俺様副社長の溺愛注意報 〜秘書ときどき幼馴染のち妻〜
急にそんな事が気になって、色々と考えてしまった。
でもきっと私のような子どもっぽい相手とお付き合いしていたとは想像が出来ない。
彼に負けないくらいスラっと背が高くて、大人の色気があって綺麗でしっかりと芯があって...
なんとなくそんなイメージが浮かんでくる。私とは似ても似つかない、全てが正反対な女性。
そう思うと、気持ちを確かめ合ってから一緒に暮らし始めて一ヶ月ほど経つのに、キス以上の事をしてもらえない理由が分かった気がした。
彼に触れられるたび、もっと触って欲しいという欲求に身体の奥が熱くなる。最近知ったばかりの大人のキスが気持ち良くて、もっとして欲しいと思ってしまう。でもそれはきっと私だけ...。
私がもっと大人っぽくてもっと色気があれば、そういう対象に見てもらえるのかな...?色気ってどうしたら出るの?...というか、こんな事を考えてしまう私はおかしい...?
なんだか自分がすごくふしだらな人間に思えてきて、抱えていたクッションに顔を埋めた。
「何してるんだよ?さっきから」と温かい手で頭を撫でられハッと顔を上げると、呆れたような顔で私を見ているお風呂上がりの彼。
「あ、えっと、何も...」
「さっきから赤くなったり青くなったり。何考えてたんだ?」
さっきからって...あんな事を考えていた所を見られていたの...?
恥ずかしくて再びクッションを抱えて顔を隠したけれど、それごと抱き上げられいつものように膝に乗せられる。
「こんなに顔赤くして何考えてた?俺には言えないこと?」
「はい」
「ふっ、俺に隠し事とはいい度胸だな?」
「あ...」
絶対に言えない事だけど、素直に"はい"と言ってしまった事をすぐに後悔した。
「えっと、本当に大した事ではなくて...。もう眠くなっちゃったのでベッドに行きませんか...?」
「大した事ないなら言えるだろう?言うまで寝かせない」
「うっ...。あ、明日はカレー作りましょうか...?」
「カレーは嬉しいけど、そんなんじゃ誤魔化されないぞ?」
「...じゃあ、マッサージでもしましょうか?会食もあってお疲れでしょうから」
「話を逸らしても無駄だ。ほら、そろそろ教えろよ?」
「...もう、眠たいです...」
「分かった。素直に言わないやつには...お仕置きだ」
頬を撫でていた手は身体を伝って移動し、脇腹に到達すると思いきりくすぐられる。
「ひゃっ、やっ、待ってください!」
脇腹や腰が弱い私は必死に身体をよじり彼の手を掴むけれど、その手はゆるまない。
そして気が済んだのかバタバタ暴れる私を抱きしめソファに傾れ込み、意地悪な笑顔で見下ろす。
「参ったか?」
「ず、ずるいです...くすぐるなんて...」
「素直に言わない絆音が悪いんだよ」
そう言って再び頬を撫でられ唇を塞がれると、微かにアルコールの香りがするキスに酔いしれた。
そして、雑誌が発売されると私の嫌な予感は的中した。
ネット上で彼の写真は瞬く間に拡散され"イケメン過ぎる副社長"と話題になってしまったのだ。
その為、経済誌ではない他のメディアからも彼を取材したいとの依頼が殺到していたけれど、「俺個人の取材なら全て断る」と予想通りの答えだった。
それに、彼自身は今回の事も全く気にしていない様子だけど、外出時には有名人のように騒がれる事もあったし、取引先に出向くと女性社員さん達が大勢集まり目をハートにしていた事もあった。
「はぁ、早いとこ結婚して公表してしまいたいよ」
さすがにこの騒ぎにうんざりし始めた彼は最近よくそう漏らしている。
しかし、立場上様々な所に影響する為社長や会長とも話し合い、私達の結婚は十月末に行われる創業記念パーティーで発表する事になっていた。
私も彼が騒がれる場面を何度も見ているし、秘書として近づいてくる人からガードしたり前に立つこともある。
でも、その度になんだかモヤモヤした物が心に広がり最近は気持ちが晴れない。
おまけに九月に入った途端に次々と台風が発生し、毎日のようにゲリラ豪雨があったり私の苦手な季節だ。雨のせいでさらに気持ちはどんよりとしてしまう。
昼間でも照明をつけないと部屋は薄暗いし、お気に入りの窓からの景色も霧がかり綺麗に見えない。
一人でいると思わずため息を吐きそうになるので、最近はまた余計な事を考えずに集中出来るゲームに没頭していた。
でもきっと私のような子どもっぽい相手とお付き合いしていたとは想像が出来ない。
彼に負けないくらいスラっと背が高くて、大人の色気があって綺麗でしっかりと芯があって...
なんとなくそんなイメージが浮かんでくる。私とは似ても似つかない、全てが正反対な女性。
そう思うと、気持ちを確かめ合ってから一緒に暮らし始めて一ヶ月ほど経つのに、キス以上の事をしてもらえない理由が分かった気がした。
彼に触れられるたび、もっと触って欲しいという欲求に身体の奥が熱くなる。最近知ったばかりの大人のキスが気持ち良くて、もっとして欲しいと思ってしまう。でもそれはきっと私だけ...。
私がもっと大人っぽくてもっと色気があれば、そういう対象に見てもらえるのかな...?色気ってどうしたら出るの?...というか、こんな事を考えてしまう私はおかしい...?
なんだか自分がすごくふしだらな人間に思えてきて、抱えていたクッションに顔を埋めた。
「何してるんだよ?さっきから」と温かい手で頭を撫でられハッと顔を上げると、呆れたような顔で私を見ているお風呂上がりの彼。
「あ、えっと、何も...」
「さっきから赤くなったり青くなったり。何考えてたんだ?」
さっきからって...あんな事を考えていた所を見られていたの...?
恥ずかしくて再びクッションを抱えて顔を隠したけれど、それごと抱き上げられいつものように膝に乗せられる。
「こんなに顔赤くして何考えてた?俺には言えないこと?」
「はい」
「ふっ、俺に隠し事とはいい度胸だな?」
「あ...」
絶対に言えない事だけど、素直に"はい"と言ってしまった事をすぐに後悔した。
「えっと、本当に大した事ではなくて...。もう眠くなっちゃったのでベッドに行きませんか...?」
「大した事ないなら言えるだろう?言うまで寝かせない」
「うっ...。あ、明日はカレー作りましょうか...?」
「カレーは嬉しいけど、そんなんじゃ誤魔化されないぞ?」
「...じゃあ、マッサージでもしましょうか?会食もあってお疲れでしょうから」
「話を逸らしても無駄だ。ほら、そろそろ教えろよ?」
「...もう、眠たいです...」
「分かった。素直に言わないやつには...お仕置きだ」
頬を撫でていた手は身体を伝って移動し、脇腹に到達すると思いきりくすぐられる。
「ひゃっ、やっ、待ってください!」
脇腹や腰が弱い私は必死に身体をよじり彼の手を掴むけれど、その手はゆるまない。
そして気が済んだのかバタバタ暴れる私を抱きしめソファに傾れ込み、意地悪な笑顔で見下ろす。
「参ったか?」
「ず、ずるいです...くすぐるなんて...」
「素直に言わない絆音が悪いんだよ」
そう言って再び頬を撫でられ唇を塞がれると、微かにアルコールの香りがするキスに酔いしれた。
そして、雑誌が発売されると私の嫌な予感は的中した。
ネット上で彼の写真は瞬く間に拡散され"イケメン過ぎる副社長"と話題になってしまったのだ。
その為、経済誌ではない他のメディアからも彼を取材したいとの依頼が殺到していたけれど、「俺個人の取材なら全て断る」と予想通りの答えだった。
それに、彼自身は今回の事も全く気にしていない様子だけど、外出時には有名人のように騒がれる事もあったし、取引先に出向くと女性社員さん達が大勢集まり目をハートにしていた事もあった。
「はぁ、早いとこ結婚して公表してしまいたいよ」
さすがにこの騒ぎにうんざりし始めた彼は最近よくそう漏らしている。
しかし、立場上様々な所に影響する為社長や会長とも話し合い、私達の結婚は十月末に行われる創業記念パーティーで発表する事になっていた。
私も彼が騒がれる場面を何度も見ているし、秘書として近づいてくる人からガードしたり前に立つこともある。
でも、その度になんだかモヤモヤした物が心に広がり最近は気持ちが晴れない。
おまけに九月に入った途端に次々と台風が発生し、毎日のようにゲリラ豪雨があったり私の苦手な季節だ。雨のせいでさらに気持ちはどんよりとしてしまう。
昼間でも照明をつけないと部屋は薄暗いし、お気に入りの窓からの景色も霧がかり綺麗に見えない。
一人でいると思わずため息を吐きそうになるので、最近はまた余計な事を考えずに集中出来るゲームに没頭していた。