闇にまぎれた蛍
「……確かに、俺は昨日ここには来ませんでした。ですが、昨日起きた事は奏から少しですが聞いています」
「……へぇ…君は蒼牙くんと友達なんだね」
「えぇ…親友です」
明賀…披露はね
「ならば話が早い。……彼女…夜魅というハンターは……いったい何者なんだ?」
真剣な目で私を見る岬波紅牙
……何者って…言われても……
「よく……わかりません」
「嘘をつくな。おまえは学園長と繋がっている。そして……あの夜魅と呼ばれたハンターも。接点が無いとは言わせないぞ」
そう言って睨むのは白突星邪。……睨むなよ…たくっ……
「……本当に知らないんです。ただ…彼女はハンターの中ではかなり有名だったみたいです」
「……有名だった?」
「はい。俺もほんの少し耳にしただけなんですけど……彼女…夜魅は暗哉晴十…学園長の養子で、弟子なんだそうです」