見ていた。
「...副社長、本当にお身体は大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、そう毎日心配するな。もう少しで落ち着くからちゃんと休むよ」
彼の仕事の仕方に口を出すつもりはなかったけれど、あまりにも見ていられなかったので二週間ほど前から身体が心配だという事は伝えていた。
毎日のように「大丈夫ですか?」と尋ねる私に「心配するな」と同じ返事を繰り返す副社長。
顔色もよくない気がするけれど、色々と今が踏ん張り所だという事は秘書の私も分かっているので、あまり強い事は言えないでいた。