俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
週末は県外への出張があり、帰ってきてからもやる事は山積みでバタバタと忙しい日々に追われ、ランチも持参したおにぎりを頬張りながらパソコンにかじりついていた。
そして気づけばあっという間に一週間が経ち金曜日。
「ちょっと絆音!まさかそのお堅いスーツで合コン行くつもりじゃないよね?」
「え...?あっ!」
そういえば、先週そんな話をしていたっけ...。瀬那ちゃんがいつにも増して髪型やメイクがバッチリ決まっていると思ったら、合コン仕様だったんだ。
「もうー!忘れてたでしょ?仕事終わったら一緒に銀座のレストラン行くからね!メイクも髪も私が直してあげる」
すっかり忘れていた約束を思い出し、急に緊張してきた。でも今さら断ったら迷惑がかかるし...覚悟を決めるしかないか...。
作業に目処が立った頃時計を見るともう少しで終業時間。席を立ち副社長室へと向かい、書類を渡しつつ手伝う事がないか確認する。
「人事部からの報告書と、先日仰っていた企業の経営状況をまとめたもの、それから来週行われる会議の資料も出来ていますがもうお渡ししますか?」
「...いや、会議の資料は来週でいい。もう上がっていいぞ、たまには早く帰って寝ろ。夜中までゲームしてるなよ」
「し、してませんよ!それにしっかり寝ているのでご心配なく。あ、そういえば類くん近いうちに帰国するそうですね!」
「ん?そうなのか?」
「日本でお店を出すそうです!」
「へぇ、知らなかった。相変わらず仲良いんだな、お前たち」
「ふふっ、昨日も一緒にゲームしてました。忙しそうですけど、なんだかとってもいきいきしていて楽しそうでしたよ」
「...そうか」
「あ、すみません余計な話を。では、私はこれで失礼します」
残業せずに仕事を終わらせることができ、安堵のため息を吐きながらデスクを片付けているとバタバタと瀬那ちゃんが戻ってきた。
「絆音終わった?パッと会議室片付けてくるから、休憩スペースで待ってて!」
そう言われ、一応自分でも軽くメイクを直しセミロングの髪の毛をおろした。
「お待たせ、時間ないからさっそくメイクと髪直していい?」と入ってきてすぐにバッグからヘアアイロンや大きなメイクポーチを取り出しテーブルに並べる瀬那ちゃん。
「私の好きにしていい?」
「お任せします...」
慣れた手つきで次々と髪の毛を巻いていき、あっという間にゆるふわヘアが完成した。
「瀬那ちゃん上手だね...」
「高校の時友達と髪とかメイクやり合ってたから。絆音はそういう事しなかった?」
「メイクも禁止だったから...」
「そっか、絆音も副社長と同じ名門校出身だもんね」
そんな話をしながら様々な道具を使ってメイクがされていき「よし、完璧!」との言葉で渡された手鏡を見ると、まるで別人のような自分がいた。
しっかりと黒で引かれたアイラインに、ピンクゴールドのアイシャドウ。まつ毛はいつもの倍くらい長く、唇はグロスが塗られツヤツヤしている。
「どう?これでどんな男もイチコロじゃない?」
「そ、そんなこと...。それに、私は彼氏が欲しいわけじゃ...」そう言いかけた時「あ!副社長!」と瀬那ちゃんの可愛らしい声が響いた。
その声に反応して振り向いた彼は、こちらをみて一瞬目を見開く。
「お前ら、何やってんだ...?」
「絆音、これから合コンに行くんです!だからメイクを直してあげていたんです」
「合コン...?」
睨むような鋭い視線と低い声に、慌ててバッグを持って立ち上がる。
「瀬那ちゃん行こう?お疲れ様でした!」
「待ってよ!どうしたの?急に。副社長にも可愛い姿見せたらいいじゃない」
「副社長には合コンの事知られたくなかったから...」
「...どうして?絆音、まさか副社長の事...」
「ち、違うよ!そうじゃなくて、私の...兄と副社長は幼馴染で友人だから、心配性の兄に告げ口されたくなくて...」
「...へぇ、そうなんだ」
そして気づけばあっという間に一週間が経ち金曜日。
「ちょっと絆音!まさかそのお堅いスーツで合コン行くつもりじゃないよね?」
「え...?あっ!」
そういえば、先週そんな話をしていたっけ...。瀬那ちゃんがいつにも増して髪型やメイクがバッチリ決まっていると思ったら、合コン仕様だったんだ。
「もうー!忘れてたでしょ?仕事終わったら一緒に銀座のレストラン行くからね!メイクも髪も私が直してあげる」
すっかり忘れていた約束を思い出し、急に緊張してきた。でも今さら断ったら迷惑がかかるし...覚悟を決めるしかないか...。
作業に目処が立った頃時計を見るともう少しで終業時間。席を立ち副社長室へと向かい、書類を渡しつつ手伝う事がないか確認する。
「人事部からの報告書と、先日仰っていた企業の経営状況をまとめたもの、それから来週行われる会議の資料も出来ていますがもうお渡ししますか?」
「...いや、会議の資料は来週でいい。もう上がっていいぞ、たまには早く帰って寝ろ。夜中までゲームしてるなよ」
「し、してませんよ!それにしっかり寝ているのでご心配なく。あ、そういえば類くん近いうちに帰国するそうですね!」
「ん?そうなのか?」
「日本でお店を出すそうです!」
「へぇ、知らなかった。相変わらず仲良いんだな、お前たち」
「ふふっ、昨日も一緒にゲームしてました。忙しそうですけど、なんだかとってもいきいきしていて楽しそうでしたよ」
「...そうか」
「あ、すみません余計な話を。では、私はこれで失礼します」
残業せずに仕事を終わらせることができ、安堵のため息を吐きながらデスクを片付けているとバタバタと瀬那ちゃんが戻ってきた。
「絆音終わった?パッと会議室片付けてくるから、休憩スペースで待ってて!」
そう言われ、一応自分でも軽くメイクを直しセミロングの髪の毛をおろした。
「お待たせ、時間ないからさっそくメイクと髪直していい?」と入ってきてすぐにバッグからヘアアイロンや大きなメイクポーチを取り出しテーブルに並べる瀬那ちゃん。
「私の好きにしていい?」
「お任せします...」
慣れた手つきで次々と髪の毛を巻いていき、あっという間にゆるふわヘアが完成した。
「瀬那ちゃん上手だね...」
「高校の時友達と髪とかメイクやり合ってたから。絆音はそういう事しなかった?」
「メイクも禁止だったから...」
「そっか、絆音も副社長と同じ名門校出身だもんね」
そんな話をしながら様々な道具を使ってメイクがされていき「よし、完璧!」との言葉で渡された手鏡を見ると、まるで別人のような自分がいた。
しっかりと黒で引かれたアイラインに、ピンクゴールドのアイシャドウ。まつ毛はいつもの倍くらい長く、唇はグロスが塗られツヤツヤしている。
「どう?これでどんな男もイチコロじゃない?」
「そ、そんなこと...。それに、私は彼氏が欲しいわけじゃ...」そう言いかけた時「あ!副社長!」と瀬那ちゃんの可愛らしい声が響いた。
その声に反応して振り向いた彼は、こちらをみて一瞬目を見開く。
「お前ら、何やってんだ...?」
「絆音、これから合コンに行くんです!だからメイクを直してあげていたんです」
「合コン...?」
睨むような鋭い視線と低い声に、慌ててバッグを持って立ち上がる。
「瀬那ちゃん行こう?お疲れ様でした!」
「待ってよ!どうしたの?急に。副社長にも可愛い姿見せたらいいじゃない」
「副社長には合コンの事知られたくなかったから...」
「...どうして?絆音、まさか副社長の事...」
「ち、違うよ!そうじゃなくて、私の...兄と副社長は幼馴染で友人だから、心配性の兄に告げ口されたくなくて...」
「...へぇ、そうなんだ」