彼と別れた瞬間、チャラいドクターからの求愛が止まりません
しげぴーは少しだけ間を置いてから、ゆっくりと口を開いた。
「俺さ」
その一言に、身体がわずかに強張る。
「この前言ったこと、あれ、冗談じゃないから」
まっすぐに向けられた視線から逃げられなくて、息を詰める。
「そんな簡単に諦められねーよ」
あのときと同じ温度のまま、まっすぐに届く。
だからこそ、簡単に受け流すことなんてできない。
「……うん、でも…」
私は、しげぴーに想ってもらう資格はない。
鼻の奥がツーンとする。
ここで私が泣くのはおかしい。
でも、しげぴーのことも、本当に大切なんだ。大切な……友達だから。
本当は、もっとちゃんと何か言わなきゃいけないのに、出てくる言葉はひとつしかなくて。
「……ごめん」