闇にまぎれた蛍
私は父さんと母さんを殺した奴を許せない
私を……独りにした奴を許せない
だから私は復讐のためにどんな力をも利用する
それが……私の力がバレることになったとしても、私は……復讐のためにどんなこともやってみせよう
「明賀くん?」
「……あっ…なんですか?」
ヤバいヤバい。ちょっとトリップしてた
岬波紅牙達は不思議そうな顔をしてるし……
「あっ……の…俺、そろそろ帰っていいですか?授業が始まるし…奏も待っているので……」
私は話をそらすために帰りたいと言った。まぁ、実際帰りたいし……
「……まだ篠陰のことを聞いてない」
そう言って私を見るのは茨鬼流史。……チッ…覚えてやがった……
「……篠陰のことは…残念ですが、まだ何も………」